
あれから10日以上経ってしまいましたが、けじめをつけるため(?)、Chic と Chicago をレポートします。
因みに、Candy Dulfer は、扉の外で漏れ聞こえる “Pick Up the Pieces” を聞いただけ。とうとう当人の姿を見ることはありませんでした。
Snarky Puppy は一通り拝聴しましたが、予習虚しく演奏曲目は分からず仕舞い。とにかく、大所帯バンドの演奏は音圧が凄くて、終始圧倒されっ放しでした。
Marcus Miller も予習虚しく・・・・でしたが、徐々に観客を引き込んでいくさまは、JAZZ の真骨頂・真髄を見せ付けられたような圧巻の演奏でした。
途中たった一曲のために Tower of Power のボーカリスト=Larry Braggs が登場しました。あれは、Tower of Power のレパートリーだったのでしょうか?YouTubeで見た Al Green の曲でもやれば、観客の反応も違ったかもしれません。
その Mr.Miller が、自分の出番の前にちょこっと客演したのが、Nile Rodgers & Chicです。
事前調査で、Sister Sledge や Diana Ross に提供したモロ Chic な曲だけでなく、David Bowie、Daft Punk と関わりのある楽曲も演奏すると分かって、俄然興味が湧きました。まあ、そうでなければ、単に Chic と名乗れば済む話だ。(セットリストは後述の通り)
バンドのメンバーと共にステージに登場した Rodgers は、挨拶もそこそこにギターを掻き鳴らし始めた。いきなり機材トラブル発生で、スタッフが二人掛りで対応した。改めてギターを弾き出したら、それだけで曲目が分った観客が、更に大きな歓声を上げた。初っ端から Chic 最大のヒット曲だ。
だが、ステージから見ると、観客の反応はイマイチだったのか、すぐには歌わなかった。まずは「あ~~っ!」と客を煽り、次第にコール&レスポンスが高揚してきたところで、やっと女性ボーカルの「フリーク・アウト!」へ。少々強引なメドレー形式で、Chic のヒット曲を一気に披露した。
Rodgers が Diana Ross の名前を挙げて、自身のプロデュース作品の話をすると、Ross や Sister Sledge への提供曲を矢継ぎ早に演奏した。ここに及んで、ようやく女性ボーカリストを二人起用した意図が分った。ボーカリストを使い分けることで、極力原曲のイメージが損なわれないよう配慮していたようだ。
続いて、Madonna や David Bowie の名前を挙げて、観客の期待を煽った。Bowie の曲は、キーボード担当の男性がボーカルを担当した。Bowie を意識した歌い方に、思わず吹き出してしまった。
こういうのを「一粒で二度美味しい」というのか?否、その何倍もの美味しさがあった。SunHeroもいつの間にか立ち上がって、次々に繰り出されるリズムに酔い痴れた。

そして、昨年のグラミー賞の話を始めた。特別功労賞をもらったけど、Beyoncé が最優秀R&B楽曲賞を受賞した曲に関わっていて、まだまだ現役だぜ!といった内容だったらしい。そして、Beyoncé のカバーをやった。
SunHeroは不覚にもノーマークだったが、これが Rodgers が関わった最も新しい楽曲だった。昨年2月に Billboard で最高位6位を記録し、100位圏内に35週留まって、彼女のソロ作で最長記録となっていた。
そして、グラミーを席巻したフランス人アーティスト=Daft Punk の、Rodgers が作曲や演奏に関わった曲へ。ヴォコーダーを使ったので、本物そっくりのボーカルだった。でも、よく考えれば、両方とも Farrell Williams がリード・ボーカルだったんだよね。
ここまで大いに盛り上がったんですが、その勢いに乗じて、急にマイナーな楽曲を連発。Chic の二曲は予習が功を奏して分ったけど、もう一曲は「そり姉妹」だったのね。ビートに乗せられて踊り捲っていた客は、皆、分ってたんですかねぇ~?
もういよいよネタ切れかと思ったら、もう一度 Bowie の曲。客層からして Chic より馴染みがある曲だったらしい。これはドラマーのお兄さんが先導して、ボーカルも取っていた。
・・・・というわけで、後述のセットリストをなぞっただけ。申し訳ありません。しかも、どこで Marcus Miller が登場したのか、思い出せません。
そして、ラストはあの曲でした。途中から “Rapper's Delight” になるのは、ご愛嬌と言った感じでしょうか。ストリーミングで聞いたライブ盤では、Sugarhill Gang が客演しているのかと思ったけど、実は Rodgers 自らがラップしてたんですね。しかも、歌詞はサビらしき部分の繰り返し。
まあ、これ一曲が楽しみで、BNJF に行くことにした?・・・・と言っても、過言ではありまっしぇ~ん。C'est Chic!
Nile Rodgers & Chic
Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN
Ariake Arena, September 22, 2024
Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN
Ariake Arena, September 22, 2024
- Le Freak from 2nd "C'est Chic" 1978
- Everybody Dance from 1st ”Chic” 1977
- Dance, Dance, Dance (Yowsah, Yowsah, Yowsah) from 1st ”Chic” 1977
- I Want Your Love from 2nd "C'est Chic" 1978
- I'm Coming Out for Diana Ross' ”Diana” 1980
- Upside Down for Diana Ross' ”Diana” 1980
- He's the Greatest Dancer for Sister Sledge's ”We Are Family” 1979
- We Are Family for Sister Sledge's ”We Are Family” 1979
- Like a Virgin for Madonna's ”Like a Virgin” 1984
- Material Girl for Madonna's ”Like a Virgin” 1984
- Modern Love for David Bowie's ”Let's Dance” 1983
- Cuff It for Beyoncé's ”Renaissance” 2022
- Get Lucky for Daft Punk's ”Random Access Memories” 2013
- Lose Yourself to Dance for Daft Punk's ”Random Access Memories” 2013
- Thinking of You for Sister Sledge's ”We Are Family” 1979
- My Forbidden Lover from 3rd ”Risqué” 1979
- My Feet Keep Dancing from 3rd ”Risqué” 1979
- Let's Dance for David Bowie's ”Let's Dance” 1983
- Good Times (inserting Rapper's Delight) from 3rd ”Risqué” 1979
70分という短い

ライブ・コンサートランキング
この記事へのコメント
SunHero
>JAZZというよりFUNKですね!Good Timesが伝わるライブレポありがとうございました!!次は何のコンサートに行かれます?
スガシカオは落選しました。映画の舞台挨拶は無駄にドタキャンしたくないので、片っ端からスルーしてます。
Dogwood