JOURNEY Freedom Tour Japan 2024 @Nippon Budokan, October 24, 2024(additional date)

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<< 序章 >>

実に41年前の ”Frontiers Tour” 以来で、Journey の来日公演に行った。会場は、あの時と同じ日本武道館。あの時と同じ一階席だったが、前回はステージ真後ろ (北スタンド)、今回はステージ真正面(南スタンド)だった。雨☔が懸念されたが、結局🌂降られることは無かった。

バスの時間を間違えてしまったが、途中駅での乗り換えは上手く行った。九段下駅から武道館までは、ず~っと上りだ。仕事をしていた頃は、迫る開演時間を気にして、息が途絶えそうになりながら、汗だくで走ったものだ。今や普通に歩いても、息切れする。

会場には物販が始まって十数分後くらいに到着した。曇天でも湿度が高かったので、ジワッと汗ばんだ。場外の物販テントは、まだ客が疎らだった。たぶん最初のピークは過ぎていたと思われる。

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いつからこうなったのか知らないが、アリーナ席だと西側正面口、一階スタンド席だと90°先の南口、二階スタンド席だと更にその先の階段を上って入場だ。昔のように、北の丸公園の奥深くへ伸びる整列入場は解消された。

場外飲食スペースも改善されて、武道館南側に建てられた中道場には、2つの飲食店が併設されている。昔からある武道館北西部の一角に設けられた「カフェテラス 武道」や、駐車場側の休憩スペースと合せても、やっぱり来場者数に全く見合わないキャパだ。

しかも、かつて階段下にあった軽食売店や飲料自販機は全て撤去され、本館内の軽食スタンドはシャッターが下ろされていた。終演後のゴミ拾いは大幅に軽減されるから、これもSDGsなんだろう。その代わり、中道場の裏手に回ると、飲料自販機がひしめき合うコーナーがあった。

仕方なく、その奥で持参した飲物とサンドイッチで腹ごしらえ。それから、物販のテントに乗り込んだ。テント前はガラ空きなのに、購入待ちの客の列が渋滞していた。途中に見本が展示されていたからだ。

カネ💴に糸目を付けなければ、悩むことはなかっただろう。現実は無情で、Tシャツがかつてのトレーナー(フーディー)並み、フーディーがかつてのスタジャン並みという売価に、絶望的な気持ちになった。しかも、ほとんどのTシャツが6,000円の中、特別なウォッシュ加工された日本公演仕様のTシャツだけ7,500円だった。

JourneyのJapan2024公式グッズ

ハイ!もうお判りですね。居並ぶ6,000円のTシャツを無視して、ソレを買ってしまった。ついでに、2,000円のキーホルダーも!だって、3,000円の方だと、予算オーバーになっちゃうから。(そもそも「予算」なんていう「余裕」はあったのか!)

最近は、ホント便利になったもので、こういう出張販売でも、無線でデータを飛ばす端末があって、カード払いができることがある。売り子のお姉さん、ガイジン客には ”Cash or Credit?”、カードの場合は ”Touch or Insert?”。これで決済完了だ。凄い世の中になったものだ。

でも、SunHeroがガイジンだったら、”Credit” と答えて、触り捲りの挿入し捲り?まあ、そういう場所じゃないけどね。そんな妄想が脳裏を過るようになったら、眠眠打破の出番だ。実際に持参したのは、メガシャキだったけどね。

物販所を出ると、何だか周囲の様子が変!何だろうと思ったら、8割方が買ったばかりの黒地のTシャツを着用している。白のロンTなんて、どんなに大人しくしていたって、メチャクチャ目立つじゃん!🔜即、着替えました。

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トイレ🚻も済ませて、着席して開演🎵を待つ。スマホやタブレットでの撮影はOK。ただし、一眼レフとかハンディームービーはNGだそうです。

