YES - The Quest (October 2021) ~ 今年最初の一枚(Spotify & Amazon Music)

CDなんてもう買わない!なんて宣言したつもりは、サラサラありません。ただし、購入枚数が激減したのは事実です。とは言え、結成50年を超えるバンドの新作、ストリーミングで聞いてから買うべきだった。年初から、と言うか、今年最初に買ったCDが、ここまで勿体ブッタ仕様の代物だったとは・・・

通算22作目となるYES名義の新作“The Quest”は、2019年2月の来日メンバーでレコーディングされている。もはや結成当時のメンバーは誰も居ない。グループ名の使用権を持っていたChris Squireが亡くなって、元祖組までがYes featuring Anderson, Rabin & Wakemanと名乗り、ロックの殿堂入りコンサートに出演する有様だ。

相前後して、2017年4月に来日公演を行なったり、精力的にライブ活動を展開していたが、何処のレコード会社からも引き合いが無かったのか、通称 YES ARW としてCDが出る気配は無かった。それどころか、ナント2020年にフェアウェル・ツアーを行って解散すると発表していたそうだ。ツアーが敢行されたと言う情報は、伝わって来なかった。

それは元祖YESも同じだったが、ライブが出来ないなら、アルバム作ろう!そして、掲題のアルバムがリリースされた。プロデュースは、最古参のメンバー=Steve Howeだ。Andersonの代りのボーカリストとして、Benoît David⇒Jon Davisonと繋いできたから、もはやAndersonの再合流は認めない方針なのだろう。

それにしては、7年振りの新作におけるDavisonの存在感は薄い。歌より何より、Howeのギターが終始前面に出ていて、歌唱部分も脈絡のハッキリしないメロディー、というか、ズバリ言って「バック・コーラス」だ。実際、HoweやJeff Downes、正式にメンバーに迎えられたBilly Sherwoodと四人でハモっても、ステージの奥の方で歌っているような印象では、全く心に響いてこない。

こんなにHoweの存在感ばかりが強調されたYESのALBUMは、かつて無かったと思う。YouTubeで見たライブでは、Squireのようなゴリゴリのベースを弾いて魅せていたSherwoodも、キーボードでベースラインを奏でているような霞み方だし、Alan Whiteのドラミングは全く楽曲にメリハリを与えてない。

過去にも、これがYES?というアルバムはあったが、Howeがプロデュースしたら、こんなアルバムになるとは思わなかった。2CDにした意図も分からない。果たしてBlu-ray Audioで聞く価値があるのか?限定盤を買ってしまって、本当に後悔している。繰り返しになるが、予めストリーミングで聞いておくべきだった。

10代の頃から半世紀近く聞いてきた好きなバンドだけに、多少の音楽の変化は受け入れて来れたが、トラックダウンの際にギターだけが前面に出てくるようにミキシングしたら、Howeのソロ・アルバムとしか思えない。バンド全体のアンサンブルが伝わってくるようなミキシングでやり直したら、YESの名に相応しい仕上がりになっていたのでは無いだろうか?

実は、配信が解禁になる前に注文してしまったCDがある。収録内容を知った時に、嫌な胸騒ぎがしたが、まだストリーミングでは聞いていない。そして、今日、件のCDが届いた。



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