

Todd Rundgren の来日公演、第一報は昨年12月25日にチケットぴあから来た。会場がBillboard Live(以下、BBL)の東京と横浜(大阪ではやらへんのかい!)だけ。こういうこともあろうかと、BBLの有料会員を退会後もメルマガを受け取っていて良かった。
ただ、2日後に届いたBBLのメルマガに書かれていた紹介文が、「ロックンロールのルネッサンス・マンが再登場、12年ぶりのメモリアル・ステージ」って何だよ!3人目の髭男爵じゃねぇ~よ!SunHeroなんかより、ずっと若いスタッフが考えたんだろ~な。
早速Dogwoodさんに打診して、初日の横浜へ一緒に行くことにした。慌てて無料会員に復帰したが、阪急阪神グループの会員IDが昨年 HH cross ID に統一されたとかで、面食らってしまった。オマケに(紙チケット廃止なのに)入会金も年会費も値上げされていた。でも、このIDでタカラヅカも予約できるのかぁ~😃
他にも、東京と横浜でお食事メニューが違っていて、横浜では Gourmet Ensemble という洋風幕の内弁当が用意されていた。東京では酷い料理を提供されたこともあったが、メタリックな輝きを放つ重箱に、料理が盛り付けられた写真が掲載されていた。Dogwoodさんと相談の上、奮発して二人前予約した。

Dogwoodさんは、重箱を見ただけで驚き、フタを取ったら大層感激していた。過去の嫌な記憶が過ったSunHeroも、一口食べたら美味しい!ブルーライト横浜、じゃなくて、BBL横浜、北仲(正=なかなか)ヤルじゃん!
残った気掛かりは、来日メンバー。当初はRundgren氏の名前しかなくて、文字通りの単独公演になるのか?と思っていたら、今年になってバンド・メンバーが掲載された。
お馴染みのミュージシャンが一人もいない。だから、勝手に Six Unfamiliar Musicians(6人の無名なミュージシャン、某映画とは無関係)と名付けた。(あくまでも、provisional name です)
SunHeroは不安になったが、Dogwoodさんは不満だったに違いない。何しろ、当日の出で立ちが、まるで抗議するかのように、Kasim Sulton 尽くめだったからだ。笑顔の向こうに、悔しさを秘めていたような感じ。差し詰め、Mr. Dogwood, A True Fan? といったところか!いや~あ、恐れ入りました

そりゃあ、SunHeroだって、Sulton氏のファンですよ。EMI America からリリースされたファースト・アルバムをはじめ、Rundgren氏のアメリカのファンクラブ(1998年頃に解散)経由で入手した “Basement Tapes”、2008年のRundgren氏の来日時にBBLで販売されていた2枚組CD “All Sides” といった現在入手困難なヤツも持ってますからネ。(張り合って、どうするの?

