そして先月、前作 “Liberté” から僅か4年で、通算16作目となるオリジナル・アルバム “Walk This Road” をリリースした。前作が11年振りだったから、まさかの新作発表と来日公演の実現に、SunHeroは初めて彼等のコンサートに足を運んだ。
さて、今作最大の話題は、Michael McDonald が43年振りに完全復帰したことだろう。70年代前半のリーダーだった Tom Johnston(1970-1975)と後半のリーダーだった Michael McDonald(1976-1982)が、ライブに続いてアルバムでも、ついに初めて顔を揃えた。
プロデュースは前作に引き続いて、John Shanksが務めている。彼は、前作同様、全曲の曲作りに関わっていて、Johnston と McDonald の違いすぎる音楽性を、見事にブレンドしている。子供の頃にラジオから聞こえてきた音楽を夢中で聞く中、ドゥービー・サウンドがどういうものか客観的・感覚的に理解していたものと思われる。
アルバムの初っ端は、McDonald の独特のボーカルで始まるタイトル・チューンだ。途中からリード・ボーカルに加わるのは、1950年代から活動していた父と3人の子供からなるファミリー・ボーカル・グループ=The Staple Singers の Mavis Staples だ。ドゥービーズらしいコーラスも、どことなくゴスペルっぽく聞こえるのは、気のせいか?
これだけ聞くと、McDonald の一連のモータウン・カバーみたいな印象を受けるが、続く "Angels & Mercy" は Pat Simmons の作・歌唱で、ウェスト・コースト・サウンドの名残が窺える。懐かしさと同時に新鮮な息吹を感じたが、放浪の果てに「天使と慈悲」の街に帰ってきた男の心情が歌われているようだ。
70年代前半のドライブ感溢れるハード・ロックを牽引していた Johnston も、最近はすっかり丸くなって、カントリー・ミュージック寄りのポップなナンバーが目立つ。その一端が3曲目の "Call Me" だ。ちょっと地味だなとは思うが、これも立派なドゥービー・サウンドだ。
アルバムは、McDonald が4曲、Johnston と Simmons が3曲ずつ、リード・ボーカルを担当していて、作曲も各自が John Shanks と共作の形を取っている。ただし、ハワイの大火災の犠牲者に捧げたラスト・ナンバー="Lahaina" は、Shanks, Simmons, McDonald の共作となっている。
この曲には、Fleetwood Mac の Mick Fleetwood (Drums)、日系5世の Jake Shimabukuro (Ukulele)、Cecilio & Kapono の Henry Kapono (Vocal)が参加している。初期の頃からアメリカ南部ルイジアナ州を中心としたケイジャン・ミュージックのテイストを取り込んでいたドゥービーズだが、珍しくハワイアン・テイストの楽曲だ。
本作を引っ提げてツアーに出るそうだ。来年、55周年を迎えるというのに、活動はますます精力的だ。


この記事へのコメント
SunHero
>Doobie Brothers = 大麻兄弟(笑)、元気ですね~!私たちもまだまだ頑張らないと(何を?)。
SunHeroは60歳まで生きて来れたのが奇跡だと思ってます。人生10歳時代とか言われてますが、SunHeroは対象外です。死ぬまでに一度はライブを観たかったアーティストも、アーティストの方が先に逝ってしまっては、頑張りようがありません。どうか長生きしてください。
>ジェイクシマブクロは池上のスローライブにも来てたっけ。ウクレレが弾けると楽しいでしょうね。SunHeroさんは何か楽器やられてましたか?
中高の頃、リコーダーにハマってました。まあ、学業の延長だっただけですが・・・・Led Zeppelinの「天国への階段」のイントロを吹いてみたり・・・・(赤面)
Dogwood