11年振りのニュー・アルバムの発売に合わせて、山下達郎が3年振りのコンサート・ツアーを行うことを発表した。いつものように”PERFORMANCE 2022”と名付けられたツアーは、アルバムの発売に先駆けて、6月11日のJ:COMホール八王子からスタートし、11月22日の那覇文化芸術劇場なはーとまで半年に渡る規模だ。
色々と拘りのある彼だけに、わざわざ「ホールツアー」と呼ぶ必要もないと思うが、キャパ5000人以上の大ホールやアリーナ、ましてやドームなんかではやらないのが、昔からの信条だ。東京では、もっぱら老舗の中野サンプラザとNHKホールが常だったが、King Crimsonにでも触発されたのか、初めて東京西部・八王子市での開催が決まった。
初日は大抵ゲネプロみたいなもので、しかも初めての会場となると、心配の種は尽きないが、果たしてどうなることやら?山下達郎の場合は、RCA/Airレーベル時代のCDのリマスター再発ツアーの際に、わざわざ初日の厚木市文化会館公演を見に行ったことがある。
当時はファンクラブに入会していたとは言え、一匹狼のSunHeroは仲間と共謀して、複数公演のチケットを手に入れるなんてことは出来なかった。だから、競争率の高そうな中野サンプラザを避けるというは作戦が功を奏して、そこそこイイ席が取れた。しかも、会場を取り囲むようにあった駐車場は無料で、感無量だった。
とにかく、山下達郎のライブとなると、熱烈なファンが熾烈なチケット争奪戦を繰り広げる中野サンプラザで、一度は観たいと思っているが、ファン歴40年にもなるのに叶った例しがない。NHKホールばかりだ。
今回ついにヒロミの地元=八王子まで来てくれるというではないか!矢野顕子が大昔に「ピアノさえあればどこでも演奏します」と銘打って、「出前コンサート」で八王子の幼稚園でやったそうだが、SunHeroはその22年後に実現したリサイタルで来てくれた時に足を運んだ。Charも同じホールでライブを行ない、「八王子、最高!」の言葉を残していった。
ところが、同市出身のユーミンは、竣工したばかりのオリンパスホール八王子(現:J:COMホール八王子)で、何十年振りかでコンサートを開くことが決まっていたが、直前の東日本大震災の影響で実現しなかった。だから、最も地元に近い所といえば、府中の森芸術劇場のコケラ落としになる。
どちらかと言えばクラシック音楽向きなホールだが、きゃりーぱみゅぱみゅもコンサートに来てくれたことがある。せっかくだから一度は体験しておこうと思ったのに、先行抽選予約が全滅で、インサイダー取引の方も、プロモーダーから一切チケットが回って来なかったとかで、本当に残念な結果に終わった。
まだどこも先行予約の日程すら発表していない。意外にイイ席が取れると噂のローチケだが、ぴあやイープラスから座席枠を奪えないのか、取扱公演の数が少ないのが玉に瑕だ。向こうから来てくれるとは言っても、果たして肝心のチケットは獲れるのだろうか?
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