キャリア50年を超えて精力的に活動しているバンドは、Doobie Brothers だけじゃない!Blood, Sweat & Tears と共に、1970年前後にブラス・ロックで音楽界を牽引した Chicago。昨年、Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPANに出演するため来日し、往年のブラス・ロックを瑞々しい演奏で披露してくれた。
ライブ・アルバムとして恐らく傑作五選の一作品に含まれると信じている “Live in Japan” は、日本でも21世紀になってから、ワーナーから正式に再発されている。1971年の録音とは思えないダイナミックなサウンドを、リリースから40年も経て、初めて聞いた時は鳥肌が立った。それ故に、未だにナンバリングが付与されていないのは、とても不満だ。
Wikiで「Chicago」で検索したら、ディスコグラフィーの項目には「XIV」の次が「XVI」となっていて、見事にシカトされている。バンド史上初の全米No.1ヒット= "If You Leave Me Now" を収録していても、Billboardのアルバム・チャートで最高位171位だった。Chicago XI 発表後にギタリストの Terry Kath が事故死した後遺症が、尾を引いていた結果だった。
ただ、最初のベスト盤が全米No.1になったアーティストって、結構2枚目のベスト盤が大コケするようだ。Elton John のように、”Greatest Hits” を3枚も出すのは、北京原人(シナントロプス・ペキネンシス⇒至難?(^▽^))的凄技だ。だが、Vol.2もVol.3も、最初のベスト盤が全米No.1に10週連続輝いたのとは、ほど遠いセールス&チャート・アクションだった。
Eagles 然りだ。3曲の全米No.1ヒットを収録していたにもかかわらず、“Greatest Hits Vol.2” はセール的にもチャート・アクション的にも、“Their Greatest Hits 1971-1975” には遠く及ばなかった。Carpenters に至っては、“Singles 1974-1978" はイギリスのみの発売だった。
さて、Columbiaとの手切れ金代わりだった “Greatest Hits Volume II” から40年余りが経つ今年、“Chicago IX” が発売50周年を迎える。そこで、企画されたのが、CDならではの特性を生かした拡張盤だ。(今のところ、国内盤の発売予定はナシ)
当時、既にLP2枚分くらいのシングル・リリースがあった中から、選りすぐりの11曲が収録された初ベスト盤に、Volume II 収録曲や Chicago VII 以前のヒット曲を10曲追加するというものだ。個人的に物凄く思い入れがあるアルバムだっただけに、この企画には複雑な思いはある。それでも、晴れて陽の目を見ることになった10曲も感慨深い。
- Questions 67 and 68
- Beginnings O.S.=Track 11
- Make Me Smile (Steven Wilson Remix) O.S.=Track 7
- 25 or 6 to 4 (Steven Wilson Remix) O.S.=Track 1
- Does Anybody Really Know What Time It Is? O.S.=Track 2
- Free
- Colour My World (Steven Wilson Remix) O.S.=Track 3
- Saturday in the Park O.S.=Track 5
- Dialogue, Pt. I & Pt. II
- Feelin' Stronger Every Day O.S.=Track 6
- Just You 'N' Me O.S.=Track 4
- (I've Been) Searchin' So Long O.S.=Track 10
- Call on Me O.S.=Track 9

- Wishing You Were Here O.S.=Track 8
- Old Days
- If You Leave Me Now
- Baby, What a Big Surprise
- Alive Again
- No Tell Lover
- Street Player
- Thunder and Lightning red: dropped from "Chicago IX", blue: taken from "Greatest Hits Volume II", green: first on both "Greatest Hits"
補足が必要ですか?"Questions" と "Dialogue" は、“Chicago IX" から漏れたものの、”Chicago XV” に救われた楽曲です。なお、Wikiの情報によれば、「XV」に収録されていたのは、"Dialogue Pt. II" の部分だけで、"Pt. I & Pt. II" とあるのは誤表記だそうです。
また、「XV」に収録されていたのに、50周年 “IX” には収録されなかった3曲のうち、Danny Seraphine と Rufus の David "Hawk" Wolinski の共作曲="Take Me Back to Chicago" は、同じコンビによる "Street Player" に差し替えられてしまった。当時はディスコ・サウンドに舵を切ったことが、従来からのファンを失望させたらしい。だから、郷愁を誘う前者が、「XV」に収録されたと思われる。
ところが、その後、後者があちこちでサンプリング・ネタにされたり、様々なDance Remixバージョンが生まれたことで、立場が逆転した。今でもライブで演奏されることがある後者の方が、今や知名度が上がり、50周年記念盤に収録されることになったようだ。
その Seraphine が Robert Lamm と共作した "Thunder and Lightning" で、50周年記念盤を締め括っている。ちょっと違和感を覚える終わり方だが、仕方がない。ほぼ時系列で楽曲を並べ替えているからだ。それに、シングルヒットに恵まれなかった「13」と「XIV」からも選曲したことで、Columbia Records時代のアルバムが網羅されている。
これで、ワーナーとの契約が終了した訳ではなかった。もう一枚=「Twenty 1」を、ワーナーから発売したからだ。Chicagoとしては、ワーナーから引き続きアルバムを発表したかったが、22作目= “Stone of Sisyphus” の発売をワーナーに拒否された。
Chicagoは原盤制作レーベル=Giant Recordsを立ち上げた。新レーベルからの最初のリリース= “Night & Day: Big Band” は、タイトルにナンバリングは無いが、お蔵入りとなったアルバムに代わって、22作目としてカウントされている。
つまり、3枚目のベスト盤には、「Twenty 1」の楽曲が含まれていない。だから、拡張盤の可能性があるという訳だ。
さて、拡張盤「Chicago IX」、買おうかどうしようか?因みに、LP2枚組でも発売されるそうだ。そっちは要らない・・・・かな。
[[ 追記 ]]
配信が解禁になりましたので、AmazonとSpotifyのプレイリストを追加しました。
As of August 8, 2025
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