演奏中もバンバン撮影したけど、こういう時 iPhone だと、ズームインもシャッターも、CM通りなんですね。AQOUS sense7だと、ズーム後ピントが合うまで、数秒待たされる。しかも、帰りの電車で確認したら、メンバー全員、照明の中に埋もれていた。


<< いよいよ開演 >>

さて、まだ18時58分だっていうのに、急にBGMが大きくなって、客電が落ちる前に、誰かがドラムの席に着いて、バチを持った手を大きく広げた。某情報に拠れば、曲は The WHO の “Baba O'Riley” だそうだ。

客電が落ちて、舞台袖に待機していた他のミュージシャンも登場。一曲目のイントロが鳴り出してから、開演時刻(7:00pm)になって、時計も消灯した。何だか前のめりだなぁ~と思っていたら、終演後、再び点いた時計は、20時59分!キッチリ2時間でした。終わり!







前日に某セットリスト・サイトで初日・大阪2日目・横浜のセトリを確認して、直前予習に Amazon Music でプレイリスト(下方に掲示)を作って、会場へ向かう電車の中まで聞いていた。悔しいけれど、若い頃ほど覚えられなかった。

しかし、幸運にも開演中も撮影OKだったので、プレイリストも開いたままにした。序盤というか前半で、いきなり2曲、すっ飛ばされた。さらに、ツアー・タイトルにもなっている最新アルバム “FREEDOM” から、唯一披露されていた曲もやらなかった。観客が一体となって盛り上がっている中、SunHeroは唯一人、落胆していた。

あ~あっ、知らなきゃ良かった。

でもね、これだけヒット曲やライブの定番曲が並ぶと、いつまでも落胆してる場合じゃない!

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職業病を乗り越えて、晴れてドラマーに復帰した Deen Castronovo、流石に疲れが出たんですかねぇ~?省かれた一曲は、ライブの定番曲 “Keep on Runnin'” で、これと “Lights” は彼がリード・ボーカルを取るはずだった。(前夜の武道館まではそうだったらしい)でも、ちゃんとコーラスは歌ってました。

序盤で飛ばされたと思っていたもう一曲は、順番が変わっていただけだった。Jonathan Cain が前説で Steve Perry が最後に歌った曲だとかって言っていたけど、それ以上のことは聞き取れなかった。多分、悪口か愚痴でもこぼしていたのかな?

そして、その曲を歌ったのは、もう一人のキーボード・プレイヤーだった。Jason Derlatka は、Neal Schon のソロ・プロジェクト ”Journey through Time” にサポートで参加していたとか。そして、今宵は “Girl Can't Help It”(女はソレを我慢できない)を、見事に歌い熟してくれました。(前夜の武道館では “Suzanne” だったそうです)

それだけじゃなくて、ギターも弾ける Cain がリズム・ギターを弾く時は、Derlatka がキーボードの全責任を負う。41年前とは色々と違ったけど、むしろこの方がバンドのアンサンブルに厚みが出て、ホント素晴らしい演奏でした。

と言うかですね、デビュー当時のバンドには、昨年76歳で亡くなった George Tickner というリズム・ギター担当がいました。彼はちっとも売れないバンドに愛想を尽かしたのか、早々に脱退しました。

ついでながら、今でも Schon と交流がある Gregg Rolie は、Santana の創設メンバーの一人だった。後から参加した Schon とほぼ同時期に脱退し、新バンド結成に動いていた Schon に合流し、後の Journey となった。最初の3作は、プログレっぽいインスト重視のサウンドで、Rolie はキーボードとリード・ボーカルを担当していた。

ある意味で Perry というボーカル専任者を迎え入れたことで、Rolie の負担は軽減したが、グループの音楽性が大きく変わっていくことに耐えられず、大ブレーク目前で脱退したようだ。この時、後任に推したのが、Babys を辞めたばかりの Cain だったそうだ。ソングライターとしても貢献し、Perry と共作した “Open Arms” では、毎回、前振りに流麗なピアノ・ソロを披露している。

