「おサイフライフ+」9月27日午後6時で終了

おサイフケータイのメニュー日本国内のAndroid端末に「Google Pay」以前から提供されている「おサイフケータイ」。SONYが開発したFeliCaというICチップを介して、電子マネー、ポイントカード、鉄道やバスの運賃支払や定期乗車券、航空券、会員証、社員証といったサービスを提供するアプリで、NTT docomoが開発した。日本におけるモバイル決済システムの先駆けだ。

NTT docomoは、2004年にmova3機種とFOMA1機種にFelicaを搭載し、アプリの提供が開始された。docomoにしては珍しく、KDDI・ソフトバンクにもライセンス提供され、国内メーカーのモバイル端末に多く搭載された。移動体通信事業と携帯電話メーカーは様々な媒体で利便性を訴求したが、普及率(ダウンロード数)・利用率は低く、2019年のアンケートでも利用率は6%に留まっているという。

これは、FelicCaが既にEdy・Suicaをはじめ、ビックポイントカード・みずほ銀行のキャッシュカードなど、プラスティック・カードに埋め込まれて急速に普及していたからと思われる。また、豊富なサービスに対応しているにも拘わらず、それが仇になってセキュリティーを疑問視する企業が、アプリを採用したがらなかった。やがて、会員証やポイントカードは、発行元のアプリで管理するのが主流になった。
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2008年に日本に上陸したiPhoneも、FeliCa(NFC type-F)だけでなくNFCの対応に消極的だった。しかし、iPhoneケースの中にはカード型のSuicaやEdy用のポケットをつけたものがあって重宝された。潜在的な需要はあったと思われるが、スマホ(4G/LTE)時代の初期には、NFC非対応(=FeliCa未対応)のAndroid機種が多く出回るようになって、SunHeroのような「おサイフケータイ」派は不自由を強いられた。

ところが、欧米ではFeliCaとは異なる仕様のICチップによる決済方法が開発され、SONYもその規格(NFC)の仲間に参入した。これは増加傾向にあったインバウンド需要を取り込んで、低迷する普及率の上昇を図ったものだ。

osaifulife_menu.pngiPhoneが、ようやくFeliCaの導入に踏み切ったのも同様だ。東京オリンピック・パラリンピックで訪日する外国人に、不便なくスマホ決済を利用してもらおうという目論見があった。ジョブズが生きていたら、金融サービスの一翼を担うことはなかったと思う。彼はFinTechに関わるリスクを、非常に危惧していたらしい。

だが、それはFeliCaの話であって、Apple Payに対抗してGoogle Payが登場して、「おサイフケータイ」はますます肩身の狭い状況に置かれることになった。Android端末は、2つのNFC管理アプリが、同居することになったからだ。

チマチマとポイ活しているSunHeroは、「おサイフケータイ」に組み込まれている「おサイフライフ+」(おさいふらいふプラス)が好きだ。「おサイフケータイ」に登録した電子マネーを利用(チャージでもOK)すると、「おサイフライフ+」の「ラッキータッチ」の挑戦権が得られる。当たると、利用した電子マネーのポイントとして還元される。

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ラッキータッチSTART!    ゲーム結果      直近一週間の成績 

SunHeroの経験的には、Edyが当選確率が高く、Suicaが一番低い。かつては、任意の電子マネーがポイント2倍になるなんてキャンペーンもあった。そういう時は、その電子マネーを優先的に使うようにして、そこそこポイントを稼がせてもらった。他にも、「かざしてお得」なんていうのもある。

だが、低迷しながらも安泰と思っていた「おサイフライフ+」が、ついに終了宣言をした。6月21日付けで発表になったようだが、9月27日午後6時をもって終了するという。「かざしてお得」に関しては、代替サービスの案内も始まっているが、「ラッキータッチ」はこれで終わりのようだ。

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