Ben Folds - Songs For Silverman (May 2005)

これはアメリカで通常盤よりひと月遅れで出た特別仕様盤の方です街中のCDショップとかで見つけたのならともかく、自宅で掘り出し物というのは、如何に整理整頓が出来ていないかの証拠に他ならない。しかも、今回見つけたのが本作では何とも情けない限りだ。確かBen Folds Fiveのセカンド・アルバムが出たときに、「泣き虫野郎の~~」というキャッチ・コピーがあったはず。あれを地で行ってしまったような感じだ。

前作"Rockin' The Suburbs"リリースに合せて行なわれたピアノ・ソロ・ツアーを見に行ってから、なぜか急速に興味が失せてしまったBen Folds。フル・アルバムとしては4年振りとなったソロ2作目が、2年前にリリースになっていたことすら知らなかった。その存在を知ったのは、このときだった。このときの収穫については、既にQueens Of The Stone AgeBeth Nielsen Chapmanを取り上げているが、本作に関しては未開封のまま床から積み上げられているCDの山に埋もれてしまった。ひょんなことから去る9月に陽の目を見ることになったのだが、一聴してブッ飛んでしまった。日本でブレイクした頃の若さに任せた爆発力こそ無くなったものの、流麗なピアノの響きには変わらぬ瑞々しさが溢れていて、デビューから10年経っていることを忘れてしまうほどだった。トレードマークとも言える胸キュン・メロディも健在だ。

試行錯誤の果てにBen Folds Five時代と同じスリー・ピース編成に戻った訳だが、「これが俺にとって最良のスタイルなんだ!!」という、ある種開き直りにも似た潔さが本作の楽曲群全てに貫かれていて、何度聞いても新鮮だ。本来あるべきスタイルに戻ったのには、Ben Foldsの一番身近に居て客観的なアドバイスをしたという美人の奥様の貢献が大のようだ。

円満な家庭生活が本作の充実の源になっているのは、このCDを手にした人ならすぐに分るはずだ。到る所にFamily Snapshotが盛り込まれた歌詞ブックレットを見ていると、愛妻と愛娘に囲まれて充実した創作活動をしているのが窺える。"Weird Al" Yankovicがゲスト参加していること等がプロモーションのネタになっているが、実際に音を聞いてみるとそんなことはどうでも良くなってしまう。BFFの弾けるようなパワーを期待したファンには不評だが、10年後にも音楽アーティストとして活躍していそうなパワーを感じた。

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