Meat Loaf passed away when his family were by his bedside, aged 74

Todd Rundgrenがプロデュースした作品で、最大のセールスを記録したアルバム「地獄のロックライダー」(1977)で大ブレイクした巨漢のミュージカル俳優=Meat Loafが、1月20日に亡くなった。妻や娘達が最期を看取ったそうだ。74歳だった。

死因は公表されていないが、トレードマークの巨漢が健康上は良くなかったようだ。一時はダイエットに成功したものの、Meat Loafという芸名に似付かわしくない体型は、多くのファンを失望させたようだ。だが、2003年以降、少なくとも3回、ステージ上で倒れたことがあって、健康が危惧されていた。

本名はMarvin Lee Adayで、出身はテキサス州ダラス。少年時代にはアメフトで鳴らし、タックルが得意だった。付いたあだ名が芸名になった。1960年代にはロック・ミュージカル「ヘアー」などに出演し、1975年公開の映画「ロッキー・ホラー・ショー」では、ワン・シーンながら強烈な印象を残した。

1971年には、モータウンが白人アーティストを売り出すために設立したRare Earthレーベルから、男女ボーカル・ユニット=Stoney & Meatloafとしてアルバムを一枚リリースした。レーベルの期待に応えられず、ユニットは自然消滅した。

依然ミュージカル俳優として活動していた中、「地獄のロックライダー」に繋がる運命の出会いがあった。Jim Steinmanが音楽を手掛けたミュージカル“More Than You Deserve”(1974年初演)にキャスティングされたのだ。

Jim Steinmanは、Meat Loafの歌唱に惚れ込んで、アルバムのコンセプトを作り上げた。元々はミュージカル「ピーターパン」のために書き溜めた曲だった。しかし、レコード業界で何の実績も無かった彼には、伝手も資金も無かった。そこへ手を差し伸べたのがRundgrenだった。

架空のロック・オペラのオリジナル・キャストによるサウンドトラックみたいな音楽なんて売れやしないと、片っ端から断られた企画だった。Utopiaの面々はもちろん、E Street Bandのメンバーも参加したアルバムは、Rundgrenにとっても重要なアルバムとなった。

その後は、発案者のSteinmanが印税を元手に、自らプロデュースすることになるが、続いて登場したアルバムは、意外にもSteinman名義だった。Meat Loafが制作方針の違いから、早々に降板してしまったそうだ。

二人が和解して「地獄のロックライダーII」に結実するまで、実に16年も掛かった。そんな二人の因縁は、最期まで続いた。相次いでこの世を去ったのだ。Steinmanは、昨年4月19日、腎不全により死去したばかりだった。73歳だった。

日本ではアメコミ風のイラスト・ジャケットや邦題のせいで、ハード・ロックと誤解されてしまった。日本のレコード会社が売り方を誤って、不遇なアルバムとなってしまった。

因みに、Meat Loafのライブでは、Kasim Sultonがバンマス(Musical Director)を務めていた。また、SteinmanプロデュースのBonnie Tylerのアルバムには、Rundgrenがデュエット相手として参加していた。何かと縁があったんですね。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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