さよなら歌舞伎町 [初日舞台挨拶・池袋編] (2014日本 R15+)

goodbye_kabukicho-poster.jpg歌舞伎町と言えば新宿だが、ヒネクレSunHeroはシネ・リーブル池袋で見た。否、朝に弱いSunHeroは、テアトル新宿で行われた舞台挨拶、万一間に合わなかったら・・・・と用心したに過ぎない。池袋なら、万一寝坊して映画は間に合わなかったとしても、上映後の舞台挨拶だけは逃したくなかったのだ。幸い映画も頭から見ることができた。

登壇者は染谷将太、前田敦子、南果歩、イ・ウヌ、廣木隆一監督の5人。テアトル新宿の方は、この5人に加え、樋井明日香、我妻三輪子、河合青葉、宮崎吐夢、さらには渋谷で舞台公演中の松重豊も駆けつけ(途中で抜け)たそうだ。池袋も舐められたもんだ。その代わりという訳では無いが、ニコニコ動画の中継隊が入って、生中継された。

「さよなら歌舞伎町」という題名に、昨年末で閉館した新宿ミラノ座を、勝手にオーバーラップさせてしまった。だが、銀座シネパトスの閉館記念映画「インターミッション」とは、全く趣旨の違う映画だった。歌舞伎町に実在するラブホテルを主な舞台に、そこに集う客や従業員等が織り成す群像劇だった。

所謂「いかがわしい」場所が舞台であるが、目的や職業、年代、国籍など様々なカップルが巧みに交差する脚本は見事だ。時にはユーモラスに、時にはシリアスに、時には切なく描かれる人間模様は、別に歌舞伎町を舞台にしなくても描けそうな気もした。そうすれば、【R15+】なんて指定無く上映できたんじゃないかと思う。

だが、歌舞伎町という街の特殊性がなければ、あれだけ色んな事情で暮らす多様な人々を、まとめて描いてみせることは不可能だったろう。その要となっていたのが、主演の染谷将太だ。役柄的には「TOKYO TRIBE」と一緒だ。全ての訳ありカップルと接点があり、相手役が前田敦子ということもあって、自分達の「訳アリ」事情は全然【R15+】じゃない。大森南朋まで絡ませておいて、遠慮しすぎだ。AKBという肩書きを払拭する格好のチャンスだと期待していただけに、客寄せパンダに過ぎなかったのは残念だ。バッド(下向き矢印)

最も【R18+】寄りの【R15+】な部分は、河合青葉と宮崎吐夢が演じた不倫刑事コンビが担っていた。河合青葉は「私の男」でも二階堂ふみに代って大胆なベッドシーンを演じていたが、本作でも同じような位置付けの役だ。情事の後で職務に目覚めて、南果歩演じるホテルの従業員を部屋に呼んで、職務質問攻めにする分、「私の男」よりも活躍していた。グッド(上向き矢印)

SunHeroが思わず目頭を熱くしてしまったのは、出稼ぎに来ていた韓国人カップルの入浴シーンだ。本当はデリヘル嬢として稼いでいた彼女と、金持ち熟女のツバメとしての稼ぎの方が良かった彼氏は、互いにそれを秘密にしていたが、ある時デリヘル嬢の名刺を見つけた彼氏が、客として彼女を指名する。彼氏とは知らずに部屋へ来た彼女は、いきなり目隠しを強要されて戸惑うが、目隠しをされたままでも気付いてしまう。互いの秘密を打ち明けるシーンは、それこそ映画らしい感動的なシチュエーションだ。もうやだ〜(悲しい顔)

その彼女を好演していたイ・ウヌ(本作に関しては「イ・ウンウ」という表記も)は、池袋の舞台挨拶には当初登壇予定ではなかった。その日のうちに帰国する予定だったが、時間が十分あったのだろう。新宿のついでに池袋にも来てくれた。本作が日本映画デビューだそうだが、裸も厭わない潔さと瑞々しい演技に、彼女の出演作をもっと見てみたくなった。

廣木監督は、ピンク映画出身だけあって、情交シーンの撮り方はお手のモノといった感じだ。一方で「余命1ヶ月の花嫁」みたいな純愛モノや、直球勝負のような青春モノも撮っている。というか、廣木監督と言えば、良く引き合いに出されるのが、コレじゃないですか?

何よりも驚いたのは、ここから月替わりで廣木監督作品が公開を控えているということだ。2月には「娚(おとこ)の一生」、3月には「ストロボ・エッジ」・・・・秋には「ピース・オブ・ケイク」って、ちょっと多すぎませんか?本作のプロモーションの裏では、次やその次のプロモーションがあり、当然その先の作品の撮影や編集などにも携わっていることになる。ナント多作なことかexclamation

ちなみに、この映画、エンドロールになっても、ストーリーは進行し続けます。時効を迎えるシーンには、我が事のように喜んでしまいました。主人公が田舎へ帰るバスには、こっそりAV女優で稼いでいる妹も乗り合わせているんですが、どっちも気付かないまま爆睡。兄役の染谷君のオバカ寝顔に続いて、樋井明日香の寝顔が・・・・可愛かったですね。この二人、実年齢は役柄と逆なんですってね。

それから、家出少女役の我妻三輪子も、素敵でしたね。風俗スカウトマンとは知らずに信頼しきってしまい、余りの純朴さに逆にスカウトマンがマジで惚れてしまう。SunHeroだって惚れてもうたよ。わーい(嬉しい顔)

【R15+】指定にしておくのはモッタイナイくらい、ホッコリするイイ映画でした。

この群像劇を正しく把握するには、ネタバレせずに概要を捉えているコチラのサイトが、参考になると思います。というか、あの相関図は、コレを書くのに役立ちました。
映画.com~特集:さよなら歌舞伎町

この記事へのコメント

  • SunHero

    ふじき78さん、コメントありがとうございます。

    た、た、竹内力ですか?叶妹のチチ揉みまくっていたのに?すみません。その連想、理解に苦しみます。沙耶が徹の股間に手を伸ばしておねだりしていたら、納得出来ますが、事務所的にそれすらNGだったら、結局「客寄せパンダ」に過ぎなかった?

    SunHero的には、1)出番が少ない、2)脱がないという2点で、TOKYO TRIBEでの市川由衣を推薦します。彼女はその後大胆な演技に挑みました。前田敦子も見習って欲しいと思いませんか?このままだと、第2の河合その子になっちゃいそうな・・・・
    2015年03月24日 14:38
  • ふじき78

    > 主演の染谷将太だ。役柄的には「TOKYO TRIBE」と一緒だ。

    じゃあ、前田敦子の代役は竹内力だとか即思ってしまった自分がダメだ。竹内力はどんなオファーでも受けると思いますけどね。ちゃんと脱ぐと思うし。
    2015年03月24日 09:28

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