Jim Seals of "Seals & Crofts" died at home in Nashville

1970年代に爽やかなハーモニーで数々のヒットを放ったソフト・ロック・デュオ=Seals & CroftsのJim Sealsが、6月6日に自宅で家族に看取られて亡くなった。80歳だった。死因は明らかにされていないが、慢性疾患を患っていたそうだ。

John Ford ColeyやSteve Miller等が、SNSで哀悼の意を表わしている。特にColeyは、Seals & Croftsのレコーディングやコンサートに参加した想い出を綴っている。知っている人は知っている事だけど、ColeyはJimの実弟Danと共に、England Dan & John Ford Coleyとして、1970年代後半に活躍した。

ネット・ニュースの大半は、Jimが80歳で亡くなったとしているが、一部メディアは79歳としている。実は、彼の出生年が1941年か1942年か定かではないそうだ。また、England DanことDan Sealsが、2009年に癌で他界しているため、Jimをyounger brotherと紹介している記事まである。

Seals & CroftsもEngland Dan & John Ford Coleyも、1970年代に活躍したソフト・ロック・デュオだが、日本では後者の方がAORというジャンルで括られて人気がある。一体何を基準にAORか否かの線引きをしているのか?...甚だ疑問に思っている。

AOR系の音楽評論家は、AORという分野を日本に定着させたが、しばしばその曖昧な定義に嫌気が差すことがある。それでも、21世紀になって、文字通り音楽に国境は無いという状況になって、海外でもAORがジャンルとして認識されてきているようだ。

さて、SunHeroが1年半くらい前に、Amazon MusicでSeals & Croftsのプレイリストを作成・公開している。哀悼の意を表して、Spotifyでもプレイリストを作成した。更に、全く注目されなかった彼等のファーストとセカンド・アルバム、そして、2004年二度目の再結成時に発表したラスト・アルバムの楽曲を追加した。

彼等が信仰しているバハイ教の影響が、アレンジに表れていると感じた曲も意図的にチョイスした。ちょっとオリエンタルというか、アラビアンというか、イスラムっぽい音色だ。実際、バハイ教は、19世紀にイスラム教から分派したバーブ教が、イスラム教から徹底的な弾圧を受けて衰退した後、その生き残りが興したそうだ。

信者の一人がバハイ教の教えを英語に翻訳したことで、英語圏で急速に信者を増やしていったそうだ。儀式や戒律など、イスラム教の影響も垣間見られるようだが、キリスト教よりも近代文明に即した教えらしい。

何しろ、信者が集まって行なう儀式も無く、崇拝の象徴もないと言う。自主性を重んじ、布教活動のノルマも無い。ただ、煙草と酒がNGというのは、愛煙家と酒好きには辛いだろうが、健康を考慮した規律と言えよう。

プレイリストの終盤の曲には、そんな慈愛に満ちた楽曲が並ぶ。心の底から平和を希求する気持ちは、コロナ禍やロシアの武力侵攻に揺れる今日の世界にこそ響き渡ってはしいものだ。

それでは、Jim Sealsの冥福を祈りながら・・・・改めて彼等の残した音楽にドップリと浸ってみようか。
A Seals & Crofts' Selection

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