さて、未だにどんな連中なのか、全然分からないのですが、どういう訳だか演奏はバッチリ!CDに近いレベルのアレンジを再現していて、ほぼイントロだけで曲が分かるのが、とても嬉しかったし驚いた。噂に聞くコピー・バンドのひとつかな?と思ったのだが、バンド紹介の際に、Rundgren氏は各人の名前だけ告げて、バンド名には触れなかった。
先日お知らせした通り、このツアーはBBL2日4公演の後、オーストラリアを回って終える。だから、Dogwoodさんは、オーストラリア人じゃないか?と推察していた。すると、Rundgren氏は、一人で次の仕事に向かうのか?ただ、見事に1曲目を当てただけに、侮れません。
以下は、BBLのサイトに掲載されていた来日メンバーです。
◆ Todd Rundgren(Gt)
◇ Anthony Featherstone(Key)
◇ David Lane(Gt)
◇ Angus Leslie(Gt)
◇ Luke Hodgson(Ba)
◇ Marcus Ryan(Dr)
◇ Talei Wolfgramm(Vo)
こんなの鵜呑みに出来る訳ないじゃないですか。Toddはギター弾くだけで歌わんのかい?それじゃ、誰のライブだか分からなくなっちゃうじゃん。(~~じゃんって、横浜弁らしいですね。じゃんじゃん使おう!)
でも、安心して下さい。ちゃんと歌ってくれました。絶叫気味に歌い捲ってくれました。(Vo) となっていた女性は、やっぱり (Bg Vo) あるいは (Cho) 担当でした。それから、(Gt) の一人は (Perc) も担当でした。
ハッキリ言って、舐めてました。6人だけでキッチリ練習したのか、バンドのアンサンブルはバッチリ!むしろ、Rundgren氏の方が彼等に合せている感じ。そのくらい信頼しているように見えた。
それにしても、一体どこが「ロックンロールのルネサンス・マン」やね?2000年代のEDMにソウルフルなボーカルというスタイルが、今回のメインになっていて、恐ろしいくらいまでに1970年代のポップな曲を排除!
それでも、観客は海苔海苔(正=ノリノリ / 乗り乗り)で、そんな様子にSunHeroは、糊(乗り)物酔いした気分。図々しくも、Dogwoodさんの奢りで、カクテル2杯も飲んで、ハイ✖2になっていたのかな?酒に酔って、音楽に酔って、Dogwoodさんに酔った?こんなにイイ気分になったのは、何十年振りだろうか?
SunHeroを酔わせた今宵の曲目は、以下の通りです。Dogwoodさんの指令により、必死で曲のイメージを記憶して、帰宅後忘れないうちに、Amazon Musicで曲名を確認。昔は20曲くらいは軽く覚えられたのに、今回は16曲だったから、どうにかなった。そして、改めて「ソウル・マン、トッド」を確信した。
- How About a Little Fanfare? (Entrance BGM) from “Todd” 1974
- I Think You Know from “Todd” 1974
- Secret Society from Utopia's “POV” 1985
- Weakness from “Arena” 2008
- Sweet from “Liars” 2004
- Change Myself from “2nd Wind” 1991
- Buffalo Grass from “One Long Year” 2000
- Afterlife from “Liars” 2004
- Drive from “The Ever Popular Tortured Artist Effect” 1982
- Compassion from “Healing” 1981
- Open My Eyes from Nazz's “Nazz” 1968
- Stood Up from “Liars” 2004
- Love in Action from Utopia's “Oops! Wrong Planet” 1977
- Worldwide Epiphany from “No World Order” 1993
≪Encore≫ - I Saw the Light / Can We Still Be Friends / Hello It's Me (Medley)
from “State (bonus track for Japan Edition)” 2013 - Fade Away from “Hermit of Mink Hollow” 1978
TR's Billboard Live YOKOHAMA Setlist
The 2nd Show on the Evening of February 28, 2025
The 2nd Show on the Evening of February 28, 2025
以上の通り、オープニングは6年前と同じ。ところが、その後が全然違っていた。2000年代のRundgren流EDM+ソウル・ミュージックに加えて、1980年代・1990年代からも同じ系統の選曲ばかり。
終演後に、Dogwoodさんは、ほとんど分からなかったと一言。SunHeroが予言した “Nearly Human” あたりがメインかな?も、見事にハズレ!ただ、前述の通り、ロックじゃなくて、ソウルがメインだったのは、当たっていたと勝手に自負。
そして、のっけから "I Think You Know" の部分を歌う観客の多さに、ついSunHeroも大声で歌ってしまった。他にも、"Change Myself" では、Na-Na-Na Na~Na Naと歌い出す。"Worldwide Epiphony" でも、タイトル・コーラスの大合唱。こういうコール&レスポンスで生まれる一体感、正にライブの醍醐味だ。
流石に、一日二公演だと、御年76歳には応えるらしい。「今夜は Two Shows だから、どうエネルギーを配分したらいいのか分からない」という主旨のことを宣っていた。ポッコリお腹も元通り。Daryl Hall と一緒に来た時は、随分スリムになったと思っていたけど、見間違いだったのかな?
浜風に吹かれながら、Dogwoodさんとの尽きない会話も桜木町駅まで。チョット遠回りして歩いたのに、全然話し足りない。どこかで一献傾けたかったが、終電が早まった昨今の交通事情から、そのまま駅で別れた。今度は終演後にタップリ時間を取りたいですね

<< 3/6 追記 >>
音楽ライターの、というよりは、AORの宣教師=金澤寿和さんの「音盤雑感記」に、3月4日付でBBL TOKYOの1st Showのレビューが掲載されています。セットリストが全く一緒だったのは、バンドの皆さんへの配慮だったのだろうか?
目の付け所が大体同じだったので、チョット安堵しました。しかし!金澤さんは1980年代以降の曲が多いと・・・・決して間違いじゃないけど、“Liars”(2004)から3曲もやったことや、ソウルフルな楽曲がメインだったことには、きちんと触れるべきだったと思う。
まあ、この人、あんまり悪口は言いたくないけど、専門分野(AOR)以外のことは、うろ覚えで書いていることが多くて困る。プロなら、Wikiですぐ分かるような事くらいは、ちゃんと確認(裏付け)しておけ!
プロの音楽ライターが書くことだから、間違ったことを書いたら、間違ったまま覚えてしまうじゃないか!情報を求めて訪れた一般音楽ファンに失礼だと思う。SunHeroと違って、影響力のある人だからこそ、例えば Moody Blues のオリジナル・メンバーに John Lodge とか書くなぁーーーーー!!
本人の名誉のために付記するが、Moody Blues のドラマー=Graeme Edge の訃報記事では、ちゃんと Clint Warwick となっている。たまたま両方読んだら、混乱するだろうな!だから、やっぱりAORやCity Pop以外の音楽情報は、鵜呑みにしない方がいいだろう。
プレイリスト・ランキング

ライブ・コンサートランキング
この記事へのコメント
SunHero
Dogwoodさん、改めてその節はありがとうございました。
>SunHeroさん、セットリストありがとうございました!あれだけの曲数を記憶していたとは、さすが筋金入りのToddファン、御見それしました。あれから早くも1週間ですか、、、あっという間ですね。
別れた後、電車で爆睡したせいか、帰宅後めっちゃ頭が冴えて、朝ドラが終わる頃に、セトリだけは完成しました。でも、Toddだから出来た芸当ですね。8日後のBoAでは、冒頭の一曲しか思い出せません。
>追記の記事も見ましたが、ワタシは断然SunHeroさん推しでいきますよ!これからも読み応えあるライブレポを楽しみにしております。また何かあれば行きましょう!!
別に「推さなくて」いいですよ!元々幼いから?(笑) ただ素人がうろ覚えでレポートするのは致し方ないとしても、主催者やプロの音楽ライターが誤った情報を流すのは拙いでしょ?
それよりも、次はどうします?荒ケン(勝手に略してナマイキでしょうか?)のライブとかあればいいのに・・・・
Dogwood