
ちょっと油断したら15年振りとなってしまったJackson Browne。UDOの先行予約で申し込んだにも拘わらず、何で2階席なの?まあ、2階席で済んだのはマシな方なのかな?否、最初に来た来日情報に飛びついてしまったのが、不運の始まりだったのかもしれない。
UDO得意の「追加公演」という名の後出しジャンケンに、見事にやられてしまった。3月30日に追加公演が決まったのだ。アーティスト側にはそれも含めた日程交渉をしたに決まってるから、全公演のチケット発売が明らかになるまで待つべきだった。ホントに迂闊だった。
特にJacksonの場合、同じ会場で連荘だと、絶対セットリストを変えてくる。よく利用しているsetlist.fmに東京三公演の曲目が掲載されたら、我が目を疑った。大阪・広島・名古屋・東京初日とほとんど変化の無かったセットリストに安心していたら、東京2日目で思い切り変えてきた。
何がどう変わったのか、下記に東京三公演のセトリを表にしたので、ご覧ください。3日共やってくれた曲は、青線で結んでみました。また、1公演しか演奏しなかった曲は、枠内を黄色で表示しました.。SunHeroがどれだけ悔しい思いをしたか、お判りになりますか?
まずは、上のセットリストの一覧 (PDF)、そちらのブラウザーで上手く表示されていますでしょうか?上端のツールバーで「幅を合わせる」を試してみてください。それでもダメなら、本文中の「東京三公演のセトリ」をクリックしてみてください。
さて、悔しい思いをしたのは、初日の ”Hear Come Those Tears Again” と最終日の ”Love Needs a Heart” です。前者はなかなかライブでやってくれなくて、もし今回聞けたなら、恐らく1980年の来日公演以来じゃないかと思います。後者は故Valerie Carterとの共作曲で、Valerieがコーラス隊の1人として同行してくれた際、Jacksonとデュエットしてくれました。
ただ、今回は1970年代のJacksonには欠かせなかったスティール・ギターの名手=David Lindleyが、3月3日に78歳で亡くなったばかり。なのに、どうしてSunHeroが観に行った日に限って ”Call It a Loan” をやらなかったの?この曲は2人の共作なのに・・・・代わりが ”For a Dancer” だったのか?
この際、ハッキリ言っちゃうぞ!15年振りに行っても、ハズレくじを引いたようなセットリスト。ニュー・アルバムを出したばかりでも、そこから3-4曲やればイイ方だし、実際、今回も3曲だけ。観客が聞きたいのは、昔の曲=最初の4枚のアルバムだもんね。
SunHeroも同類だけど、5枚目や6枚目の曲も沢山やって欲しい訳よ。たまには思い切って、”The Pretender” を外して ”Hold On, Hold Out” をやるとか、”Runnin' On Empty” を外して ”You Love the Thunder” で本編を締め括るとか・・・・もうちょっと最近(?)と言っても1980年代だけど、”For America” とか。贅沢な不満だって分かってるけど、ほんのちょっとだけ意外性を加味して欲しかった。
そうは言っても、この日だけ珍しくカバー曲(”Walls and Doors” from the 2014 release “Standing in the Breach”)をやったり、”These Days” と ”For Everyman” で第一部を締め括ったり、玄人ファン向けの選曲だった。でも、SunHeroが求めていた意外性とは違うんだよなぁ~。
それにしても、Jacksonたら、観客の矢継ぎ早のリクエストに、随分酷いこと、言ってましたよね。「色々リクエストしてくれるのは嬉しいけど、何て言ってるのか、ほとんど分からないんだよ。まあ、僕の言ってることも分からないと思うけどね。」みたいな。だから、アンコールで "Tonight the people were so fine" という歌詞に、いつになく観客が反応した時のJacksonの驚いた表情、見逃しませんでしたよ!
きっと東京初日に行っていたら、諸手を挙げて大絶賛してたと思う。一体、いつになったら満足なセットリストに遭遇できるのか?まるでニュー・アルバムのタイトルを地で行ったような展開だった。
”go downhill from there”で、何か悪いことがキッカケでどんどん悪くなる。つまり、チケットを取る段階で日程を読み間違えたために、2階席になるは、突然セットリストが大幅に変わるは、御年74歳で連日3時間(休憩15分含む)もやってくれるとは、戸惑いの連続だった。
もちろん、ジャクソンは悪くないし、むしろ、スゴいよねぇ~。“Downhill from Everywhere” って、核戦争で人類が滅亡するかもしれないという、現在の世知辛さを見事に象徴していると思う。果たしてSunHeroは74歳まで生きているのか、甚だ怪しい。
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