
Todd Rundgren の Billboard Live 公演で、ご一緒したDogwoodさんとあれこれ話していたら、カナダのロック・バンド= RUSH の来日公演を観に行ったという話が出た。彼等はカナダを代表するパワー・トリオで、その真価は特にライブで発揮される。
特に1970年代末から1980年代前半は、最盛期と言える活動を展開し、まめにアメリカ・ツアーを敢行した甲斐もあって、アメリカのヒット・チャートのTop10に次々とアルバムを送り込んだ。ただ、多くのプログレ・バンドがそうであったように、シングル・ヒットに恵まれなかったため、日本での知名度は低かった。
ある意味で、デビューのタイミングが遅かったからかもしれない。というのも、彼等が1973年にデビューした当時、アメリカでは既にスリー・ピースのハード・ロック・バンド= Grand Funk (Railroad) が人気を博していたし、イギリスからは Emerson, Lake & Palmer が登場していて、世界的な知名度を誇っていたからだ。
この両者の人気が落ち着いてきたところに取って代わったのが RUSH だった。デビュー当初こそハード・ロック・バンドと見なされていたが、 ドラマーの Neil Peart が加入し、彼の書く哲学的な歌詞が魅力のひとつとなると、プログレッシブ・ロック・バンドと認識されるようになった。
残念ながら、その Neil Peart が、ドラマーの宿命と言える腰骨の腱鞘炎の悪化で、2015年に引退を余儀なくした。そして、2020年1月に悪性脳腫瘍で他界した。演奏面だけでなく思想面でも支柱だっただけに、バンドは活動休止に追い込まれてしまった。

そんな彼等の50周年(?)を記念したボックス・セット “RUSH 50” が、まもなく発売になるというニュースが飛び込んできた。リリース形態は、CD4枚組、LP7枚組、更にその両方を一緒にした超豪華セットがある。
幻のデビュー・シングルが初CD化されるのは、熱烈なファンには垂涎の的だろう。収録楽曲はいずれの形態も共通しているが、付録に大きな違いがあるようだ。やはり、4CD/7LPのセットは、ボックス自体が斜め開きな上、LPジャケット・サイズのブックレットは、もはや百科事典並みの重厚なハードカバーだそうだ。
また、この手のボックス・セットにしては、ライブ録音が多く収録されている。前述の通り、たった3人で荘厳で重厚なサウンドを奏でる様は、ライブならではの醍醐味だからだ。
国内盤CDボックスは、日本語解説付SHM-CD仕様になるらしい。Blu-spec CDなどと同様に、デジタル信号を記録する金属面の材質などに工夫が凝らされているだけで、元々の音質が悪ければ、その通り再生される。古いマスターテープからデジタル化する際に、どれだけ手間を掛けるかこそが重要なので、輸入盤に解説書を付けるだけで十分だと、個人的には思っている。
さて、Dogwoodさん、どうしますか?
この記事へのコメント
SunHero
>こんばんわ!あの日(2.28)から、いかがお過ごしですか?
雪は降るし、積もるし、寒暖差に振り回されて、グダグダです。
>RUSH50情報と記事、ありがとうございます!RUSH40までは入手しましたが、RUSH50ですかぁ、、、悩みますね~(笑)
RUSH 40なんてあったんですか?付け焼き刃で取り上げるとダメですね。流石はDogwoodさん!ひょっとしてRUSH 30とか20とか・・・・節目節目に出していたんですか?
>SunHeroさんがワタシにプレゼントしてくれるならば、有り難く頂きますよ!
ああ~、知らせなければ良かったぁ~
>冗談はさておき、今回の↑記事のリンクを来週にでもワタシのブログに貼らせて頂きますので、ご承知おきください!それではまた!
今まで事前承諾を求められたことはありませんよ😡(もちろんOKです)また千客万来ですね。心の準備をしておきます。
Dogwood