United KingdomのEkizabeth Alexandra MaryことQueen Elizabeth II が、9月8日に崩御されました。6月に在位70周年記念行事が、盛大に行われたばかりでしたが、50年や60年の時のように、祝福に集まった観衆の前に姿を現すことはありませんでした。前年に夫君エディンバラ公フィリップ殿下が逝去された頃から、健康状態が優れなくなり、長男チャールズ皇太子が公務を代行することが多くなっていたそうです。
イギリスの王位継承は、長年1701年に制定された法律に基づいて行われてきたそうですが、当時既に王位継承第一位は、男女を問わず王の第一子と決められていたそうです。従って、父君であったKing George VIには、ElizabethとMargaretの二人の娘しかいませんでしたが、56歳で急逝されると、法律に則って当時25歳の長女が即位しました。1952年2月のことだそうです。
それから70年余り、連合王国ならびに英連邦の国家元首として、政治だけでは対処できない国際関係や慈善事業に貢献されました。奇妙な例えですが、世界を人体に準えたら、政治的な外交は血管であり、現存する各国の王家を繋ぐのがリンパ腺ではないでしょうか?
フランスやドイツ、オーストリアは、王家のみならず貴族(特にハプスブルク家)が圧政を敷いたため、完全に共和制国家へ移行していきました。対照的に、大英帝国は王家と民衆が折り合いを付けながら近代国家へ変貌を遂げ=立憲君主制という形で王家は存続できました。王家にとっては屈辱の歴史だったかもしれませんが、結果的に「負けるが勝ち」だったようです。
英国民が特に王家に尊敬の念を抱くのは、二度の世界大戦で旗頭として活躍したおかげだと思います。父君Prince AlbertはGeorge Vの次男だったため、王位を継ぐことは無いと思い、海軍学校へ進み、英海軍(後に空軍)に入隊し、第一次世界大戦に従軍したそうです。
ところが、兄Edward VIIIが、離婚歴のあるアメリカ人女性との結婚を望み、議会の反対を押し切ったため、即位一年ほどで王位を追われてしまいました。すぐさま法律に則って、Prince Albertは父の名を継いでGeorge VIとなりました。王となって迎えた第二次世界大戦では、首相チャーチルと共に戦意高揚に努め、劣勢だった連合国軍を勝利に導いた功労者と称えられたそうです。
しかし、晩年は健康状態が優れず、長女Elizabethは18歳になると、しばしば父の公務を代行するようになったそうです。そして、1952年2月、僅か25歳で連合王国の2人目の女王となりました。そのおよそ4年前、1947年11月にはギリシャ王子およびデンマーク王子であったPhilip Mountbattenと結婚し、二人は生涯夫婦であり続けました。結婚に際し、フィリップ殿下には2つの王子の称号を返上するという条件が課せられたそうです。
即位から70年の間に、科学技術はめまぐるしく進歩し、日常生活を取り巻く環境が大きく変化しても、晩年にはSNSを開設するほど、時代に柔軟に対応されてきました。他方、女王の身近なところだけでも、北アイルランド紛争や王家への課税、チャールズ皇太子やヘンリー王子の妃問題など、人生の晩年になっても悩みの種は尽きず、国民を納得させる大英断を何度も強いられました。
もちろん、女王にとって喜ばしいことも沢山あったことでしょう。とりわけ嬉しかったのではないかと思われるのは、一人娘のアン王女が1976年のオリンピック・モントリオール大会に出場したことではないでしょうか?ロイヤル・ファミリー初のオリンピック選手として、馬術競技に臨んだそうです。
在位も70年となると、ヴィクトリア女王の64年弱を抜いて、連合王国歴代1位になります。世界的に見ても、第2位の長さだそうです。第1位は「太陽王」と呼ばれたフランスのルイ14世で、在位期間は72年余りだそうです。
Elizabeth IIは、25年 (Silver)・50年 (Golden)・60年 (Diamond)・70年 (Platinum)と、4度も盛大な祝賀式典が開催されたそうです。日本ではほとんど放送されることはありませんでしたが、50年のお祝いはインターネットで世界中に配信されました。SunHeroは丁度求職中だったので、バッキンガム宮殿の庭で開かれたコンサートを観ました。
当時はフレッツADSLでしたが、回線が混み合うのか、動画がフリーズしたり、再アクセスで随分待たされたりしました。幸い見逃し配信が行われたため、何回かに分けて全部見ることが出来ました。LIVE AIDはテレビ中継もあったのに、どうしてParty at the Palaceは無かったんですかね?
ダイジェストDVDも、国内盤は発売なし。でも、Amazonで輸入盤を買いました。ホントにハイライトだけで、ガッカリしました。
さて、英国民にとっても、即位の儀式を初めて見ることが出来たのは、テレビのおかげです。SunHeroも観ました。日本と違って法整備がされているせいか、新国王の即位までが早くスムーズに行われたと感じたのは、SunHeroだけでしょうか?
母君が長らく王位に就いていたため、Charles IIIは継承順位1位の期間が最も長かった王太子であり、歴代最年長で王位に就いた王となられました。王妃が元・カミラ夫人というところが、英国民にとっても気に食わないのは大いに同感です。80歳くらいで隠居して、ぜひぜひウィリアム王子に譲ってあげて下さい。
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