Peter White - Good Day (September 2009)

Peter White - Good Dayスームズ・ジャズ界のNo.1ギタリスト=Peter White(←注:リンク先はアメリカの公式サイトのため全部英語です)とは、初めてその名前を目にしたAl Stewartの出世作“Year of the Cat”(1976)以来だから、もう30年以上の付き合いになる。当初はキーボード・プレーヤーとしてバックバンドに請われたというエピソードを知っていれば、自身のリーダー作でキーボードも弾いていることに驚いたりしないだろう。

だが、そのアルバムの中でも既にギタリストとしてリリカルなプレイを披露しているし、Basiaのレコーディングやライブでもギタリストとしてクレジットされているし、何よりもリーダー作のジャケットにはいつもギターを携えた写真が用いられるので、ギター一本でキャリアを歩んできたというイメージが定着してしまっても不思議はない。何よりも流麗なアコースティック・ギターの響きこそが、一聴して彼と判るトレードマークになっている。

SyndromeからSony Musicへ移籍したことで日本でもCDが発売されるようになったが、オリジナル・アルバムとしては5年振りとなった今作はPeakというレーベルからのリリースだった。さらに、長年プロデューサーを務めていたPaul Brownに代わって、近年コンテンポラリー・ジャズ系のプロデュースで頭角を現してきたDCという人物を共同プロデューサーに迎えていた。

この新しい逸材について詳しくは知らないが、Paul Brownのアシスタントだったことがあり、Peter Whiteとは旧知の仲らしい。本作でプログラミングも担当していて、それがこれまでの作品との感触の違いになっているようだ。そのせいか、Peter White自身のギターの音色も今までより固めな印象だ。丁度芯に僅かな固さを残した茹で加減=アルデンテのパスタのような感じだ。

こうした変化が全て良い方に向いたようで、Sony Music時代に何となく感じられたマンネリズムを打開し、アルバム・タイトルのイメージ通りのサウンドに仕上がっていて、実に心地好い。暖かくなったら、このCDをBGMにドライブしてみたいという気持ちになった。モチロン好天の日に涼やかな夜風に吹かれて、交通量の減った国道を快走してみたい。

Peter White - Playin' Favorites5年間ご無沙汰だったのは、Sony Musicとの契約が切れて、しばらくレコーディングをしていなかったからなのかと思っていたが、実はSunHeroの情報収集力不足だった。2006年には久し振りのカバー・アルバムを出し、それがSony Musicからの最後のリリースだった。国内盤は出ていないのか、輸入盤しかヒットしなかったが、とりあえず注文した。

そんなことよりもウカツだったと大いに反省させられた事がある。過去にAl StewartやBasiaの来日公演でプレイした彼が、2007年についに初めてPeter Whiteとして来日公演を行っていた。場所は東京駅近くにあるライブハウス=Cotton Clubだった。勤務先から電車で一駅という近さなので、知っていたら2nd Stageにでも行っていただろう。Billboard Liveあたりが呼んでくれたら、仕事サボってでも会いに行きたいものだ。その時はモチロン、このCDを持参する。もしかしたら終演後にサイン会があるかもしれないじゃないか!

ちなみに、4曲目ではBasiaが素敵なスキャットを披露している。当然この曲のバックでキーボードを弾いているのは、Peter Whiteの実弟であり、Basiaの公私に渡るパートナーのDanny Whiteだ。曲も3人の共作だ。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック
©Entertainment Weblodge SunHero
All rights reserved (except where noted)