安藤裕子ファンにとって冬の恒例行事となっている「ACOUSTIC LIVE」。今年は1・2月公演に続いて、6月にも5公演が追加開催された。最終日の埼玉・熊谷公演を除けば、北海道・東北の寒冷地ばかりなので、誰でもこの時期に行う理由は察しが付くだろう。多分、安藤裕子って寒がりなんでしょうね。SunHeroにとっては2回目、丁度一年振りの安藤裕子ライブとなった。[[まえがき]]
3月にディスクガレージから先行予約の案内が来たので、場所も確認せずに申し込んだら、見事当選!! 千葉市美浜区まで往復5時間の遠征という実績があるので、熊谷くらいどうにかなると思ったが、鉄道だと思いのほか遠回りだと分って、先日レポートした通りクルマで行った。往復とも快走できたので、終演後の一杯がノンアルコールだったのも苦にならなかった。というか、帰宅するや否や缶チューハイをあけた。
ある方のレポートによると、電車で行った場合、籠原駅周辺やさくらめいとまでの途中には案内板が無いらしく、SunHeroなら初めての土地で確実に道に迷ったことだろう。でも、もしまた行く機会があったら、今度は湘南新宿ラインで旅気分を味わおうと思う。そのときはモチロン新宿駅で駅弁と缶ビールを買って・・・(^_^)v
[[会場について]]
会場の熊谷文化創造館(さくらめいと)は結構凝った構造の文化施設だ。所謂大ホールである「太陽のホール」は、舞台が屋外ステージと繋がっていて、「丘の駐車場」から半円状の屋外部分が見渡せる。そこから扇上に広がる客席部分には大きな人工池があるが、イベント時には水を抜いて客席にするのだろうか?
ちょっと唖然としたのは、屋外ステージの上手(右側)に張り出した建物部分が控え室(楽屋)になっていることだ。駐車場側には幾つか大窓があり、カーテン(ブラインド?)を開けると室内が丸見えになる。好奇心旺盛そうな安藤裕子さん、時折カーテンの隙間から来客状況を観察していたかもしれない。
ある意味で天候に恵まれたおかげで、開場までの時間をそこそこ快適に過ごせたが、もし夏晴れにでもなったら、ホール入場口前に整列して待つのは命懸けかもしれない。ガラス張りで西日をモロに受けるガレリアと呼ばれるロビー空間には、冷暖房の設備が無いようだ。開場時間が近づくに連れて人口密度が高まると、流石に少々蒸し暑くなってきた。
そんな文化施設が、住宅が点在する畑の中に忽然とそびえ立っている。外周の雰囲気は「保谷こもれびホール」に似ている。駐車スペースが広いこと、メインホールの入場口が二階という点では、「千葉市美浜文化ホール」に似ている。といっても、あくまでもSunHeroの狭~い見聞の範疇での話ですけどね。
だが、客席は緩やかな傾斜のおかげで、前列に余程座高の高い人が座らない限り、ステージが見渡せるように配置されていた。シートの座り心地もまずまずだ。SunHeroのような巨漢が座っても、隣席の人に余り圧迫感を与えないゆとりがある。長時間座っていても疲れ難い。これが単に最終日だからという理由だけでは説明しきれないアンコールの盛り上がりに効を奏したと思う。
[[コンサート概況と感想]]
ほぼ18時に清水ミチコのものまね場内アナウンスが流れた。丁度一年前、東京国際フォーラムで聞いた時は大笑いしたが、こうしてずっと使い回しているのかと思ったら、一人シラケてしまった。その後またBGMが流され、18時10分頃だっただろうか、BGMが急に小さくなって、客電が暗くなった。
ステージ照明が点くと、まずAcoustic (& Electric) Guitar(s)の山本タカシさんとPianoの山本隆二さんという、Acoustic Live 専属(?)のミュージシャンが登場。続いて、安藤裕子が登場。衣装は割烹着か園児服のように動きやすそうな感じの鮮やかなターコイズブルー(青緑)のワンピ(アンコールではツアーTシャツにボロボロ・ジーンズ)。鼻緒の付いたサンダル(本人は下駄と呼んでいた)を履いていたが、やっぱり途中で裸足になってしまった。
座り心地の良いシートと愉快な場内アナウンスが効を奏したのか、客席には開演時の期待感よりは寛いだ空気が漂っていた。緊張していたのは安藤裕子の方だった。ワンフレーズ歌ったところで歌い直しとなった。だが、その後の歌唱は完璧と言っていいのではないだろうか?バンドの演奏に掻き消されがちだった昨年のライブとは違って、歌詞の一言一言がヒシヒシと伝わって来た。何気に見ていると見落しがちだが、あれだけ身体を動かしながら歌うのに、手に持ったマイクがボーカルを拾い損なうことが無いのは驚異的だ。
「マゾコーナー」と称してギター弾語りをやったが、どうしてもギターに神経を使う分、歌の表現力は落ちる。それでも敢えて自分に負荷を掛けるのを、単に自虐的と見るか、自分にキビシイ真摯な姿勢と見るかは、観客各自の受け止め方の問題だろう。常日頃、楽することしか考えていないSunHeroにはチョット真似できないことだ。
「のうぜんかつら(リプライズ)」では、「ばぁ~ちゃん」が亡くなった「じぃ~ちゃん」を想って綴ったという元歌の「のうぜんかつら」の詩が披露された。親がしつけと称して幼い子を殺し、社会に順応出来ないまま大きくなった子が親を殺す。そんな事が頻発する現代に於いて「家族の絆」の大切さを嫌味無く訴えかけてきた。
他の曲のMCでも、現実を直視した辛らつな言葉で世知辛さを語る場面があったが、言葉の裏には暖かい思いやりが込められていた。一年前初めて観たライブでは、バンドを従えて無邪気に語り、歌うという印象が強かったが、今回は自分が仕切らなくてどうする?といったリーダーシップを発揮していた。
終盤では完全に観客を掌握していた。だから、本編最後の曲で安藤裕子が観客に歌わせた「ラ~ラ~ラ~」コーラスが、アンコールの手拍子に代って自然発生的に場内を満たし行くという感動的な場面が生まれたのだと思う。安藤裕子が「ねえやん」と呼ばれる所以がようやく理解できた。わざわざ熊谷まで遠征した甲斐があったというものだ。
[[あとがき]]
秋にはニュー・アルバムをリリースして、バンドを従えたツアーを行なう予定だそうだ。CDは買い続けるつもりだが、「ねえやん」のライブはこれで最後にしようと思っていた。でも、また観に行きたくなってしまった。これからは年下だけど「ねえやん」と呼ばせてもらうよ!・・・・どうやら、惚れちゃったみたい?(笑)
[[付録]]
【 安藤裕子 2010 ACOUSTIC LIVE 6月公演 】
Tour Final in Kumagaya, Saitama, June 26, 2010
はじまりの唄
TEXAS
パラレル
海原の月
のうぜんかつら《元歌》
のうぜんかつら (リプライズ)
creamy logic
???《新曲》
黒い車
ポンキ《リクエスト・コーナー》
長すぎた日なたで
ラフマベティ -君が僕にくれたもの-
夜と星の足跡 3つの提示
隣人に光が差すとき
人生お見舞い《全員合唱》
~encore~
問うてる
歩く《新曲》
注)そのうち公式サイトに正式なセットリストがアップされると思いますので、ラフなまま掲載しております。


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