UTOPIA~SunHero's Playlist from Amazon Music + Spotify

Amazon Musicを利用したSunHeroのお気に入り楽曲の紹介、お楽しみいただけていますでしょうか?フルバージョン聴取にはAmazonアカウントでサインインが必要なこととか、事前に調べておかなかったばかりに大変失礼いたしました。埋め込みプレイリストでフルバージョン再生できるものと思い込んでいたために、部分試聴しか出来ないじゃん!とお怒りの方もいらしたのでは無いでしょうか?

現在「Lost Pops」の第三弾を画策中ですが、なかなかオリジナル・バージョンが見つからなくて、予想以上に時間が掛かっております。第二弾でも、Re-Recordedやライブ・バージョンしか見つからなくて諦めた曲がありました。また、とりあえずプレイリストに加えてみた曲でも、デジタル化する際にリミックスでも施したのか、耳触りの違うものがあります。

そういうわけで、まだまだ時間が掛かりそうなので、繋ぎで安易な企画をやりました。ちょっと前にボックス・セットがリリースされたOur Hero(われらがヒーロー)のTodd Rundgren率いる玄人Power Pop Band=UTOPIAです。例のボックスがBearsville時代のアルバムしか網羅していないので、ひねくれ者のSunHeroはPassport Recordsに残した楽曲を網羅したプレイリストを作成しました。



※Amazon MusicとSpotifyで若干曲順が異なっておりますが、後者がCDと同じ並びになっています。理由は後々お気付きになるのではないでしょうか?

SunHeroはこれと全く同じ内容の2枚組CDを持っています。誰かが既にAmazon Music内で、全く同じリストを作っているかもしれません。そこで、Networkに残した唯一のアルバムを加えて完全網羅を目論みました。Spotifyで見つかりましたので、文末にプレイリストを埋め込みました。

さて、UTOPIAは1980年代に入ってから、古巣のBearsville Recordsを離れ、新興レーベルのNETWORKへ移籍し、シンプルにグループ名を冠したアルバムをリリースしました。レーベルが早々に経営に行き詰まったのか、程なくPassport Recordsへ移籍しました。しかし、1976年から10年も不動のメンバーで活動していると、何かとギクシャクしてくるようで、1986年に“Trivia”というベスト盤を出して、正式な発表が無いまま解散してしまいました。

当時はアナログからデジタルへの過渡期だったので、ベスト盤も含めたPassportからの3枚のアルバムは、当初LPとカセットテープで発売され、遅れてCD化されたと記憶しております。と言っても、日本ではワーナー・パイオニアがどうにか販売権を獲得して、“Oblivion”(1984)だけが発売されたようです。

UTOPIAのPassport Yearsは、SunHeroが新米社会人として仕事に忙殺されていた時期と重なり、音楽全般との関わりが最も薄かった時期でした。藤沢の西武百貨店のディスクポートで“POV”(1985)の輸入LPを見つけても、横浜・石川町のTower Recordsで“Trivia”の輸入LPを見つけても、会社の寮は治安が悪くて、とうとう買えず終いでした。

転職後、渋谷のTower Recordsで“Oblivion”と“POV”の輸入カセットを見つけたときは、大喜びで即買いしました。ミュージックテープのジャケット兼用のリーフレットには歌詞はありませんでしたが、Passport Recordsの広告が掲載されていました。どうやら通販を行っているようだったので、エアメールで問い合わせたところ、通販カタログが送られてきました。

クレジットカード決済も可能でしたが、事前にエアメールで送料を確認した上で、国際郵便為替を国際書留郵便で送って、Todd RundgrenやUTOPIAのVHS作品を購入しました。後で分かったことですが、実際に通販を行っていた会社はPassportの親会社で、VHS/Betaの映像商品を手広く扱っていました。残念なことに子会社の商品であっても、CDやLPは取り扱っていませんでした。

そんなUTOPIAにとっても、SunHeroにとっても、不遇な時代だったせいか、Bearsville時代の作品よりも思い入れが強く、1990年代になってディスクユニオン店頭で“Oblivion”と“POV”のCDを見つけたときは、思わず小躍りしそうな気分でした。店員に取り置きをお願いして、仕事帰りに買って帰りました。

