The Doobie Brothers - 50th Anniversary Tour @Pacifico Yokohama National Convention Hall, April 18, 2023

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2021年にデビュー50周年を迎えたThe Doobie Brothersが、コロナ禍で延期が相次いだ全米ツアーを消化し、6年振りで来日している。そうなのだ!今宵も大麻兄弟は大阪でラリってる?昭和のギャグは程々にしましょう。それよりも、Tom JohnstonとMichael McDonaldが同じステージに立つ光景を、素直に喜びましょう!

最初の5枚のアルバムとその後の4作で、同じバンド名を冠しながら、全く異なる音楽性を披露した希有な連中です。リアルタイムで聞いていた洋楽ファンは賛否両論。かく言うSunHeroも、当時は全く無名だったMichael McDonaldって何者じゃ~!と息巻く始末。とりわけ、1976年の初来日を観に行ったファンは、さぞ戸惑ったことでしょう。

まあ、そういう訳で、EaglesもSteely Danも何度も来日公演に足を運んでいるというのに、Doobiesはこれが初めての鑑賞。一粒で二度おいしい?こんな機会を逃したら、死んでも悔いが残りそう。円高でも高騰したチケット代にはウンザリだったけど、S席17,000円はSTINGより安いと妥協した。初来日の時は、確か3,000円だったはず。

とりあえず、直前復習でThe Best of the Doobies 1&2、直前予習で最新作 "Liberté" と、ひとつ前の "Southbound" を聞き捲る。本当はもう一つ前の "World Gone Crazy" も聞きたかったが、配信されていなかった。それでも表題曲をやるとは!

皆さんはどう思うか分かりませんが、SunHeroは予めセットリストを知っておきたい派です。でも、今回は事前チェック無しで臨みました。冒頭から「そう来るか!」と、感動も一入でした。

さて、ライブから3日後、ようやくセットリスト・サイトに横浜公演の情報が載りました。まだ知りたくないという方は、直ちにこのタブを閉じてください。そうでない方は、心ゆくまでご覧ください。

それにしても、McDonald氏だけは初めてじゃないパシフィコ横浜。前回はDonald FagenとBoz Scaggsと一緒に、The Dukes of Septemberとしての来日でしたね。あの時はScaggsさんがイマイチでしたが、今回はMikeのマイクが故障しているのか?と思ったほど芳しくなかった。

サビの聞かせ所をわざと外すにしても、フェイクのやり過ぎです。仕方ないので、SunHeroが代わりに思い切り歌わせていただきました。周りの観客の皆さん、本当にお騒がせいたしまして申し訳ありませんでした。のど自慢なら、鐘ひとつレベルでした。

カラオケ行くと、Doobiesの方がEaglesよりも曲数が多かったりしませんか? "Listen~" とか "Rockin'~" とか "Jesus~" とか、あれば必ず歌っていたのが功を奏し、気持ちよ~くコーラス・パートをハモらせてもらいました。

迂闊だったのは "Without You"。"Jesus~" 同様、ほぼコーラス・パートで構成されている曲なのに、ノー・マークでした。そもそも、カラオケにあったっけ?・・・・そろそろ、カラオケも再開しようかな!「SunHero反省会」とでも称して (^_-)-☆ でも、反省見届け人はどうする?

それはさておいて、当日のセットリストは以下のお通りです。

 The Doobie Brothers 
 50th Anniversary Concert at Pacifico Yokohama, April 18, 2023 

  1. Nobody from "The Doobie Brothers" 1971

  2. Take Me in Your Arms (Rock Me a Little While) from "Stampede" 1975

  3. Here to Love You from "Minute by Minute" 1978

  4. Dependin' on You from "Minute by Minute" 1978

  5. Rockin' Down the Highway from "Toulouse Street" 1972

  6. You Belong to Me from "Livin' on the Fault Line" 1977

  7. Easy from "Liberté" 2021

  8. South City Midnight Lady from "The Captain and Me" 1973

  9. Clear as the Driven Snow from "The Captain and Me" 1973

  10. It Keeps You Runnin' from "Takin' It to the Streets" 1976

  11. Another Park, Another Sunday from "What Were Once Vices Are Now Habits" 1974

  12. Eyes of Silver from "What Were Once Vices Are Now Habits" 1974

  13. Better Days from "Liberté" 2021

  14. Don't Ya Mess With Me from "Liberté" 2021

  15. Real Love from "One Step Closer" 1980

  16. World Gone Crazy from "World Gone Crazy" 2010

  17. Minute by Minute from "Minute by Minute" 1978

  18. Without You from "The Captain and Me" 1973

  19. Jesus Is Just Alright from "Toulouse Street" 1972

  20. What a Fool Believes from "Minute by Minute" 1978

  21. Long Train Runnin' from "The Captain and Me" 1973

  22. China Grove from "The Captain and Me" 1973

  23.  [Encore]
  24. Black Water from "What Were Once Vices Are Now Habits" 1974

  25. Takin' It to the Streets from "Takin' It to the Streets" 1976

  26. Listen to the Music from "Toulouse Street" 1972



SunHeroの知る限りでは、最新アルバムの3曲(7,13,14)以外で、シングルになっていない曲は、6と9だけだと思う。正にGreatest HIts Liveと呼ぶに相応しい選曲だ。ただ、欲を言えば、曲順には不満があった。

