Craig Chaquico - Follow The Sun (May 2009)

Craig Chaquico - Follow the Sun2009年の私的年間チャート「オリジナル・アルバム部門」では、途中で気が変わって、Top20で区切ってしまったため、圏外となってしまった不運なアルバムの1枚がこれです。久しぶりで取り上げるアーティストなので再度説明しておきますが、Craig Chaquico(←注:リンク先はアメリカの公式サイトのため全部英語です)という綴りで「クレイグ・チャキー」と表記(発音)します。この人もNew Age/Smooth Jazz/Contemporary Jazzなどとカテゴライズされるジャンルのギタリストです。先日紹介したPeter Whiteとも親交があり、本作にもPeter Whiteが客演した曲が再度収録されています。

SunHeroが初めてCraig Chaquicoのギターを耳にしたのは、1975年リリースのJefferson Starshipのアルバム“Red Octopus”でした。もう35年前になるんですね(苦笑)。私も若かった(というか、幼かった?)ですが、彼も若干20歳でサンフランシスコのベテラン・バンドのリード・ギタリストでした。1970年代に入ってバンドの人事異動が激しくなり、リーダーのPaul Kantnerに参加を要請された時、弱冠16歳だったそうです。日本で例えたならCharみたいですね。以後、Starshipがレコード会社との契約を失って活動休止(解散という説も)に追い込まれるまで、屋号は変っても16年に渡ってリード・ギタリストの職務を全うしました。

1990年代に入って、ロック・バンドのギタリストからソロ・アーティストへ転身(転進でもいいみたいですけど)。きっかけは父親になったことらしいですね。エレキ・ギターをアコースティック・ギターのように爪弾くインスト・ミュージックはNew Ageとみなされ、当時画一的な傾向にあったNew Age Music界に一石を投じるために設立されたHigher Octaveという新興レーベルからデビュー。2000年頃には日本でも東芝EMIからCDが一斉に発売されたことがありました。SunHeroがそのことを知ったのも、その頃でした。

まるでPeter Whiteと示し合わせたかのように、本作もオリジナル・アルバムとしては5年振り。レーベルまで移籍しています。デジパック仕様のチョット陳腐なパッケージですが、この手のミュージシャンはエコにも配慮した音楽活動を心掛けるようですね。

久し振りで耳にしたら、驚きの連続でした。前半はCarlos Santanaを連想させるラテン・フレーバーの強い楽曲が並び、続いて古いレパートリーを女性ボーカル入りでリメイク。Peter Whiteのギターも、新録というよりは元の曲からそのまんま転用した感じです。でも、一番驚いたは、その次。パッケージを見たときには同名異曲だろうと思っていたら、まさかのKenny Gのカバーでした。

う~む、どうなんでしょうねぇ?あの曲、管楽器で演奏するからこそリスナーも驚嘆するわけで、どんなに情感を込めて弾いても、ギターじゃ循環呼吸は不要だし、Kenny Gのオリジナルは非の打ち所がないし、無謀なカバーだという気がしない訳でもありません。よっぽど気に入っているのか、一度はやってみたかったのかもしれません。

後半の残りは全部いつもながらのメロウで流麗なギターが聞けて、心底から安堵しました。Peter Whiteがプロダクションを刷新した割には余り大きな変化が無かったのに比べ、Craig Chaquicoはこれまでとほぼ同じ布陣で制作していながら大胆な挑戦を試みています。なかなか対照的で、ちょっと面白いですね。

実は旧譜のレビューを読み返してみたら、ラテン・テイストを取り入れたのはコレが最初じゃないと判りました。自分で書いておいて無責任な話ですが、2002年リリースの“Shadow And Light”ではロックよりのサウンドを展開していて、Santanaっぽいそうです。すっかり忘れてました。どうもすみません。(滝汗)

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