正式には、“An Evening with JAMES TAYLOR & His All-Star Band“ でした。An Evening with~と言えば、古くはJohn Denver、Diana Ross、ABWHなど、His All-Star Band と言えば、Ringo Starr を思い浮かべます。実は、これらのアーティストの来日公演、全部行きました。(;^^)ヘ..
実際には、An Eveningどころか、1月の Billy Joel 同様、One Night Only in Japan。今回のツアーは、日本から始まって、フィリピンで1公演、オーストラリアでは7都市10公演、ニュージーランドでは2都市2公演となっています。円安なのに、何でやねん!
しかも、Billy Joel に続いて、JT も最初の先行予約に落選。BJ の教訓を生かして、今回はチケットぴあの一般発売で、座席選択ができる申込み方法を利用した。ロクな席が残っていない中、BJ よりは遥かに眺めのいい席が取れた。何階であっても、最前列が最善ですネ (^_^)v
それで明らかになったのが、最上階の5階バルコニーでも、S席=20,000万円があったこと。A席でも19,000円だったけど、どうやら5階バルコニーの後方席だけのようだ。注)注釈付きS席(追加席)は、一体どの辺だったのだろうか?
余りにも頻繁に座席選択画面を切り換えたため、何度かブラウザーがフリーズした。そのたびに、ログインからやり直しだ。やがて、ステージが真正面になる5階Eブロックで、1列1番の席が残っているのを見つけた。まるで歩いていたら、偶然1丁目1番地に出くわした気分だ。先にキープしてた人に感謝ですネ。<(_ _)>
Todd Rundgren・・・・じゃなくて、Daryl Hall の時は、2階アリーナBブロック14列めだった。前方の観客が邪魔で、眺めは芳しくなかった。それに比べれば、視界を遮るものが全くない。ステージが遠くに感じられるのは、実際に遠いんだから仕方ない。東京ドームや日本武道館よりも、緩やかな傾斜だったのも、評価できる。
会場に到着すると、場外まで伸びた行列が目に入った。グッズを買い求める列だ。場内の長さが分らなかったので、早々に諦めた。そもそも、今回はアリーナ(2階)とバルコニー(3~5階)で、入場口が分けられていた。バルコニーだと、一旦入場したら、グッズが買えたのだろうか?
武道館のアリーナ・1階スタンドと2階スタンドで、入場口が違うのと同じ要領だ。(Toddじゃなくて、) Darylの時には使用していなかったエスカレート併設の階段を上って行った奥に、反対側から回り込んでも入れる入口があった。因みに、事故防止という大義名分で、場内のエスカレーターは全て、係員によって厳重にブロックされていた。
ライブは二部構成で、共にほぼ1時間。20分とアナウンスされた休憩は、実際には30分くらいだった。JTへの配慮と言うよりは、高齢の観客が多いことへの配慮だった。休憩中も座ったままでは、終演後に腰痛に見舞われるかも?と、用も無いのに用足しに離席した。男女とも長い列ができていた。
オープニングは、アップル時代の曲だった。イントロで拍手が沸き起った。不覚にも、SunHeroは思い出せなかった。第一部は、セットリストを確認してもピンと来ない曲が混じっていて、眠気に襲われた。”Never Die Young”~”Sweet Baby James”あたりの記憶が曖昧だ。あんなに楽しみにしてたのに!(=_=)
一転、第二部では、もう一度聞きたいと思っていた曲が、次々に演奏された。やらなかったのは、J.D.Souther とのデュオ名義だった ”Her Town Too” くらいか?否、まさかの ”Don't Let Me Be Lonely Tonight” も無し。今やジャズのスタンダードとして、数多のカバーを生み続けているというのに・・・・Why not, James!
それでは、セットリストです。久しぶりに Setlist.fm を利用させてもらいましたが、"Up on the Roof" での Carole King Cover って何だよ!確かに、曲を作ったのは Goffin/King だけど、最初に歌ったのは The Drifters でしょ!多分8時になっても全員集合しない方の面々です。もちろん、Carole 自身もセルフ・カバーしてるけどネ。
来日メンバーは以下の通り。All-Star Band と銘打っていても、日本ではピンと来ない名前もある。メンバー紹介で、驚くようなキャリアを聞いて、ホントに驚いた・・・・なんて方々もいた。
Steve Gadd - Drums (best known for the Jazz/Fusion supergroup "Stuff")
Dean Parks - Guitars (famous for numerous sessions with numerous artists)
Jimmy Johnson - Bass (playing a role mainly in the Jazz field)
Kevin Hays - Keyboards (originally a Jazz pianist who worked with Sonny Rollins and John Scofield to name a few, released many albums with his own trio)
Andrea Zonn - Fiddle, Vocals
Kate Markowitz - Vocals
Dorian Holley - Vocals(backing vocalist for Michael Jackson since his BAD world tour)
Kim Taylor - Vocals(JT's curent wife, lomg-time collaborator for Seiji Ozawa)
UDOのサイトでは7名しか掲載されていないが、現在の奥様=Kim Taylorも終盤ステージに呼び出された。小澤征爾氏と関わりのある仕事に就いていたそうで、その縁で実は JT、2015年に Seiji Ozawa Matsumoto Festival だけのために来日していたそうだ。
SunHero的には、1981年・1995年・(Carole King とのジョイント・ライブだった) 2010年と、過去3回足を運んでいます。一番良かったのは、JT にとって3度目の来日だった1995年です。今は無き中野サンプラザで、座席番号は0列44番(実際には前から2列目)。しかも、SunHeroの正面には Valerie Carter ですもん。
Kate さんは、その時も一緒でした。2010年には Andrea さんも一緒でした。前3回に同行していた Arnold McCuller さんは不参加でしたが、その穴を埋めるに十分過ぎる美声の持ち主=Dorian さんは、Michael Jackson の来日公演でお会いしていたようです。覚えていなくて、ごめんなさい。m(_ _)m
錚々たるコーラス隊、第一部での聞かせ所は ”Handy Man”?それだけじゃ無かったはずです(;^^)ヘ.. 第二部では ”Shower the People” ですかね?でも、一番感動したのは、アンコールの最後でした。奥様の仕事の関係で面識のあった小澤征爾さんを讃えて、JT のギター伴奏とコーラス隊だけで奏でられた ”You Can Close Your Eyes” でしょう。
Steve Gadd さんは、Eric Clapton をはじめ、いろんなアーティストの来日公演で、よくお目に掛かりました。Dean Parks さんも、今回が初めてでは無いはず。Jimmy さんと Kevin さんは、共にジャズ界で活躍するミュージシャンだそうです。そう言えば、今や JT 自身が、ジャズ・アーティストと見なされているようです。
セットリストをなぞったプレイリストを作ろうと思いましたが、セトリ自体が借り物で間に合わせている状況なので、断念しました。むしろ、DVDやCDになっているライブ音源を聞いていただいた方が、素晴らしさが伝わると思います。SunHeroのお勧めは、“Live at the Beacon Theater” です。
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