ただし、実際に店舗へ買いに行くとなると、オンライン・ストアとは打って変わって、新星堂の利便性が断トツだ。まず、地元にある。最寄りのルミネにもある。ダブル・スタンプやトリプル・スタンプを頻繁に行う。近隣のHMVやタワーが訪れる度に売り場が縮小されていくため、もはや新星堂と大差ない品揃えになってしまったのも、新星堂への依存度を高める結果となってしまった。
そんな新星堂に密かに期待していたのは、実店舗とオンライン・ストアのポイント一元化だった。だが、つい先日直営のオンライン・ストアを閉店し、楽天にテナント出店という形態に移行してしまった。予想外の事態だったが、三大メガバンクに大きく水をあけられたりそな銀行のような立場の新星堂の方針転換は、むしろ「お見事!」としか言いようがない。
ただし、楽天には楽天ブックスという強豪な競合相手がいる。DVD付新譜CDの値引き率が従来通りだったら、勝ち目はない。買う側からすれば、楽天市場で商品検索を掛けて、最安ショップで買えばいいだけだから、新星堂が最安ならば、新星堂に注文するだけだ。あるいは、ひょっとすると実店舗でも得意な旧譜のまとめ買い値引きで、楽天ブックスの弱点を突いてくるのかもしれない。
・・・・等々、呑気に傍観していたら、HMVから「重要なお知らせ」なるメールが届いた。ポイントプログラムの改定に関するもので、「さらにおとくなサービスへ改訂」なんて調子のいい文言が目に付くが、実態はポイント付与率の改悪だ。そもそも「改訂」じゃなくて「改定」じゃないのか?
かつて500円で1ポイント(5円相当)だったものを、100円で1ポイント(1円相当)に改定し、50ポイントor100ポイント貯めないと商品代金に充当できなかったものを、1ポイント=1円から使えるようにしたのとは、根本が異なる。100円で1ポイント(1円相当)から200円で1ポイント(1円相当)へ、明らかに付与率が悪化するからだ。
その分、購入金額に応じた優遇措置が適用されるのは従来通りだが、「ステージ」と呼ばれる顧客のランク付けも、基準が見直されるそうだ。実店舗とオンライン・ストアの合算ベースから、実店舗とオンライン・ストアの個別集計ベースになり、それぞれの判定基準に照合して、どちらか上位の方のランクが適用されるそうだ。一見良心的なようだが、あからさまに実店舗利用客の方が優遇されやすいし、実店舗で買った方が有利な優遇内容だ。だったら、それなりの品揃えにしろ!と、文句の一つも言いたいところだ。


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