どうやら、その初披露が41年前の日本公演だったらしい。アメリカ人にしてはハッキリした発音だが、とにかくSunHeroには早口すぎて、前説を余り理解できなかった。それでも、周りの観客と一緒に拍手で褒め称えた。

Schon とはホントに気が合うらしく、Journey が hiatas だった間には、Bad English を結成。その時のドラマーが Castronovo だった。

で、Schon の二度目のギター・ソロの間だったか、いつの間にか Cain はヤクルト・スワローズのストライプ・シャツを着ていた。背番号は55番=今は村上宗隆だよね。ファンなのかなぁ~?この辺の事情が分る人、教えて下さいましぇ。

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さて、ベーシストの Todd Jensen は、黙々とベースを弾く人なんですね。他のメンバーが舞台を動き回る邪魔にならないように、立ち位置に気を付けながらも、コーラス・パートはマイクに向かってキッチリ歌う。正に Journeyman の手本のような人。上半身は白尽くめだったのが、せめてものアピールだった?

調べてみたら、1991年から数年、David Lee Roth のバンドに参加して注目を集め、Ozzy Osbourne のツアーに請われたり、Paul Rodgers、Alice Cooper、そして、Steve Perry のアルバムなど、セッション・ミュージシャンとして活躍してきたそうだ。Randy Jackson の代打で Journey のツアーに参加して、今や正式メンバー。正に叩き上げのミュージシャン。

もうひとつ、ついでながら、結成時のメンバーで出戻りの Ross Valory (Bass) と、やはり出戻りで最盛期のメンバーだった Steve Smith (Drums) を、2020年に解雇した後、後任に迎えたのが、Randy JacksonNarada Michael Walden だった。

Jackson は故 Michael Jackson の兄とは別人で、「アメリカン・アイドル」の審査員としてお茶の間人気も博している。Walden は多くのソロ・アルバムを発表している一方で、故 Whitney Houston をスターダムに押し上げたプロデューサー/ソングライターとして有名ですね。

あのメンバーで、一体どんなライブを繰り広げたんでしょうか?二人とも翌年には脱退してしまったようだけど、丁度コロナ禍だったからね。

そして、Schon がYouTubeで偶然見つけたというフィリピン人=Arnel Pineda は、家族が離散するほどの貧困生活で、学校すら自主退学。家賃が払えなかったため、文字通りのストリート・ライフを経験。それでも夢を諦めず、数々のバンドでボーカリストを務め、バンドと共に活動拠点を香港に移したこともあるそうだ。

ヤマハのバンドエクスプロージョンに応募して、日本開催の本選に進出したが、そこで敗退した。その後、縁あってソロ・アルバムを出したり、バンドエクスプロージョンでの苦い経験から、オリジナル曲作りに励んだ。そうこうするうちに、ザ・ズーというバンドの結成メンバーとなった。

このバンドのライブで、 “Faithfully” をカバーしていたのが、大きな転機となった。最初は悪戯だと思っていたが、業界の友人から Schon 本人だと知らされ、オーディションを受けに単身渡米した。

2007年のことだと言うから、Pinada は既に40歳になっていた。SunHeroもカラオケで Eagles の曲を真剣に練習していたら、わしも羽ばたけたかな?

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SunHeroより6歳若いミラクル・ボーイは、すっかりグループに溶け込んでいて、ステージ狭しとばかりに、歌いながら動き回り、飛び回る。ステージ・サイド席の観客の近くまで行って、歌え!歌え!と煽っていた。ワンコーラスを終えると、深々とお辞儀をして、観客を称えた。その姿に感動した。

それだけではない。前日と同じだったらしいが、ステージから下りてきて、最前列に群がる観客と次々にハイタッチ (=high five)。これをナント二往復もやった。観客の大半が、ツアー・Tシャツを着ていたせいだろうか?SunHeroも清き一票ならぬ下ろし立ての一枚を着て、微力ながら貢献した・・・・と自負したい。

