A Strange Kind of English in Apparel Business

前回はコロナ禍の話というよりは、前置きが長すぎてアパレルの話題になってしまった。今回は最初からアパレル業界にあふれる英語の 語法 誤法について、真正面から取り上げてみようと思った。

コロナ禍以前のインバウンド景気に沸いた頃、外国人が珍しがって、日本語がプリントされたTシャツを、着ているのを見かけたことはないですか?日本の服飾店で購入したものなら、猥雑な文言であっても、日本語表記としては正しいはずだ。

そうでない場合がヤバイ。普通の外国人は、単にレタリングが気に入って(意味も分からずに)着ていたりする。見た目は日本語だが、我々日本人ですら不可解な熟語や標語を見かけたことはないだろうか?

誹謗中傷と思ってもらっても構わないが、例えば「馬ッ鹿曖推恣意会長」とか?こんな当て字だったら、某メンタリストも非難の集中砲火に晒されずに済んだかもしれない。彼の賢明な弟さんは、こんなナゾナゾ、仮に思い付いたとしても、決して出題したりしないだろう。

日本人が見たら「変な日本語」と思うように、英語文化圏の人が”strange”とか”funny”とか感じるであろう英語が、日本のアパレル商品に多く見られる。枚挙に暇が無い程の中に、本当は何が言いたかったのか、気になったものを見つけた。

What's wrong with this sentence?

最近の日本の英語教育の現状は知らないが、SunHeroが10代の頃だと「文法中心」で、中高6年かけても日常会話なんて出来るようになる訳がなかった。だから、真っ先に変だと思ったのが、構文的に単語がひとつ足りないということだった。

ヒントは、日本の有名ブランド=AS KNOW ASという会社だ。”as ~ as”構文は、通例「~」に形容詞(句)が入る。初めて見た時は「どうして動詞なの?」と思ったが、どういう訳か英語圏の人達にも受け入れられた。

話を戻します。本来”not as real as”とすべきところ、一つ目の”as”が欠けている。あるいは、否定文なので”not so real as”とも言える。そうなると、”so”が足りないことになる。

他にも、気になった箇所がある。関係詞が”which”でも間違えではないが、 就職 修飾先が"not the thing"の”thing”なので、(否定の)強調表現=特定のものを限定的に指した(否定)表現と捉えると、”that”の方が相応しいと思う。

そもそも、”There is ~”構文で”not the thing”は無いだろうというのが、持論です。かのBryan Ferryは、Roxy Musicの”More than This”の中で、”There is nothing”あるいは”You know there's nothing”と歌っている。つまり、普通は”nothing”だと思う。

こうなると、俄然、関係代名詞の”which” (不一致) が気になる。”~thing”、”~body”、”~one”には、”which”や”who”ではなく、”that”をよく使う。さらに、”whom”はもちろん、”which”が後続の文言の目的格なら、”whom”・”which”と同様に、”that”も省略した言い方をする。

例文が古くて申し訳ありませんが・・・Wham!の”Everything She Wants”とか、応用でThe Policeの”Every Breath You Take”とか・・・更に限定的=強調という意味では、Air Supplyの”The One that You Love”のように、後続の目的格なのに、わざっと”that”を略さないこともあります。因みに、故Glenn Freyのマイナー・ヒットは、”The One You Love”というタイトルでした。

ついでながら、”All”なら、ほぼ100%”that”ですね。U2のアルバム・タイトルで”All that You Can't Leave Behind”ってありましたよね。一般的には、”All I Want for Christmas Is You”や”All You Need Is Love”みたいに、”that”抜きが圧倒的に多い。

以上を踏まえて書き換えてみると、以下のようになります。文がスッキリした分、意味が余計ハッキリしなくなった。そんな気がしませんか?
There is nothing that is as real as realism.

恐らく、「リアリズムこそリアルであ~る」と言いたいのでしょう。では、この文を考案した人は、どういう意味で”realism”という語を使ったのか?松丸君なら解けるのかな?

辞書では「現実主義」とか「写実主義」とかっていう日本語が当てられている。それは理念のひとつ、すなわち、思考の産物であり、脳細胞に記録された情報に過ぎない。現実では無いものが、最も現実的だってことか?これはトンチか?

皆さんは賢いから、SunHeroは何を回りくどい言い方して・・・と、お思いでしょう。多分・・・恐らく・・・きっと皆さんも「本物より本物らしいものは無い」じゃないかと察しているんじゃないでしょうか?ならば、彼等が日常使う表現として、こういうのがあります。
Ain't nothing like the real thing.

「本物」は、単純に英語で”real thing”ですね。基本的には定冠詞の”the”が付きます。例えば、U2のヒット曲”Even Better Than the Real Thing”とか。この曲の場合は、現実世界の事象よりずっとマシと歌っているようですが・・・

美術品や高級ブランド品の場合は、”genuine”を使うこともありますね。本革なら”genuine leather”、純正部品なら”genuine part(s)”、純正(製)品なら”genuine product”ですね。例えば、”This ain't a genuine iPhone.”(このアイフォンは本物じゃねぇよ)なんてね。

因みに、”ain't”はbe動詞のスラングみたいに思われている方もいるようですが、一応”am not”や”are not”の短縮形が起源らしい。今や”is not”は当たり前、時には助動詞の”have(has) not”の口語表現としても使われる。BTOことBachman-Turner Overdriveの全米No.1ヒットは、”You Ain't Seen Nothing Yet”というタイトルだ。

また、”ain't”を使うと、前述のように”There”は普通に、時には”I”、”You”まで省略してしまうことがある。Stevie Wonderのヒット曲で、Eric Claptonもカバーしている”I Ain't Gonna Stand for It”は、”I”を割愛して歌っているように聞こえる。逆に、故Helen Reddyは、ヒット曲”Ain't No Way to Treat a Lady”で、”There ain't ~”と歌っている。後述のPat Booneと似通った理由だったのか?

Fats Domino 1955年発表の”Ain't That a Shame”は、1980年にCheap Trickがカバー・ヒットさせました。例の武道館ライブです。1960年代にPat Booneがカバーした際、彼は自分の主要なファンである白人層に嫌われるのを嫌がって、"Isn't"に変えることを主張したという逸話があります。結果は、オリジナル通りに歌って、ヒットしたそうです。

あの服のデザイナーさん、商品化までの過程で、誰にも何も指摘されなかったんでしょうか?ひょっとして、William Burroughsの著作の一節とか、Stanley Kubrickの映画の台詞とか、何かの 盗用 当用ですか?

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