Sly Stone、Brian Wilson 相次いで逝く

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Sly Stone              Brian Wilson

現地時間で6月9日に Sly Stone(Sylvester Stewart)が慢性閉塞性肺疾患とその合併症で、6月11日にはThe Beach Boys のウィルソン三兄弟の長兄=Brian Wilson(Brian Douglas Wilson)が亡くなったことが明らかになった。共に82歳だった。二人とも1960年代に確立した独創的なサウンドで一世を風靡し、今も世界的に根強い人気がある。

Wilson に関しては、死因は明らかにされていないが、昨年5月に「認知症により自力で日常生活を送ることが困難」と認められ、成年後見制度の対象になっていた事が、翌12日に明らかにされた。Beach Boys と袂を分かってから、積極的にソロ活動を展開してきた Wilson とは対照的に、Stone は何度も再起を図ったが、Sly & the Family Stone に迫る人気を回復することはなかった。

共に音楽界への貢献度は筆舌に尽くしがたい存在なので、偉業の数々を列記するのは専門家の皆さまにお任せします。強いて言えば、Sly & the Family Stone ならヒット曲を網羅したベスト盤を、Beach Boys に関しては “Pet Sounds” をお勧めします。いきなり聞いても、ピンと来ないかもしれませんね。


SunHeroは、Sly Stone へのオマージュがちりばめられたスガシカオの音楽が好きだが、ファンク・ミュージックに開眼したのは、日本でもブラコン(Black Contemporary Music)旋風が吹き荒れた1980年代になってからだ。そして、単なる黒人グループと思っていた Sly & the Family Stone が、実際には多人種混合バンドだと知って、忸怩たる思いがした。

Beach Boys は、1979年に江ノ島で開かれた JAPAN JAM(米側の仕掛け人がPeter Asherだったので、James TaylorやLinda Ronstadtも来日した)でサザンオールスターズと共にトリを務めた。それが初来日だった。その模様をラジオで聞いていたが、ハッと気付いたら放送は終わっていた。

とてもラッキーなことだが、1999年の Brian Wilson の単独初来日の際に、東京国際フォーラムの一階三列目、ほぼ正面で鑑賞することができた。最初に誘われた時は難色を示したが、ステージから三列目と聞いて、真っ先にチケット代を送金して、お仲間に加えてもらった。今となっては、懐かしい思い出だ。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

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