アンコール無し、キッチリ2時間。整列退場も無く、観客は係員に誘導されるがままに、武道館から出て行く。外から吹き込む風が冷たくて、急いで長袖Tシャツを着込んだり、双眼鏡をしまったり・・・・座席でもたついている客を急かす係員に追い立てられて、会場を後にした。

〓〓 来日メンバー 〓〓
Neal Schon:Lead Guitar, Backup Vacal
Jonathan Cain:PIano, Synthesizer, Rhythm Guitar, Backup Vacal, MC
Arnel Pineda:Lead Vocal
Deen Castronovo:Drums, Backup Vocal
Jason Derlatka:Keyboards, Backup Vocal, Lead Vocal on “Girl Can't Help It”
Todd Jensen:Bass, Backup Vocal

⚫セットリスト=プレイリスト⚫(Courtesy of Amazon Music)

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<< 当日談 >>

しばらく歩いていたら、Suicaを入れたパスケースが無いことに気付いた。アレが無くても帰れるけど、後々大損害になるのは必至だ。必死で客の流れに抗って、出口にいたスタッフに事情を説明した。正面玄関(西口)前で待機するように言われた。

忘れ物・落とし物をした客は結構いたが、次々に受け取って去っていった。とうとうSunHero一人になったら、責任者らしき人に「どうしました?」と声を掛けられた。忘れ物を探してもらっていると答えると、扉の前でお待ち下さいと誘導された。

ウドー招聘公演のチケットを販売していたチケット・ブースも、ついにカーテンが下ろされた。席番を間違えたのかと、手元のチケットを見たが、もはや確認のしようが無い。

長~い10分が過ぎた。黒のタイトなスーツを着た女性スタッフが出てきた。真っ直ぐSunHeroの方へ歩いてくる。このまま同伴出勤か?ほら、いきなり名前を尋ねられた。パスケースの中に氏名が明記されたものが無いか、確認させて下さいと言われた。もちろん、OKだ!

選りに選って、診察券を取り出した。もう一度、名前を告げたら、返してくれた。周りにいたウドーのスタッフの皆様に、お辞儀をしながら礼を言った。いつもなら大渋滞する田安門を・・・・何が言いたいか、もうお判りですよね!

ダラダラと徒に長文なリポートに、最後までお付き合い戴きまして、ありがとうございました。<(_ _)>

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この記事へのコメント

  • SunHero



    Dogwoodさん、毎度どうも。

    >お疲れ様です!JOURNEY行ったんですね。Steve Perryがいないのは寂しいかぎりですが、フィリピン人の彼は全く遜色ないですね。

    Pineda 氏だって、あと2-3年で還暦なのに、ステージ狭しと動き回り、ハイトーンの伸びやかさは Perry 以上だし。SNSもたまには役に立つってか?

    >しかし、音が素晴らしいですね。その昔BOSTONやRUSHを武道館で観た時の音といったら、、、技術の進歩なんでしょうか。

    きっとTOKYO 2024のために、大改修したおかげだと思います。

    >あとSUICA見つかって良かったですね。田安門をタヤスクスイスイとカエッタと言いたかった??

    パスケースを落とした事に気付くのが遅くて、熱気の汗も冷汗に変わってしまいました。田安門のオチはお任せします。
    2024年11月02日 16:48
  • Dogwood

    お疲れ様です!JOURNEY行ったんですね。Youtubeで誰かが撮ったライブを見ながらコメント書いております。良き席で何よりです。曲も昔聴いた曲ばかり。Steve Perryがいないのは寂しいかぎりですが、フィリピン人の彼は全く遜色ないですね。しかし、音が素晴らしいですね。その昔BOSTONやRUSHを武道館で観た時の音といったら、、、技術の進歩なんでしょうか。あとSUICA見つかって良かったですね。田安門をタヤスクスイスイとカエッタと言いたかった??
    2024年10月31日 17:27

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