Brian May + Friends 幻のミニアルバムが40年振りに蘇る

StarFleetSessions.jpgSunHeroがまだ学生だった頃、西新宿の裏路地にDISCROADという輸入レコード専門店があった。そこで、偶然見つけたのが、Brian May + Friends名義のミニアルバム”Star Fleet”だった。LPレコード・サイズに、たった3曲収録という、見た目は当時流行っていた12”シングルみたいなものだった。

ジャケットには、”Star Fleet”という映画か特撮ドラマのワン・シーンをキャプチャーしたと思われる画像が使われていた。価格も12”シングル並みだったので、他の輸入盤と一緒に買って帰った。他の2曲の印象は薄かったが、A面の表題曲はめちゃめちゃカッコ良かった。

しかし、輸入盤の悲しい滋賀、もとい!佐賀・・・・でもなくて「性」で、インナー・スリーブは白紙、ジャケットの裏表に書かれた言葉だけが、僅かな手掛かりだった。友人KTにも見せて聞かせたが、二人の結論は謎の3曲入り12”シングルというものだった。

1970年代後半は、西新宿や吉祥寺、渋谷、お茶の水、駿河台下あたりの輸入レコード店へ足繁く通って、国内盤より少なくとも1,000円は安い新譜を、国内盤が出る前に買っていた。また、新宿レコードが開催したバーゲンには、KTと一緒によく出掛けたものだ。Todd Rundgrenの歌詞解説付”Something/Anything?”の実物を初めて手にしたのも、そのバーゲン会場だった。

1980年前後になると、熱心に買い漁っていたのは、国内盤が発売されることのなかったローリング・ストーンズやロッド・スチュワート、旦那(ドナ)・サマー、バリー・マニロウ等々のディスコ・ヒットのExtended Versionだった。

これが所謂LPレコード・サイズのシングル盤=12インチ・シングルと呼ばれたものだ。しかし、確かにBrian Mayのそれは、ディスコでは無く、立派にロックしていた。全然毛色が違っていた。

素性が少し分かったのは、1990年代初頭に今のアパートに引っ越しをした際だった。引っ越しを手伝ってくれた親戚の1人がジャケットを見て、日本発のSFドラマの一コマじゃないか?と教えてくれた。

それ以上のことを思い出せなかったのは、日本で放送された際には「スター・フリート」なんてタイトルじゃ無かったからだ。Googleが手軽に利用できる時代になって、元ネタが永井豪原作の漫画・SFテレビドラマで、題名は「Xボンバー」だと判明した。それがイギリスに渡って「Star Fleet」となったという訳だ。

当然かの地での音楽は、日本で使われた楽曲ではなかった。それをBrianの当時4歳の息子が夢中になって見ていたおかげで、父ちゃんも主題歌に魅了されてしまったようだ。そこから一体どういう経緯で”あのミニアルバム”の制作に至ったのか分からないが、まさか40周年を記念して増補・復刻されるとは夢にも思わなかった。

とにかく、レコーディングに参加した顔触れが凄い!

BrianMay+Friends1983.jpg

Edward Van Halen:Guitar from Van Halen
Alan Gratzer:Drums from REO Speedwagon
Phil Chen:Bass, played on Jeff Beck's "Blow by Blow", then joined Rod Stewart Band
Fred Mandel:Keyboards, played Synthesizer on Queen's "Works" and toured with them

特にPhil Chenは、SunHeroが東京中の輸入盤店を探し回ったロッド・スチュワートの "Da Ya Think I'm Sexy?" で印象的なベースを弾いていた人だ。あのベースラインは、ロック・バンドがディスコ・チューンを演奏する時に、必ずと言っていいほど取り入れていた。その影響は日本のミュージシャンやアレンジャーにも及んでいるそうだ。

Fred Mandelは、ソロになったAlice Cooperのバンド・メンバーになったことで、Pink Floydの”The Wall”やQueenの”Works”に呼ばれ、その縁でこの”Star Fleet Project”にも参加することになったらしい。その後、Elton John Bandのメンバーとして長く活動し、実は来日時にSunHeroはお目に掛かっているらしい。

とにかく、今回、ロサンゼルスのレコード・プラントで行なわれた2日間に渡る”Star Fleet Sessions”の全貌が、CD2枚組で明らかになるそうだ。Disc 2の方は、ほぼ "Star Fleet" のアウトテイクを含めた12テイクと "Let Me Out" の7テイクで占められているらしく、最後まで聞き通せるか自信は無い。

そんな情けない人と、2枚組3,960円は高杉(高過ぎ)晋作という、SunHeroのような人のために、Disc 1だけの単体仕様も用意されるそうです。でも、イマドキ2,750円って、ファンの足元を見た嫌らしい商売じゃないの?ユニバーサルさんよ!

さて、Amazon MusicやApple Musicでは、既に表題曲のシングル・バージョンが先行配信されています。Brianらしくないギターの音色は、そうかぁ~、Eddieが弾いていたのか!今頃納得するなんて情けないけど、40年にも及ぶ謎がすべて明らかになったのはギガ嬉しい。


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