Nile Rodgers & Chic @Ariake Arena, September 22, 2024(Day 2 of Blue Note JAZZ FESTIVAL 2024 in JAPAN)

Courtesy of BNJF

あれから10日以上経ってしまいましたが、けじめをつけるため(?)、Chic と Chicago をレポートします。

因みに、Candy Dulfer は、扉の外で漏れ聞こえる “Pick Up the Pieces” を聞いただけ。とうとう当人の姿を見ることはありませんでした。

Snarky Puppy は一通り拝聴しましたが、予習虚しく演奏曲目は分からず仕舞い。とにかく、大所帯バンドの演奏は音圧が凄くて、終始圧倒されっ放しでした。

Marcus Miller も予習虚しく・・・・でしたが、徐々に観客を引き込んでいくさまは、JAZZ の真骨頂・真髄を見せ付けられたような圧巻の演奏でした。

途中たった一曲のために Tower of Power のボーカリスト=Larry Braggs が登場しました。あれは、Tower of Power のレパートリーだったのでしょうか?YouTubeで見た Al Green の曲でもやれば、観客の反応も違ったかもしれません。

その Mr.Miller が、自分の出番の前にちょこっと客演したのが、Nile Rodgers & Chicです。

事前調査で、Sister Sledge や Diana Ross に提供したモロ Chic な曲だけでなく、David Bowie、Daft Punk と関わりのある楽曲も演奏すると分かって、俄然興味が湧きました。まあ、そうでなければ、単に Chic と名乗れば済む話だ。(セットリストは後述の通り)

バンドのメンバーと共にステージに登場した Rodgers は、挨拶もそこそこにギターを掻き鳴らし始めた。いきなり機材トラブル発生で、スタッフが二人掛りで対応した。改めてギターを弾き出したら、それだけで曲目が分った観客が、更に大きな歓声を上げた。初っ端から Chic 最大のヒット曲だ。

だが、ステージから見ると、観客の反応はイマイチだったのか、すぐには歌わなかった。まずは「あ~~っ!」と客を煽り、次第にコール&レスポンスが高揚してきたところで、やっと女性ボーカルの「フリーク・アウト!」へ。少々強引なメドレー形式で、Chic のヒット曲を一気に披露した。

Rodgers が Diana Ross の名前を挙げて、自身のプロデュース作品の話をすると、Ross や Sister Sledge への提供曲を矢継ぎ早に演奏した。ここに及んで、ようやく女性ボーカリストを二人起用した意図が分った。ボーカリストを使い分けることで、極力原曲のイメージが損なわれないよう配慮していたようだ。

続いて、Madonna や David Bowie の名前を挙げて、観客の期待を煽った。Bowie の曲は、キーボード担当の男性がボーカルを担当した。Bowie を意識した歌い方に、思わず吹き出してしまった。

こういうのを「一粒で二度美味しい」というのか?否、その何倍もの美味しさがあった。SunHeroもいつの間にか立ち上がって、次々に繰り出されるリズムに酔い痴れた。

Courtesy of BNJF

そして、昨年のグラミー賞の話を始めた。特別功労賞をもらったけど、Beyoncé が最優秀R&B楽曲賞を受賞した曲に関わっていて、まだまだ現役だぜ!といった内容だったらしい。そして、Beyoncé のカバーをやった。

SunHeroは不覚にもノーマークだったが、これが Rodgers が関わった最も新しい楽曲だった。昨年2月に Billboard で最高位6位を記録し、100位圏内に35週留まって、彼女のソロ作で最長記録となっていた。

そして、グラミーを席巻したフランス人アーティスト=Daft Punk の、Rodgers が作曲や演奏に関わった曲へ。ヴォコーダーを使ったので、本物そっくりのボーカルだった。でも、よく考えれば、両方とも Farrell Williams がリード・ボーカルだったんだよね。

ここまで大いに盛り上がったんですが、その勢いに乗じて、急にマイナーな楽曲を連発。Chic の二曲は予習が功を奏して分ったけど、もう一曲は「そり姉妹」だったのね。ビートに乗せられて踊り捲っていた客は、皆、分ってたんですかねぇ~?

もういよいよネタ切れかと思ったら、もう一度 Bowie の曲。客層からして Chic より馴染みがある曲だったらしい。これはドラマーのお兄さんが先導して、ボーカルも取っていた。

・・・・というわけで、後述のセットリストをなぞっただけ。申し訳ありません。しかも、どこで Marcus Miller が登場したのか、思い出せません。

そして、ラストはあの曲でした。途中から “Rapper's Delight” になるのは、ご愛嬌と言った感じでしょうか。ストリーミングで聞いたライブ盤では、Sugarhill Gang が客演しているのかと思ったけど、実は Rodgers 自らがラップしてたんですね。しかも、歌詞はサビらしき部分の繰り返し。

まあ、これ一曲が楽しみで、BNJF に行くことにした?・・・・と言っても、過言ではありまっしぇ~ん。C'est Chic!

 Nile Rodgers & Chic 
 Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 
 Ariake Arena, September 22, 2024 
  1. Le Freak from 2nd "C'est Chic" 1978
  2. Everybody Dance from 1st ”Chic” 1977
  3. Dance, Dance, Dance (Yowsah, Yowsah, Yowsah) from 1st ”Chic” 1977
  4. I Want Your Love from 2nd "C'est Chic" 1978
  5. I'm Coming Out for Diana Ross' ”Diana” 1980
  6. Upside Down for Diana Ross' ”Diana” 1980
  7. He's the Greatest Dancer for Sister Sledge's ”We Are Family” 1979
  8. We Are Family for Sister Sledge's ”We Are Family” 1979
  9. Like a Virgin for Madonna's ”Like a Virgin” 1984
  10. Material Girl for Madonna's ”Like a Virgin” 1984
  11. Modern Love for David Bowie's ”Let's Dance” 1983
  12. Cuff It for Beyoncé's ”Renaissance” 2022
  13. Get Lucky for Daft Punk's ”Random Access Memories” 2013
  14. Lose Yourself to Dance for Daft Punk's ”Random Access Memories” 2013
  15. Thinking of You for Sister Sledge's ”We Are Family” 1979
  16. My Forbidden Lover from 3rd ”Risqué” 1979
  17. My Feet Keep Dancing from 3rd ”Risqué” 1979
  18. Let's Dance for David Bowie's ”Let's Dance” 1983
  19. Good Times (inserting Rapper's Delight) from 3rd ”Risqué” 1979

70分という短い待ち持ち時間に、よくもこれだけの曲をぶち込んでくれました。大阪の単独公演は90分くらいだったそうですが、どんな感じだったですかね?

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この記事へのコメント

  • SunHero

    Dogwoodさん、またまたどうも!

    >JAZZというよりFUNKですね!Good Timesが伝わるライブレポありがとうございました!!次は何のコンサートに行かれます?

    スガシカオは落選しました。映画の舞台挨拶は無駄にドタキャンしたくないので、片っ端からスルーしてます。
    2024年10月11日 08:24
  • Dogwood

    JAZZというよりFUNKですね!Good Timesが伝わるライブレポありがとうございました!!次は何のコンサートに行かれます?
    2024年10月08日 17:58

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