5階建ての建築物は、ホテルやモール&スパ、マンション群に囲まれていて、全容が見えない。だからこそ、一層興味を引かれたのかもしれない。実際、交通の便が悪い有明アリーナと違って、りんかい線の国際展示場駅は湾岸道路の向こう側だし、ゆりかもめの有明テニスの森駅も近い。STING もここでやってくれたら、帰りが楽だったのに・・・・というのが正直な気持ちだ。

しかし、感情に流されるとロクなことはない。開演時間が当初発表の16時から17時に変更になった上、直前になって Special Guest(前座)に追加発表まであった。高野 寛だったら良かったのに、ファンには申し訳ないが、Cornelius だった。さらに、5日前に発券したチケットが、前々日の深夜に行方不明になってしまった。
なぜ素直にすみだトリフォニーホールにしなかったのか?何度も訪れているホールだから、Daryl Hall (笑)を寛いで観れたはずだ。唯一の救い(Just One Relief?)は、当日夜に中央・総武(各駅停車)線で大幅な遅延が起きていたことだ。
さて、当日は余裕で昼食を済ませ、身支度をして、14時頃に出発した。GoogleマップもY!マップも、またしても東京駅からバスで行くルートを勧めてきた。どういう訳か、前回は丸の内側(東京駅西側)から出るバスだったのに、今回は八重洲側(東側)発のバスだった。八重洲通りを道なりに進み、例によって隅田川を渡ると、景色が一変した。

有明二丁目バス停で下車すると、目の前が有明ガーデンだ。幅広な階段が、まるで両手を広げて歓迎しているようだ。そして、階段を上れば、右手前方に入場待ちの列が見えた。


わざと素通りして、向こう側の広場まで出ると、右手に(写真中央を横断する)ゆりかもめの高架線が見えた。りんかい線の国際展示場駅か、ゆりかもめの有明駅から来るのか、人の流れが疎らに向かってくる。

シアター棟の角に Tully's があるが、全く席が空いていないし、注文待ちの列に並んでいたら、開演してしまいそうな混雑振りだった。モール棟側にもカフェはあったが、4時間分の腹ごしらえは無理そうだった。
モールの5階に飲食店が揃っているようだった。Cornelius をパスしてしまえば、余裕で飲食できたかもしれないが、ガッツリ食べたい訳では無かったから、とりあえず入場した。

シアター棟は2階から上が東京ガーデンシアターになっていて、3階にドリンク類だけの販売カウンターがある。販売している飲料の貧弱さにガッカリして2階へ下りたら、対面に Tully's Coffee の文字が目に入った。
館内側からも利用できるんだと思ったら、コーヒーと2-3種類の軽食しか買えなかった。しょぼいサンドイッチとアイスコーヒーで間に合わせることにした。ただ、コーヒーは身に染みるようにウマかった。

ブルゾンやセーターをコインロッカー(400円・千円両替機アリ
もちろん、アリーナだけあって、後方ブロックの席でも平面のままなので、傾斜のあるバルコニー席の方が、ステージが良く見えそうだ。実際、SunHeroの席はアリーナのド真ん中左寄りだったが、互い違いに配列した座席が仇となって、前列右手のデカ頭がステージ・センター方向の視界を見事に遮ってくれた。
発券したばかりのチケットが直前になって行方不明になったところから、当日の座席にまつわる負の連鎖は始まっていたのかもしれない。不満な気持ちのまま、開演時刻になった。
<ライブレポート本編に続く>
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