
Moody Blues 最大のヒット・アルバム “Long Distance Voyager” は、Justin Hayward 作・歌唱の楽曲 "The Voice" で幕を開ける。以降のアルバムにおける彼のボーカル曲の割合が増えていったことから、Voice of the Moodies という言葉が彼の枕詞になっている。
ならば、先日亡くなった John Lodge は、さながら the other voice of the Moodies ということにならないだろうか?これは勿論、その次のアルバムのタイトル= “The Other Side of Life” に因んでいる。まあ、他のメンバー such as Ray Thomas and Mike Pinder には、大変失礼な表現だろう。
そういう訳(どういう訳?)で、The Moodies 時代から晩年のソロ作まで、満遍なくチョイスしたつもりです。わざと時系列を無視して並べてみました。やはり、あの曲で始めて、この曲で締め括るのが、追悼のプレイリストに相応しいと思ったからです。
Hayward と共作した "Gemini Dream"(ちゃんと英語らしく‘ジェミナイ’と発音してくださいネ)の Lodge バージョンを見つけたので、それも加えました。この曲における Lodge の聞かせ所が、少々端折られているのは、高齢ゆえにシンドかったのかもしれません。
それから、1960~70年代前半までの楽曲は、アルバムの統一感を出すために、クロスフェイドで繋がっている(e.g.,11~12曲目)ことが多々あります。そのため、特定の曲だけを抽出すると、唐突に始まったり、バッサリ終わってしまいがちです。お聞き苦しいかもしれませんが、それも Moodies らしさです。
また、他のメンバーがソロ・アルバムを制作していた時期に、Hayward と連名で発表したアルバム “Blue Jays” が見つかりませんでした。いつの間にか、配信が終了してしまったのかもしれません。そこで、彼のライブ・アルバムからライブ・バージョンでお聞き下さい。
因みに、Dogwoodさんリクエストの "Candle of Life" は、サビ以外のパートは Hayward が歌っているようです。オーケストラとピアノ伴奏が、湿っぽい歌謡曲みたいですが、"Melancholy Man" と共に、当時の日本で結構人気があったようです。
初期 Moodies の傑作のひとつ= “Every Good Boy Deserves Favour”(邦題:童夢)からは、「エミリーの歌」もチョイスしました。当時生まれたばかりだった長女エミリーさんのことを歌にした、いわゆる親ばかソングですね。Stevie Wonder の「可愛いアイシャ」ほどやり過ぎていないのが、とてもイイ感じです。
同じく初期の大傑作= “Seventh Sojourn” からは、Lodge の曲が2曲もシングルになりました。彼の音楽の特徴である二面性が、対照的に表現されています。
プレイリストの6~8曲目は、Moodies で最もロック・シンガーらしい彼の楽曲を、アルバムのリリース順に並べてみました。だから、あの曲でこのプレイリストを締め括ったという訳です。
13~15曲目は、ソロ・アルバムからの選曲です。13曲目は、Moodies の曲と聞き間違えそうな出来映えです。それもそのはず、プロデューサーが Moodies と同じ Tony Clarke でした。
14曲目のインスト楽曲は、フロリダで療養している頃に作曲したそうです。ちょっと黄昏感が半端ないのは、そういう事情だったからのようです。
そして、Dogwoodさん、お待たせしました。"Isn't Life Strange" ですよ。では、どうぞお楽しみ下さい。
This playlist is partially selected by request from our best guest Mr.Dogwood, whose comments always encourage all the staff here at the entertainment weblodge. So it is our expression of gratitude for his contribution. We hope it would suit his taste.
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この記事へのコメント
SunHero
Moody Bluesは、「茶店の夜」😊くらいしか知らなかったのに、1980年頃に“Days of Future Passed”~“Seventh Sojourn”までの7作が、廉価LPで再発された際に7枚揃えて聞いて、ファンになりました。
1972年頃までは日本でも人気があったようですが、その後の活動休止で忘れられてしまった感じで、6年振りのアルバムも日本では話題になりませんでした。
John Lodgeの38年振りのセカンド・ソロ・アルバムが出た時はビックリ!でも、国内盤は発売されませんでした。
Dogwoodさん、いつ頃、何がキッカケでMoodiesと出会ったのでしょうか?
>accepting my funny request.
What's so ‘funny’ about? - I'm sorry I can't understand what you mean.
>regards to your stuff.
What do you mean by ‘stuff’? I wonder whether you're joking or not.
Dogwood