ミュージカル「この世界の片隅に」 @日生劇場, May 18, 2024

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e+(株式会社イープラス=eplus inc.)の貸し切りで、昼公演のミュージカルを観た。5月9日から東京公演が始まり、6月以降は7月28日の広島・呉公演まで、国内8都市を巡業する。従って、ネタバレにならないよう、歯痒い鑑賞感想文かもしれません。予めご了承下さい。

さて、主役子役をはじめ、Wキャスト・トリプルキャストが多いのは、地方巡業に備えた布陣なのだろう。制作発表時から観に行きたいと思っていたら、イープラスから独自価格設定による貸し切り公演の案内が来た。しかも、座席が選べた。

SunHero的には、大原櫻子&平野綾が出演する日にしたかったが、独自価格(一部を除いて、S席=15,000円のところ13,800円)には敵わず、大原櫻子&桜井玲香になった。その後、同じ公演で会員向けにS席=9,000円の案内が来た時は腹立たしかったが、座席指定で予約できる訳では無かった。

今更説明は不要だと思うが、原作は こうの史代 氏の同名コミック。アニメ化されて、当初は単館上映だったが、口コミで評判が広まると、慌てて上映館を増やした・・・・なんて事は、もう忘却の彼方かな?

TVドラマ化された際には、アニメ版で主役の声を担当した のん(能年玲奈)しかいないと思っていたが、松本穂香が演じた。これはこれで良かったが、舞台化されると知った時は、今度こそ・・・・とは行かなかった。

それはさておいて、今回は「ミュージカル」だ。しかも、音楽担当はアンジェラ・アキだ。無期限活動停止から10年、昨年本格的に音楽活動を再開すると発表したが、最初のお仕事がこのミュージカルの音楽だったようだ。

そのサントラ盤が、そのまま彼女の復帰第一弾アルバムとなった。更に、ステージ袖の生バンドにバンマスとして参加していた。カーテンコールで姿を現した時は、客席にどよめきが起こった。残念ながら、SunHeroの席からは、大きく振られた腕しか見えなかった。自分で選んだ席だから、悔しいけれど仕方ない。



主演の大原櫻子は、歌手であることを知る以前、映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」で ”初めまして” だった。その後、コンサート・ツアーにTVドラマ出演と活躍し、もう10年以上も経った。

彼女の出演舞台を観るのは、ミュージカル「わたしは真悟」以来だ。あのときはネタバレを気にしすぎて、鑑賞報告に「大」の字も出さなかったが、今回は主役だ。

このミュージカルを観て、彼女にはTVよりも舞台、歌手よりも俳優が向いているように思った。例えば、生田絵梨花がアイドルよりもミュージカル俳優に向いているようなものか?(こんな例えは、そもそも不要?)

ストーリーは知っていても、それがどんな演出になるのか、一抹の不安はあった。だが、絶妙な舞台装置の使い方と、見事にシンクロした動き方を自然にこなす俳優陣には、畏敬の念を抱いた。こうなると、もう一人の主役=昆夏美さん(と、できれば平野綾さん)で、もう一度観てみたくなった。

そもそも、日生劇場は演劇用に設計された劇場で、開館から61年。座席は改修されているのだろうが、エントランスも客席内も、そもそも建物自体が昔のままだ。隣の東京宝塚劇場も、向かいの帝国ホテルも、建て替えられているため、ここだけ昭和にタイム・スリップしたようだ。あの頃と違ったのは、出入口が日比谷公園側では無くて、東京宝塚劇場の並び側に限定されていたことくらい。

何しろ、日生劇場に訪れたのは、何十年振りだろうか?二十歳前後に、当時は劇団四季がまだ自前の劇場を持っていなかったので、ここで「コーラスライン」や「エレファントマン」を観た。特に、今回の舞台は、客席に向かって前傾姿勢だったので、うろ覚えながら後者に似ていると思った。

でも、昭和感も程々にしてほしかった。まず、館内の物販・飲食は、現金しか使えなかった。また、今でもドレスコードがあるのか、開演前と休憩後に場内係員から脱帽を要請された。アンタたちの方が時代遅れだから、カスハラになっても知らないぞ!と腹立たしかった。

コンサート会場の場合は2016年問題なんていうのがあったが、演劇会場に関しては、東京芸術劇場新国立劇場KAAT(神奈川芸術劇場)東急シアターオーブ東京建物 Brillia Hall(豊島区立芸術文化劇場)など、長期計画(?)で徐々に増えていた。

そして、劇団四季が、東京だけでも、竹芝・汐留・有明に5つの専用劇場を開設した。銀座セゾン劇場や青山劇場の閉鎖・解体など、何の影響も無かったようだ。落成から60年近く経った帝国劇場には立て替えの予定があるそうだが、堅牢な造りの此処は、まだまだこのままで行くらしい。建物はいいけど、せめてキャッシュレスは導入してほしい。

持ち合わせの現金を叩いて、パンフレットと劇中アイテムに便乗したキャラメルを買った。キャラメルを手渡された時、余りの軽さに拍子抜けした。一箱500円で、4粒しか入っていない。ボロ儲けじゃん!でも、おかげで出費を抑えられた。

休憩を含めて3時間5分、演目が期待以上だっただけに、集中して鑑賞できた。なのに、昭和を固持するような劇場の在り方は、本当に残念でならない。もう一度観るなら、他の劇場で観たい。





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