Janet Jackson - Discipline (February 2008)

ディシプリン~デラックス・エディション(DVD付)
JANET(ジャネット・ジャクソン)
UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M) (2008-02-27)
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最近レビュー(感想文)がちっとも捗らなくて、私自身が苛立っています。まあ、ここでウダウダと愚痴っても、それこそ時間の無駄ですね。多少ヤケ気味かもしれませんが、既に発売から3ヶ月になるJanet Jackson、サッサと行きます。

さて、Virgin Records移籍の際に「janet.」と名乗り、その後も「Janet」⇒「JANET」と『姓ナシ』を貫いたけど、販売上の都合からほとんど無視されてしまいましたね。実際、Janetで検索すると、おびただしい数の別人がヒットしますから、本人の希望とは裏腹に迷惑な話でしたね。新作でも信念は曲げず、ジャネット写真(笑)の二の腕まである手袋には、しつこく「JANET」しか書いてありませんね。でも、プロモ用ポスターなどには、二の腕の辺りに「JACKSON」と書かれたものもあります。若干譲歩したようですね。皆さん、もうご存知の通り、15年余り在籍したVirgin Recordsを離れ、現在の恋人であり、本作の共同エグゼクティブ・プロデューサーでもあるJermaine Dupriの後を追って、ユニバーサル・ミュージック傘下のIsland Def Jam Music Groupへ移籍しちゃいました。そのうちに、Mariah Careyとデュエット曲でも出すかもしれません。もしもまだ契約が有効なら、宇多田ヒカルと共演なんてこともあるかも?(爆)

でも、本作がリリースされて一番驚いたのは、出世作“Control”以来20年に及ぶ付き合いだったJimmy Jam & Terry Lewisと、ついに袂を分ったことでした。喧嘩別れした訳ではなく、新しい恋人が大物プロデューサーだったから、今回は遠慮したのかも?Jam & Lewisとは共に切磋琢磨しながら作風を変えてきただけに、まだまだ一緒にやっていけると思っていたのですが、たまには距離を置くのもイイかもしれませんね。

私はJam & Lewisとの直近の2作に余りマンネリを感じていなかったのですが、世間的には秋が、否、飽きが来ていたようですね。そんな折、軽い演出のつもりでやったことが、当時の新作の足を引っ張ってしまう大事件に発展したね。なぜかJanetだけが一方的に責められて、公正さに欠ける騒動だったと、今でも思い出すと不愉快になります。ファースト・ネームじゃ紛らわしいなら、ミドル・ネームでどうよ!と言わんばかりの自信作“Damita Jo”をもじって、日本でも「ダメだじょ~」なんて皮肉られてましたね。

でも、その後の巻き返しは速かったですよね。異例なほど短いインターバルで登場した前作“20Y.O.”は、今にして思えばJam & Lewisとの共同作業に一区切りを付けるという意味合いもあったようですね。そして、またもや短いインターバルで本作のリリースと相成ったわけです。

思い切った制作陣の刷新が功を奏したようで、前2作とは違って評論家筋の評価は高いようですね。でも、もはや世間的には完全に飽きられてしまったようです。熱烈なファンが飛び付いたおかげで初登場こそ1位になり、女性ソロアーティストのNo.1アルバム数6作で歴代2位の仲間入りを果たしましたが、その後はチャートを急降下。おまけに、Madonnaが新作の1位獲得で、単独で歴代2位に躍り出てしまい、折角の記録も台無しに。

さて、肝心のサウンドの方ですが、Jam & Lewis不在を嘆く方も多いようですね。Jermaine DupriやRodney Jerkinsの作風はJanetには合わないという意見まで見かけました。でも、彼等の華々しいプロデュース歴をほとんど知らない私には、とても新鮮に聞こえました。むしろ、Janetが全く曲作りに関与していないことに、二度ビックリでした。

大雑把に言って、Jam & Lewis時代よりもサウンドがスリムになった感じです。別に音数が減ったと言うことではなく、黒人サウンド特有の溜めの効いたグルーブ感が薄まったといった感じでしょうか?従来のJanetの音楽の延長線上で待ち構えていたら、肩透かしを食らったような気分になるんじゃないかと思います。でも、私は一層垢抜けた印象を受けました。

のっけから“I.D.(Interlude)”、つまり前奏曲なのに「間奏曲」というのはどうかと思いましたが、ID認証を受けるシーンのサウンド・コラージュには、もうそれだけで「新生!Janet Jackson」を強く印象付けられました。さらに、中盤ではどこかの誰かさんと同名異曲の“Rock With U”(厳密には表記が若干異なりますけど)にニヤリとし、終盤には表題曲でベチャ~ッと決めてくれます(笑)。

どこか大コケしたMichael Jacksonの“Invincible”を思わせる所があるなと思ったら、過半数の曲をRodney Jerkinsがプロデュースしてるんですね。あれも渾身のプロデュース・ワークだったと思いますが、余りにも期待とはかけ離れたセールスでした。でも、あの苦い経験があったからこそ、本作ではJanetのシンガーとしての持ち味を生かすことに成功したのかもしれません。大規模なコンサート・ツアーが始まれば、セールス的にも巻き返せるかもしれない。そんなポテンシャルを秘めたアルバムだと思います。

ディシプリン(初回限定特別価格)★Best Track=(選考中)

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