SunHeroが子供の頃はピンク映画の上映館として隆盛な時期だったようですが、ホームビデオの登場でピンク映画がアダルト・ビデオへ市場移行すると共に衰退し、あたかも平成という時代を先取りするかのように昭和63年に銀座シネパトスとしてリニューアル・オープンしたんだそうです。SunHeroが初めて訪れた時には、既にシネパトスという名前でした(本当です!!)が、銀座の大通り地下にあるという他に類を見ないロケーションと、昭和レトロの雰囲気が温存されている佇まいに、カルチャー・ショックを覚えたものでした。
その時、何を見たのか?そもそも、何年頃だったのか?全く思い出せないのですが、昨年7月に「アイアンガール」を見に行ったのが、今のところ最後のようです。SF映画の見過ぎでしょうか?映画を観終わって地上へ出る階段を上って行く時にはいつも、タイムスリップして昭和の街並みに出くわすんじゃないかという妙な感覚に襲われたものです。
本当に不思議な映画館です。地上を往来するクルマの騒音とかには全く邪魔されないのに、上映中にしばしば階下を通過する日比谷線の音が聞こえてくるのです。映画によっては完全に白けてしまうことがあって、そこでしか見られない映画しか見に行かなくなりました。
でも、閉館となると、一抹の寂しさを覚えるものなんですね。記念に何か見ようと思ったら、奇しくもSunHero's Birthdayの前日に「最後のロードショー作品」と銘打って、銀座シネパトスを舞台にした映画が公開になりました。それが「インターミッション」という映画です。初めから閉館日までのロングラン興行が決まっていて、ほぼ毎週末にトークショーが行われるようです。
だったら、閉館前日の3/30、BONNIE PINKのコンサートに行く前にでも見に行こうかと思ったら、最終週には何もイベントが無い?きっと直前になれば何か発表があるんじゃないかと思っているのですが、どうなんでしょうか?新しいシネコンができる一方で、ミニシアター・ブームを牽引した映画館が次々に閉館していくのは止むを得ないことなんでしょうね。
そういえば、先日新宿武蔵野館へ映画を見に行ったら、かつてシネマカリテだった所が新宿武蔵野館になっていて、かつて新宿武蔵野館があったフロアは居酒屋になっていました。もっと驚いたことに、シネマカリテは昨年12月22日に新宿NOWAビルのB1Fにて、新装オープンというか復活していました。かつてキャパ500人を誇った新宿武蔵野館は、今や新宿東口に5つのミニシアターを展開するという形で生き残っているんですね。SunHero的には銀座より断然近い新宿ということで、喜ばしい限りです。
この記事へのコメント
SunHero2012
既に映画はご覧になっているんですね。
ロケ地で見た気分はいかがでしたか?
渋谷はコンサートで行く以外、ほとんど行くことがなくなりました。CD・DVDはネット通販の方が確実に入手できるし、映画は新宿・立川・昭島で間に合わせてしまってるし。東横線が副都心線と繋がると、井の頭線からの乗り換えも不便になるし。ミニシアター・ブーム発祥の地、どう生き残って行くんでしょうね?
谷
渋谷はオーディトリウムをどういう位置づけにするかで
館数が大きく変わるでしょうけど。