舞台「未来少年コナン」@東京芸術劇場 プレイハウス, June 14, 2024

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不覚にも舞台装置解説付きの公演(6月7日)を見逃してしまったので、改めて一週間後の公演チケットを取った。先行予約で取ったにも拘わらず2階席だったが、再挑戦の方は同じ2階席でもステージ真正面の最前列が取れた。不幸中の、いや、不注意中の細やかな幸運だと思った。

ただ、夜には Tokyo Dome City Hall で、角松敏生の Performance 2024 が控えている。何十年振りのダブルヘッダーだろうか?・・・・と思ったら、ほんの8年前だった。いや、コンサートと映画のダブルヘッダーなら、2017年=7年前だ。

芝居が休憩を含めて3時間だとして16時半。池袋から水道橋まで Door to Door で30分程度だ。17時の開場にだって、間に合うかもしれない。むしろ、問題なのは体調の方だ。1週間前の大失態(大損害)でリベンジに燃えているとは言え、最近の寒暖差は当時の比では無い。

そんな思いまでして観に行った「未来少年コナン」は、冒頭からサッパリ理解できなかった。原作、いや、宮崎駿が日本アニメーション時代に手掛けた初監督作品を、最近のNHKでの再放送(2020)で見直していたが、どの場面か見当も付かなかった。

コナン(加藤清史郎)はスクリーンの向こう側に登場した。サメとの海中戦の演出は面白かったが、おじい(椎名桔平)と二人だけの島の生活は台詞で説明され、突然島に流れ着いたラナ(影山優佳)を助けたと思ったら、モンスリー(門脇 麦)が現れて、おじいを銃で撃って、ラナを連れ去った。

コナンは後を追って、一人島を出る。途中でジムシー(成河=そんは)が暮らす島に辿り着き、二人は意気投合。一緒にインダストリアを目指す。ここから物語はさらに急加速の展開。と優佳(いうか)、あちこちからイビキが聞こえてくるほど極端な場面転換に、SunHeroもウトウトしてしまった。

コナンが超人的なパワーを発揮するシーンの演出も、特に高低差の表現にもう一工夫欲しかった。「ねじまき鳥クロニクル」を見たせいか、単調な舞台装置の使い方に苛立った。

例えば、インダストリアの高い鉄塔から、手すりの無い板状の床に乗ったラナが迫り出してきたら、風に煽られて立っていられないはず。どうしてそういう状況になったのかも、定かでは無い。ましてや、掴まれる所がほとんど無いはずの鉄塔を、コナンが素手と素足で登っていく迫力も伝わって来ない。

インバル・ピントの手の込んだ振付けを、卓越した身体表現で演じたダンサー達には、拍手があってもいいようなものだが、今回ばかりは裏目に出た感じだ。冒頭の紛糾している感じの会議や砂嵐の砂漠の表現など、彼らしい振付けだったが、いずれもストーリーに必須なシーンだとは思えなかった。

それでも、ひとつ、とても感心したことがある。おじいとラオ博士の二役を演じた椎名桔平の役作りが、半端なく徹底していた。衣装やカツラで二役を演じることは、ベテランなら容易いことだろう。更にきっちりキャラクターを演じ分けていて、お粗末な舞台装置の中でも、勿体ないくらいイイ芝居をしていた。

だが、同じレベルを若手俳優に求めるには、無理があったとしか思えない。清史郎くんの演技には、アニメのコナンを彷彿とさせる箇所もあったが、照明や音響(大半は生演奏)による支援が足りなくて、盛り上がりに欠けた印象を受けた。

SunHeroが見た成河出演作品の中で、今回は台詞も非常に多く、どこか類人猿のような動きをするジムシーは、正にハマリ役だと思った。ところが、コナンと共にインダストリアで活躍するシーンが、思いのほか少なくて残念だった。

景山優佳が演じたラナは、原作のキャラクターを上手く表現していたが、歌唱シーン以外に活躍の場が無かった。それどころか、ダイス船長(宮尾俊太郎)とモンスリーの結婚式で大団円を迎えてしまっては、だれがヒロイン役なのか分からなくなってしまった。

これから大阪公演⇒地方巡業なので、これ以上のネタバレは止めておく。と優佳(いうか)、もう十分バラシてしまったラナ(かな)?







この記事へのコメント

  • Dogwood

    おばんです!コナンから角松敏生、、、エンタメの守備範囲の広さに脱腸、いや脱帽です。師匠は舞台装置に造詣がおありで?舞台装置解説付きの舞台公演ってのは、普通なんですかね。いやぁ恐れ入ります。あと準備中だとは思いますが角松敏生のライブレポ楽しみにしております。数年前、大賀ホールのライブに行きたかったんですが、あっという間に売り切れておりました~、残念。
    2024年06月27日 21:27

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