ラストマイル[Last Mile](2024日本)

lastmile_poster.jpg「ぼくのお日さま」を見た後、せっかく新宿まで来たんだからもう一本観たいと思い、近隣の上映情報を調べた。結果、新宿で2時間も暇つぶしをするくらいなら、サッサと電車に乗って、自宅に近い映画館へ行こう!となった。ターゲットは「ラストマイル」だ。

上手い具合に青梅行きに乗れたので、乗換えナシで昭島へ。久々のMOVIXは、新宿界隈の映画館の混雑とは対照的にガラガラだった。誤算だったのは、ドリンク飲み放題(お代り自由)になっていたこと。だって、上映中に客席を離れてまで、お代りしに行くか?

新宿にいる間、テアトル新宿でホットドッグと「ぼくの雪どけ」2杯だけ。モリタウンには飲食店がいっぱいあるが、ちょっと時間が足りなかったので、MOVIXへ直行。鑑賞券を発券し、またホットドッグをセルフオーダー機で注文。飲み物は頼まず、熱中症予防に持ち歩いていたPET飲料を、客席でこっそり。

「アンナチュラル」「MIU404」、2つの人気ドラマを盛り込むというアイディアは斬新だが、果たしてこんなにてんこ盛りにして、「ラストマイル」の本筋に、どう絡ませるのか?過剰な期待はするまいと覚悟して、ホットドッグを頬張った。

MOVIXakishima_renewed-consession.jpg

まずは、巨大物流センターが圧巻だった。デイリーヤマザキならぬ "DAILY FAST" のモデルは、やっぱり "Amazon"?エンドロールで確認しようと意気込んだが、どこの配送センターか、分からなかった。ところで、犯行の痕跡として残した ”DAILY FAUST” って、思わず吹き出しそうになったけど、復讐のために悪魔に魂を売った犯人らしい捩りだね。

<9/21補足>
因みに、ロケ地はトラスコ中山(株)の「プラネット埼玉」と「プラネット北関東」の2箇所と判明。"DAILY FAST" のブランドカラー(ブラック×オレンジ)は、同社のブランドカラーをそのまま使用しているそうだ。道理で統一感(現実味)のある映像に仕上がっているという訳だ。

それから、映画の中でラストマイル(末端)の配達を担う下請け宅配業者は、「羊急便」だって。「佐川急便」からはモロ拝借なのに、「ヤマト運輸」からは一捻りして「羊」だって!「白猫急便」とか「白虎急便」じゃ、やっぱ露骨か?否、イマイチか!・・・・で、どこの運送会社が協力したのかな?

さて、主演の二人=満島ひかりと岡田将生が演じた役柄の関係性は、NHKドラマ「タリオ 復讐代行の二人」で描かれた浜辺美波と岡田将生のそれによく似ていると思った。ホント、最近、岡田将生をよく見掛けるよね。

突っ込みドコロと言えば、真犯人だよね。犯行動機は理解できるけど、宅配便の箱に爆弾を仕込むなんて出来るようなタマか?因みに、一回観ただけで、誰が犯人か、誰が犯人を演じていたか、分かりましたか?公式サイトのCASTにも載っていないのは、な~んでか!

<10/6追記>
犯人役を、例えば「MIU404」に出演した菅田将暉さんが演じていたら、もっと複雑な頭脳戦になったのかな?でも、動機はどう(き)なるんだろう?今回は「分け合う」(shared) だったけど、SunHeroが期待したのは「交差する」(Cross Universe) だったんでしょうね。

ひょっとしたら、宅配つながりでキャスティングされたのかも?またもやNHKドラマで、コロナ禍で失職した女性が、子育てを親に手伝ってもらいながら、慣れない宅配の仕事で奮闘する「あなたのブツが、ここに」にも、出演してました。

犯人が実は〇性だったと立証したのは「アンナチュラル」なので、最初の爆発事件からず~っと◇性だと思い込ませる伏線には畏れ入りました。伏線と言えば、安藤玉恵さんが孤軍奮闘する母子家庭の日常が、チラチラ描かれている。終盤、急に事件最大の見せ場になる展開は、コチラまでハラハラさせられました。

では、「MIU404」の方はどうだったか?あの二人は出てこなくても、全く支障がない感じでした。むしろ、麻生久美子さんの言動の方が、事件の捜査に当たっている現場の刑事達と連動していたような印象でした。でも、麻生さんの役、初動捜査隊(=MIU)の隊長でしたよね?あそうまで出しゃばって良かったのか?

<9/23訂正>
麻生久美子が演じた桔梗ゆづるは、初動捜査専門の機動捜査隊の隊長から、爆破事件の起きた所轄の西武蔵野署の署長に出世していたんですね。それで、陣頭指揮を取っていた。だから、酒向 芳さん演じる警視庁捜査一課刑事・刈谷貴教と、大倉孝二さん演じる西武蔵野署所属の刑事・毛利忠治がバディーを組んで、現場に赴くのは至極ナチュラルなことだ。謹んで訂正いたします。

結局、「アンナチュラル」も「MIU404」も、本筋に割り込んで来るようなことはなかった。一つの事件にそれぞれの持ち場で対応するだけだった。他局の、例えば「科捜研の女」が検死したり、「警視庁・捜査一課長」が陣頭指揮を取ったって、ストーリーは成り立つような気がします。

もし、満島ひかりさん、石原さとみさん、麻生久美子さんが、同じシーンに登場したら、SunHero的には大喜びしたと思う。同様に、岡田将生さんが、星野源さんや綾野剛さんと絡むシーンがあったら、喜ぶ観客も少なくなかったんじゃないかな?でも、どんな脚本なら、そんな設定が成立するのかな?やっぱ無理か。

とりわけ、麻生さん満島さんの共演シーンがあったら、★5つどころか、6つ・7つ・・・・もっと沢山あげるだろう。SunHeroにとっては、夢のような共演だからね。まぁ~、真面目に構想を練ったら、一つの事件を巡って、三つのストーリーが同時進行するっていうのは、無難で想定内だよな。

思わずほくそ笑んだのは、メロンパン号が登場したこと。まだ廃車にされてなかったんですね。

娯楽作品として大いに楽しめました。★★★★★(^_^)v

映画ランキング
映画ランキング

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック
エンターテインメントランキング
エンターテインメントランキング
人気ブログランキングでフォロー

©Entertainment Weblodge SunHero
All rights reserved (except where noted)