アンフェア the end (2015日本)

courtesy of 映画.com2006年にTVシリーズから始まって、2015年に映画で終わる?と見せかけて、本作の公開から10日後に、TVで「アンフェア the special 『ダブル・ミーニング〜連鎖』」を放送する。劇場版の前作と同じ手法だが、TVスペシャルの方は「ダブル・ミーニング」と称したスピンオフ的ストーリーで、視聴者を煙に巻いて、結末の落し処を曖昧にしたかったようだ。あいにくSunHeroは、TVスペシャルを両方とも見逃したため、劇場版で繋いだストーリーだけを追うことが出来た。

広末涼子?じゃなかった(^^ゞ 米倉涼子?でもなかった(´д`) そうそう、篠原涼子は、合間に2度の出産を挟んで、足掛け10年に渡り、主役の雪平夏美を演じ切った。実は『刑事・雪平夏美』シリーズは、秦建日子の『推理小説』が原作だったんですね。単独捜査が祟って、警察内の様々な部署をたらい回しにされる都度、次々に登場する味方か敵か判らない人たちに翻弄されながら、刑事だった父親の殺害の真相に迫っていく。あれで本当に真実が白日の下に晒されたんですよね?

篠原涼子は、数多居る『涼子』女優の中でも、SunHeroにとっては一番身近な存在だ。「恋しさと せつなさと 心強さと」(1994年)でブレイクする以前に、当時メンバーだった東京パフォーマンスドールの毎週末のライブに足を運んでいたからだ。当時勤めていた会社の先輩が所謂アイドル・ヲタクで、原宿ルイードへ5回ほど一緒に連れて行ってもらったからだ。他のメンバーの衣装替えの繋ぎで、彼女だけソロ・パートがあって、後のミリオンヒットも当然という歌唱力だった。

先輩は開演前の握手会への参加資格を得るほど熱心だったが、SunHeroは5回で断念してしまった。もう少し頑張っていれば、SunHeroだってもっとお近付きになれたという訳だ。前述のヒットが出て、程なく東京パフォーマンスドールを卒業してしまったため、あれ以上間近で見る機会を失ってしまった。今更後悔しても仕方ないが、そんな思いが「アンフェア」を追っかける原動力になったのかもしれない。

歌手活動は上手く行かなかったが、21世紀に入ってから女優に転身し、徐々に演技力が認められるようになったそうだ。2005年に主演したドラマでアルコール依存症の女性役を演じて、第31回放送文化基金賞番組部門出演者賞を受賞したのは知らなかった。SunHeroが再び篠原涼子の存在を認識したのは、何と言っても市村正親との結婚だった。

実は、「アンフェア」のTVシリーズは、真面目に見ていなかった。むしろ、「花嫁は厄年ッ!」や「ハケンの品格」の方を熱心に見た。「アンフェア」のTVシリーズを積極的に見たのは、映画化を前に再放送された時だった。平日午後だと、有給休暇を取った日とか、昼休みが大幅にずれ込んだ時に、昼食で入った店とかで、断片的にしか見れなかったが、この時初めて面白いと思った。

ついでに告白すると、「アンフェア the movie」もTVで見た。地元周辺にはシネマシティとかMOVIXといったシネコンはあったが、足繁く訪れるようになったのは、ネット予約が出来るようになってからだった。それどころか、地デジ時代になって、我が家にワイド液晶TVが来ても、映画は映画館で観ることが多くなった。画質だけならTVだって引けを取らないが、音響となると、さらに3Dともなると、映画館でなければ体感できないからだ。23作目にして初めて、「007」をスクリーンで見ようと思ったのも、同じ動機だった。

「アンフェア」に関しては、父親がなぜ殺されたのか?途中で明らかになると、今度は隠し口座情報を巡る様々な思惑に翻弄されることになった。もはや、夏美が刑事になった目的は達成されてしまった感があった。ストーリーの主眼が変わってしまったこと自体が、アンフェアだと思ったこともあった。だが、前作でその情報を入手した夏美は、警察だけでなく検察からも狙われることになった。自らを危険に晒してまで夏美が追い求めていたのは、父親を殺した真犯人だった。それまでは、完結できなかったという訳だ。

「PC内のファイル」(Y'sファイル)が「USB」を経て「SDカード」に媒体が変わっていくのは、時代に即した当然の成り雪平(笑)だ。それを下手にどこかに隠さず、堂々と身に付けていたのは天晴だ。喉から手が出るほど欲しい情報が、目の前にぶら下がっていたなんて、主役が女性だからこそ成立した設定だろう。

そう言えば、使用していた携帯電話が、いつの間にか「ガラケー」から「スマホ」になっていましたね。SunHeroなら、機種変更の現場で待ち構えていて、夏美に渡されるスマホに何か仕掛けただろう。海外のスパイ映画の見過ぎでしょうか?用心深い夏美のことだから、加藤雅也演じる「薫ちゃん」に、データ移行からウィルス・チェックまでしてもらったのかもしれない。

それにしても、足掛け10年の物語で、ホントに沢山のキャストが、ストーリーに彩りを与えていました。友人であり、情報解析に長けていた濱田マリ演じる蓮見杏奈も、意識が戻ったら別人のようになっていたり、夏美が頼りにしていた三上薫までが挙動不審だったり。かと思えば、最終的に夏美を救った上司がドラマの最後で何物かに射殺されたり。本当に信頼できるのは誰なのか?というのが、毎回の見せ場のひとつでした。特に、瑛太と永山絢斗の兄弟は、ホント酷い兄弟でしたね(爆)。

原作者の秦建日子は、自分の『推理小説』がドラマ化された当初は、不愉快だったと思う。TVシリーズの3つの事件のうち、最初の1つだけが原作にあって、後はそこから脚本家が構想を広げていったからだ。だが、一連の映像作品が完結したというのに、小説の方はまだまだ続くそうだ。原作者がドラマに触発されたということらしい。

・・・・ということは、クランクアップに際して、雪平夏美との別れを惜しんでいた篠原涼子だが、いつかまたTVやスクリーンで見れる日が来るということなのだろうか?そうなったら、本作の「the end」も、またアンフェアなタイトルだったと言うことになりませんか?SunHeroは文句を言いながらも、きっとまた歓迎してしまうんだろうな、まるで「スター・ウォーズ」のように!

"アンフェア the end (2015日本)"へのコメントを書く

お名前:[必須入力]
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント:[必須入力]
©Entertainment Weblodge SunHero
All rights reserved (except where noted)