SunHero's Entertainment Ranking 2024 [Category 1: Music]

TWO MOON / TOMOO

「もうCDは買わない!」と宣言して、どのくらい経ったでしょうか?東日本大震災でも倒れなかったCDのタワー(床から重ね積んだ塔)にも、家族から処分(撤去とほぼ同義)の要請が来ています。レンタルルームに預けておいた荷物を片付けた時、どうして一緒に拙宅の分も処分しなかったんだろうか?

何が言いたいかと言えば、気が付いたら(去年)50枚近いCDを買っていたのです。初回版の(有料)特典に翻弄されたというのは、言い訳にしかなりません。そんな惨状を明確にして反省し、今年以降の教訓とすべく、ランキングを復活いたします。

 選考基準=SunHeroの琴線に触れた音楽(CDやDLの所有問わず)
 対象期間=2024年1月1日~2024年12月31日
 対象音楽=上記の期間内に買ったもの・初めて耳にしたもの

すごく寛大な選考基準でしょ?ほぼ無制限というか、完全にアバウト。基準を広げ過ぎたのは、Amazon MusicSpotifyのおかげです。うっかり再生しちゃったら、それも対象になる訳ですから。その割には、皆様の予想を裏切るしょぼいランキングかもしれません。

<百聞は一見に如かず!ご覧下さい>

🎵 Top 3 SONGs 2024 🎵
  1. Bling-Bang-Bang-Born/Creepy Nuts 2024 Streaming Japan
  2. がらくた/米津玄師 2024 CD Japan
  3. How SweetBubble Gum/NewJeans 2024 Streaming Korea

🎵 Top 4 DISCs 2024 🎵
  1. TWO MOON/TOMOO 2023 CD Japan
  2. LOST CORNER/米津玄師 2024 CD Japan
  3. Skylarking/XTC 1986/2024 BRA UK
  4. kibi/上白石萌音 2024 CD Japan

🎵 Top 3 ARTISTs of Bulk Buying 2024 🎵
  1. 杏里(a.k.a. ANRI) 12 CDs in 12 packages separately 2011 Japan
  2. Firefall 4 CDs in 2 packages 2016/2017 US (UK import)
  3. 松任谷由実 4 CDs in 2 packages 2022/2023 Japan

日本レコード大賞で2連覇を達成した”青林檎夫人”は、本当にご立派な活躍をしてきたんだと思います。でも、SunHeroの耳には届かなかったんだよね、数年後には好きになってるかもしれないけど。

21世紀は多様化の時代と言われるけど、それは20世紀に余りにも細かくマーケティングを行なった結果、世代による嗜好の違いが出来上がってしまったに過ぎない。その代わり、ICT技術の進歩によって、同じ音楽が世界中で共通に聞かれるようになった。

米音楽業界紙 Billboard は1970年代から諸外国のヒット・チャートを載せていたが、今や国内チャートとは別に Global Chart に集約している。情報の速報性では配信各社の独自チャートには敵わないが、世界全体で何がヒットしているのか?が一目で分かる。利便性に優れていると言えよう。

ただ、賞レースとなると、アメリカも日本も、まだまだ閉鎖的だ。あの BTS ですら、未だにノミネートに留まっている。彼等が全員兵役を終えたら、以前にも増した大復活となるのだろうか?

その点、アカデミー賞の先進性には、驚きと共に興味津々だ。元々外国映画にも賞を用意していたとは言え、それを飛び越えて最優秀作品賞を与えてしまう。一体、その寛容性はどのように育まれてきたのだろうか?

とにかく、1970年代からアルバム重視の傾向が強くなっていった音楽業界だが、2030年代には1960年代以前のシングル・ヒット(楽曲単位)中心の時代に逆戻りしているかもしれない。その象徴が、Billboard のグローバル・チャートだと思う。

日本でも、売上枚数がメインのオリコンが、ハロプロやAKBグループのアイドル商法で、信憑性を台無しにされてしまった。Billboard Live の誕生と共に登場した Billboard JAPAN は、本家 Billboard の集計方法を手本に、多角的な分析から毎週ランキングを発表して、新たな指針となった。

つまり、音楽の国際化・多様化のスピードに、世界で何がヒットしているのか?を分析・集計する方が追い付いていない。それが現状だ。

所謂レコード会社は、昨今のアナログ・ブームに乗って、右肩下がりの業績を若干押し止めている。このムーブメントは RSD に象徴される世界的なものだが、せいぜい持って後10年と考えている。Blu-ray Audio が CD に取って代わる日は、そう遠くないと思っているからだ。

高音質の音楽配信サービスは、CDの音質を追い越している。いつまでも CD に固執していたら、レコード業界は衰退し続けるだけだ。まだまだ利便性の悪い Blu-ray Audio だが、CD並みの扱いやすさが整備されれば、配信の高音質をパッケージ・ソフトとして所有できる。

今の、未来の、若者がどれほどパッケージ・ソフトの所有に拘るか?Blu-ray Audioの成否の鍵は、そこにある。だから、気に入った曲を見つけたら CD を買うという通念が通用しなくなってきた今、配信とパッケージ・ソフトのどちらが先に、未来を担う世代に満足なサービスを確立できるか?待ったなしの競争が始まっている。

そんな過渡期にあって、CD等のパッケージで所有している楽曲・アルバムが対象という手かせ・足かせで括ってしまうのが、滑稽に思えてきた。SunHeroの年間ランキングが復活できたのは、耳に届いた全ての音楽を対象にしたからだ。

近年のレコ大受賞曲は、「パプリカ」以外、聞こえてきても、SunHeroの琴線には触れない。逆に、「パプリカ」に反応したということは、また米津玄師がランクインという訳だ。

ただ、TOMOOが1位なのは、CDの存在を知ったのが、昨年になったからに過ぎない。一昨年の内に知っていたら、間違いなく2023年の1位にした。米津氏を2位にしたのは、2000年の Album of the Year に選出済だからだ。

<つづく>

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