U2 待望のニュー・アルバムはセルフカバー集



2014年の “Songs Of Innocence” から始まったSongsシリーズの第三弾が、3月17日に発売されることが明らかになった・・・・と思ったら、Tower ReocrdsやHMV&BOOKSでは、SHM-CD4枚組40曲収録の完全版が早くも予約不可となっている。手っ取り早く押さえておきたいなら、発売元のユニバーサル・ミュージックで予約購入するしかないらしい。もしくは、普通のCD仕様の輸入盤なら、まだどこでも予約可能なようだ。

新作を完全な形で聞きたいなら、4枚組を買うしかないが、他にも2枚組、20曲入り1CD、16曲入り1CDもある。いずれも40曲版からのセレクションだ。“Innocence”、“Experience” と根本的に違うのは、全曲セルフカバーだということだ。年月を経て、歳を取り、若い頃の楽曲をどうアレンジしているのか興味深い。

配信が解禁になれば、今の時勢、ハイレゾ音質は必至だろう。Pink Floydが早くから取り組んできたDVD-Audioなら、片面にFLAC、DSD、WAVの各ファイル形式で収まってしまう。未だにCDというフォーマットにこだわっている日本の音楽業界の後ろ向きな態度には呆れている。

理由(事情)は分っている。再販売価格維持制度(通称=再販制度)で小売価格が保護されているのは、書籍、雑誌、新聞、レコード盤、音楽用テープ、音楽用CDの6品目だけだからだ。一歩DVDに歩み出したら最後、販売価格の維持が難しくなる。

それって、音楽ファンにとってはイイことじゃん!ストリーミングで聞いて気に入った楽曲を手元に置いておこうとしたら、音質が悪くなるなんて馬鹿げているからだ。CDに固執するから、本末転倒な事態になる。いっそ前述の6品目のうち、後半3品目も対象外にすればいいのに。

元々プレーヤーを共用できるという理由で、DVDもBlu-rayもCDと同じサイズになっている。データの圧縮技術とディスク面の記録密度の違いから、各フォーマットに分かれているだけだ。高音質を求めるリスナーに応えるなら、少なくともDVDでも発売するべきだ。

CDDA(Compact Disc Digital Audio)では650MB(およそ74分)がMAX容量とされているが、CD-Rの登場を機に700MB(およそ80分)という規格がMAXとなっている。一方、DVDは片面一層で4.7GBの容量がある。単純計算でCDDA 7枚分以上ある。

すなわち、1時間程度のCDアルバムなら、映像信号がない分、FLAC、DSD、WAVの3つのフォーマットが収録できるそうだ。それでも容量にまだ余裕があれば、ミュージック・ビデオも一緒に一枚に収めてしまえばいい。

1970年代には7つあった世界的規模のレーベルは、今やユニバーサル、ソニー、ワーナーの三大メジャーに集約されている。日本に限ってみても、15以上あった都市銀行は、3つのメガバンク+1行に集約されている。地方銀行や信用金庫の経営統合は、日本のどこかで常に進行している。レコード会社だけが輸入盤より高い価格を音楽ファンに強要しているのは、10代の頃から憤りを感じている。

諸悪の根源は再販制度。それに守られて温々と高額商品を売り付けてきたのが、日本のレコード会社だ。しかも、卸値は、CDの場合、定価の75%。税抜3,000円のCDなら、原価は2,250円となる。レコード会社の社員なら、社内で他社のCDも原価で買えるらしい。

最近のリバイバル・ブームでアナログ・レコード(LP)が再評価されて、ソニーなどは30数年振りでアナログ盤製造工場を再稼働させたそうだが、原価はいくらなのだろうか?最初にCDを製造販売したソニーは、CDの卸値を定価の70%としていた。当時のLPの卸値に合わせたものだと聞いている。

ちなみに、CDの製造を外注していたポリドール、日本フォノグラムなど(現ユニバーサル)は、卸値を定価の75%としていた。この5%が外注先の収益になっているとしたら、自動車業界以上の酷い下請けいじめじゃないか!

あくまでもCDに固執するレコード会社の救世主として登場したのが、MQAオーディオという技術だ。MQAが折り込まれたCDが発売されているが、専用デコーダーを搭載した機器でないと、その恩恵に与れない。そうまでして収益を確保したいのか!

U2の新作、結局、ユニバーサル・ミュージックの公式ストアで注文したが、40曲全部ストリーミングで同時解禁されるなら、馬鹿買いなのかもしれない。だって、先日紹介したK-POPなんて、YouTubeで高音質で聞ける。MVの中には、音質だけじゃなくて、4K高画質なんていうのもある。

日本のレコード会社は、いつまで20世紀の売り方を続けるつもりか!音楽を喰いモノにしているのは、不正コピーをしたり、違法配信をしている輩ではなくて、暴利をむさぼる音楽業界の方じゃないのか?

でも、注文はキャンセルしないだろう(苦笑)。





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