その後、吉祥寺のPARCOにあったWAVEで、Rhinoからリリースされた本プレイリストの元ネタである2枚組CD=“Oblivion, POV & some Trivia~The Complete Passport Recordings”(1996)を入手しました。何と封入ブックレットには、全曲の歌詞が掲載されていました。本当に嬉しい誤算でした。

これを機に、以前に購入したカセットもCDも、ディスクユニオンに売り飛ばしてしまいました。例の2枚組CDが内容の充実ぶりと国内盤入手不能をいいことに、輸入CDとしては異例の高価格だったので、少しでも元を取り返そうと目論んだのですが、CDは各100円、カセットに至っては値が付かないという査定でした。だから、後に同社が輸入盤国内仕様を発売した際は、とても不愉快でした。(笑)

とにかく、今やストリーミングで昔のCDよりもイイ音で聞けるようになったのは、素直に喜ぶべきことでしょう。こうなると、通称“Network Album”と呼ばれる、日本でもCBS/Sonyから国内盤が発売されたこともある、あのアルバムが見つからないのが猛烈に不満でした。1982年リリースにして、既にCDの収録時間を意識した総演奏時間ゆえ、LPは1.5枚組という変則的なものだった。つまり、2枚目のB面は音溝の一切ない鏡面仕上げでした。

珍しくRoger Powellがリードを取る"Feet Don't Fail Me Now"がシングルカットされ、Billboard Hot 100にもランクインしました。アニメーションと合成されたミュージックビデオは、そこそこ話題になりました。Post-Punk/Power Popの時代に迎合したサウンドは、レコード会社をも期待させたようです。日本ではCBS/Sonyが発売権を獲得して、派手な宣伝を展開しました。

実は、ジャケット写真にはKasim Sultonが写っているが、レコーディングや曲作りにはTouchというバンドのベーシスト=Doug Howardが参加していた。脱退の可能性もあったらしいが、KasimはEMI Americaから持ちかけられたソロ・アルバムの制作を優先したそうです。SunHero的には今も余り好きではないのですが、唯一持っていないUTOPIAのオリジナル・アルバムなので、堪らなく悔しい。

さて、Amazon Musicのプレイリストに関して、ちょっと補足しておくと、"Fix Your Gaze"と"Monument"は、“Trivia”の販促のために制作された解散前最後の2曲です。"Man Of Action"は、当初シングルのB面曲でした。“POV”のミュージック・テープのボーナス・トラックには収録されましたが、LPには未収録でした。

“Oblivion”と“POV”は、割と最近ディスクユニオンから輸入盤国内仕様として販売されました。あの2枚組をわざわざ分割し、片方にライブDVDを付けただけ。ディスクユニオンが悪いわけではないのですが、どうしてあんな変則な仕様で復刻させたのか、本当にガッカリです。

Passport時代の作品では、Kasimがリードを取る曲にイイ曲が多いという印象があります。また、CDが入手不可だったにもかかわらず、Toddは来日公演で何曲も披露してくれました。

SunHeroがとりわけ驚いたのは、1992年に日本のみで再結成公演を行った際、オープニングが"Fix Your Gaze"だったこと。“Trivia”のCDも買っておけば良かったと、大いに反省させられました。

▽ 2021年1月12日追記 ▽
Spotifyでいとも簡単に“Network Album”が見つかりました。更に、Spotifyの利用者のために、前述の通りプレイリストを追加しました。どちらの方が音質がいいのか、比較してみるのも面白いかもしれません。色々とお楽しみ下さい。感想や御意見など、コメントにお寄せ頂ければ幸いです。

この記事へのコメント

  • Dogwood

    こんばんわ!プレイリスト楽しませて頂きました。そして勉強になりました。1992年の日本公演、思い出しました。昨年5月にトッドとカシムを見れて良かったな~と思う今日この頃です。ご自愛ください。
    2020年11月23日 21:31
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