アンコールでは、Tom、Pat、Mikeの曲を均等にチョイスしてバランスを取っているが、「黒い水」で盛り上がるのは、ここ日本では難しいと思った。あの三層構造の輪唱みたいなコーラス、日本の観客のどれほどがまともに歌えるのか、甚だ疑問だ。

"I'd like to hear some funky Dixieland. Pretty mama, come and take me by the hand."
"By the hand, take me by the hand, pretty mama's gonna dance with your daddy all night long."
"I want honky-tonk, honky-tonk, honky-tonk with you all night long"

ご覧の通り、2コーラス目から被さってくる3番目のパートが、一番簡単そうに見える。でも、これ、最初のhonky-tonkからハモるには、タイミングを合わせるのは難しい。ましてや、冒頭に "I want" があったとは!また、1番目のパートは、Patのソロ歌唱だ。

だから、観客が挑戦するなら、Patの "by the hand" を合図に2番目のパートを歌うのが、上手く行った時はとても気分がいい。息継ぎが苦しいなら、" 's gonna" をわざと素っ飛ばして息継ぎすれば、"all night long" まで歌えるはず。すなわち、"pretty mama!(息を吸って!)dance with you daddy all night"となる。

SunHeroがLPレコードに合わせて一生懸命歌っていた10代の頃は、そもそも歌詞カードに " 's gonna" が無かったと記憶している。正しい歌詞を知ったのは、洋楽専門のカラオケに行った時だった。

そして、3番目のパートの全貌が分かったのは、ストリーミングで歌詞を表示させた時だ。そう、つい最近のこと。当時の歌詞カードには、そもそも3番目の記載が無かったような気もする。カラオケでも、"honky-tonk" は2回だけで、妙な間があって "with you all night long" に連なる。道理で歌いにくい訳だ。

さて、日本の観客向きのアンコ-ルなら、John McFeeが共作者に名を連ねている "One Step Closer" からってぇ~のは、どうだろうか?あとは、"What a Fool Believes"~”Listen to the Music” で締めるとか?せっかく一緒のステージに立っているのに、もっとJohnにもスポットライトを当ててもイイじゃん!

とにかく、地道にカラオケで歌っていたおかげで、心置きなく歌わせてもらった。Jackson Browneの永遠に満たされそうに無いセットリストにモヤモヤしていた気分も、一気に解消されたようだ。

終演後、毎度おなじみの海側からの退場。興奮冷めやらぬ火照った体には、潮風が心地よい。タイミング良く、横浜駅へ向かう水上バス(SEA BASS)が、かなり岸寄りを航行していた。すかさずベイブリッジを背景に写真に収めようとする人、多数。

だけど、待てよ。ホール脇のレストラン併設の桟橋には、乗船券売り場が無い!桜木町駅と横浜ワールドポーターズを結ぶ都市型ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」が運行開始したことも、減便に繋がっているのだろうか?

3月から4月にかけて、洋楽アーティストの来日公演に4連続行った。ClaptonやDylanも行ってみたかったが、これ以上借金が増えるのは困る。Doobiesで爽快に終える方が、いい思い出になるだろう。

この記事へのコメント

  • SunHero

    たった一言「洋楽カラオケ」と書いただけなのに、
    Dogwoodさん、ホント鼻が利きますねぇ。

    もう20年以上前のことで、2回ほど行ったギロッポンは潰れちゃったということで、知人(当時、テレ朝社員)が見つけてきたのは、広尾にありました。ここも潰れたみたいです。

    どっちもカラオケ・スナック形式だったので、全ての客の前で歌う格好でした。従って、店が混んでいると、なかなか自分の番が回ってきませんでした。
    2023年04月29日 00:42
  • Dogwood

    大麻兄弟も観に行ったんですね、50周年とはスゴイ!支障、いや師匠がセットリストを予め知っておきたい派とは驚きました。と、いうことは2019年のトッドの時も知ってたのかな。ワタシは当日までのお楽しみ派です。あと洋楽専門のカラオケがあるのにもビックリ。ぜひ今度ブログで紹介してください。あっ、カラオケの動画はあげなくて結構ですよ~(笑)
    2023年04月28日 23:20

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