「avatar」はインド神話の「神の化身」という意味の言葉が起源だそうです。近年、コンピューター・ネットワーク上で自分の分身として表示されるキャラクターを総称する言葉として、急速に浸透しました。大抵は有料サービスなので、アバターが標準で用意されているようなブログとか、SunHero的には全く利用したいと思いません。
そういう訳で、ジェームズ・キャメロンの新作映画「アバター」に対しても、当初は意味も無く嫌悪感を抱いていました(笑)。ところが、昨年末に劇場公開されるや否や、大評判!恐る恐る公式サイトを訪れて、俄然興味が湧いたので、先日観て来ました。事前にご覧になった方々のブログをチェックしたら、多くの方が3D版を薦めていましたので、素直に従って正解でした。3D時代の到来を強く印象付けられた映画でした。
要は、映画界に留まらず幅広い分野の先人達の功績・偉業のイイとこ取りをして、最新VFXで仕上げた映画といった感じです。だからこそ、人によって本当に様々な感想を抱くのではないでしょうか?例えば、ストーリーは至って単純で、要は「ミイラ取りがミイラになっちゃう」というもの。
SunHero的にはケヴィン・コスナー制作・監督・主演映画「ダンス・ウィズ・ウルヴス」を思い出しました。舞台設定を西部開拓時代のアメリカから、地球より遥か彼方の惑星に置き換えただけ。地球人が目当ての鉱物資源の真上に住んでいる原住民=ナヴィを移転させようと画策する様は一見平和的に思えますが、白人がアメリカ先住民族を西方へ押しやり、勝手に居住地を設けて隔離した歴史に準えているのが窺えます。
その遥か彼方の惑星「パンドラ」のイメージは、まるで70年代ブリティッシュ・プログレッシブ・ロックにビジュアル面で貢献したロジャー・ディーンが描いた世界のようだし、原住民がパンドラの動植物と交信する場面からはジブリ映画を連想する人も多いでしょう。原始的な武器しか持たない原住民が、圧倒的な機械文明を背景に武力で迫る地球人と戦うという設定は、「スター・ウォーズ」シリーズで度々登場する戦闘シーンを連想させます。
また、悪の力に壊滅寸前まで追い込まれた状況になると、思いも掛けない助っ人が現れて形勢が逆転するのは、「ロード・オブ・ザ・リング」三部作のお決まりのパターン。巨大輸送機に生身で飛び移り、機体の外側を走り回る様は、アニメ「未来少年コナン」で巨大戦闘機ギガントに身ひとつで挑むコナンの姿がオーバーラップしました。その他、SunHeroが思い出せないだけで、どこかで見たことのあるような場面やストーリー展開が、最先端VFXを駆使した映像で次々に登場します。
まあ、見ている傍からこうも次々に元ネタが思い付くんですから、当然「パクリ」だと批判的な感想を述べている方々もいます。でも、そうやって次々に荒探しする人だって、ネガティブな側面から映画に引き込まれているとは言えないでしょうか?
SunHero的にはそんなことはどうでもよくて、先人達の英知に対するオマージュだと感じました。何よりもVFXの鮮明さと立体感には圧倒されました。予想通りに展開するストーリーの単純さにも拘らず、3時間近い作品を飽きずに観れるのは、VFXの質の高さによるものだと思います。「マトリックス」以来の映像革新なんじゃないでしょうか?
あとは、あの3Dメガネをどうにかしてほしい。眼鏡を常用している身にもフィットする掛け心地を研究してほしい。それから、スクリーン以外のものは暗くて良く見えなくなるので、観ながらの飲食ではいつもより注意しないと、自分だけじゃなくて周りの観客にも迷惑を掛けてしまう恐れがあります。くれぐれも飲み物を手に持ったまま見続けないように!(笑)
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