一頃は畠山美由紀と「ふたりのルーツ・ショー」を毎年開催していたアン・サリー。2001年にトゥーツ・シールマンスやフェビアン・レザ・パネ、宮沢和史、難波弘之、笹子重治ら、著名なミュージシャンを迎えて制作されたデビュー・アルバム “VOYAGE” を発表した頃から、早くも違いの分かる音楽ファンの注目を集めてきた。「音楽旅館SunHero」で交友のあった方が、ご自身のホームページで取り上げていて、それが知るキッカケになった。2003年には、デビュー作と同じVideoArts Musicと当時のBMG JAPANから、2作同時発売という離れ業を披露した。同年12月には畠山美由紀との共演曲を含むライブ盤までリリースした。
余談だが、畠山美由紀とのジョイント・ライブは、2018年のEX Theater Roppongi公演まで観に行った。あれが最後だったのかな?当初は司会者を招いて、半分くらいはトーク・ショーというスタイルで、3時間でも時間が足りないほど盛り沢山だった。しかも、最初の3-4回くらいは、以前やった曲はやらないという主旨貫徹(?)ぶりだ。
さて、1970年代初頭のシンガー・ソングライターのブームを想起させる選曲・演奏スタイルが定着して、これからどう大きく羽ばたくのかと思ったら、ニュー・オーリンズへ医学研修に。元々医大卒の医師だけに、その道を歩んだ方が生活には困らないだろう。
だが、音楽を諦めた訳ではなかったので、彼の地の音楽に触発されて、それまでのイメージとは全く違うアルバムを制作した。これが従来からのファンの反感を買い、 人気は一気に失墜した。
めげずに(?)制作したのが、VideoArtsからの最後のリリースとなった「kokorouta」(こころのうた、2007)だ。子供を授かったことで、母性に目覚めた結果、子供に歌って聞かせる歌集に結実した。
収録曲の「のびろのびろだいすきな木」は、元々「NHKハート展」のテーマ曲だった。NHK「みんなのうた」で放送されたことで、新たなファンを獲得した。
その後はSONG Xという、Carole Kingが90年代にアルバムを発表していたKing Xを捩ったようなレーベルから、不定期にアルバムを発表するようになった。SONG X(正式名称はSONG X JAZZ)は、アン・サリーのコンサートのプロモートも担っていて、熱心なファンは同社のSNSでCDやライブ情報を入手・チケットを購入していた。
ところが、現在、Song X (Jazz)のサイトは更新されていない。サイト内のstoreも閉鎖されている。アン・サリーのCDもチケットも、公式サイトからのリンクが頼みの綱だ。今でもCDはコンサート会場では購入できるようだが・・・・・
そして、今週末、7年振りにアン・サリーのコンサートに行く。会場は和光大学ポプリホール鶴川。町田市鶴川と言えば、学生時代から馴染みのある街だ。TBSの緑山スタジオの最寄り駅としても知られている。
可愛い愛車があった頃には、ららぽーと横浜や横浜アリーナへ行く通り道でもあった。前者はTOHOシネマズで自主的な3本立て上映を鑑賞し、後者はもちろんコンサートだ。
今回は横浜線経由で行くか、多摩都市モノレール経由で行くか、レンタカー借りて行くか、悩ましいところだ。学生時代には横浜線経由一択だったのに、多摩都市モノレールが開通したおかげで、村治佳織や畠山美由紀のリサイタルで新百合ヶ丘まで出掛けたこともある。そこから鶴川までは、各駅停車で2駅だ。そのもう一駅先が、通学に利用した駅だ。
在学中に町田駅周辺の再開発が始まり、JR線の原町田駅が小田急線の町田駅寄りに、ホームひとつ分移動して町田駅に改称したり・・・・おかげで毎日の乗換で猛ダッシュしなければならなかったのが解消したり、東急百貨店がツインビル仕様で開店したり、大いに恩恵に与った。
卒業した後も、再開発は続いた。ルミネやヨドバシカメラが進出してきた。何よりも驚いたのが、東急のツインビルの間の広場が、町田街道へ続く大通りになったこと。広場の先にあった商店とかも取り壊されて、中高層ビルが建ち並ぶ。それを目の当たりにした時は、昔の記憶が交錯して、気が狂いそう(?)な感覚に見舞われた。
ちなみに、現時点の最新情報では、チケットは売り切れ。だが、以降も6月7日に逗子・surfers、6月21日は札幌・芸森スタジオ&Cloud Lodge(1日2回公演)、7月13日に豊島区・自由学園明日館講堂(重要文化財)など、公演情報がある。鶴川と逗子には小池隆平が、それ以降は「羊毛とおはな」の市川和則が帯同する予定だ。
人気ブログランキング


この記事へのコメント