King Crimson - "Music Is Our Friend" Japan 2021 @TACHIKAWA STAGE GARDEN, 5th December 2021

TACHIKAWA STAGE GARDEN 正面入口

あのKing Crimsonがウチの近所まで来てくれるなんて、還暦まで生きてきた甲斐があったというもの。しかも、コロナ禍がまだ収束していないどころか、オミクロン株の出現で外国人の訪日に待ったが掛かる直前に、無事来日できて本当に良かった。何しろ、これが「紅王 最後の遠征」になるという噂だし。

最後にシネマシティへ映画を見に行ったのは、何年前だったのか?ご無沙汰の間に、シネマ・ツーとIKEAの間にあった空き地に、「GREEN SPRINGS」という未来指向の施設ができた。その最もIKEA寄りの区画に誕生したのが、TACHIKAWA STAGE GARDENというライブ・スペースだ。正面玄関の前を多摩モノレールが往来する光景は、正にリアル3Dだ。

Green Springsの中庭にある巨大スクリーン
Great Screen in the Court of ”Green Springs”

東京都の市町村部=多摩地区にあるホールでは、最大のキャパシティー(3000人)を誇るそうだが、立ち見ナシの場合は2400席余りになるようだ。ただし、3階左右のバルコニー席には見切れ席があって、有効席数は2200席になるそうだ。また、1階を総立ち見に出来るよう、床が真っ平らな構造なので、総座席にした場合、後方ほどステージが見にくいようだ。何ともずさんな設計だ。

すなわち、大型ライブハウスとしても想定されているため、コインロッカーを完備している。300円・400円・500円と料金毎にサイズも3タイプある。しかも、400円と500円のロッカーは、各種IC決済も利用可だ。JR東日本の駅ロッカーと違い、解錠用の鍵が付いている。他人に勝手に開けられてしまう恐れがあるので、鍵の取り忘れに要注意だ。

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さて、絢香の時と違って、自宅で昼食を済ませてから出掛けても、余裕で開場前のグッズ販売に間に合ったが、チケットを提示すると、施設内の店舗でチケッ得サービスが受けられる。コロナ禍のためか、ほとんどの飲食店は21時閉店だった。サービスを受けるなら、開演前の方が良いようだ。

一応、グッズの予算は一万円だった。パンフとTシャツ一枚は必須とすると、マグカップやタオル、トートバッグ、バンダナなど、予算内で収まるグッズはあるにはあったが、欲しいとは思わなかった。ところが、眼中に無かったキャップが、Newhattan製だと分かって、俄然欲しくなった。異性の誘惑には負けない自信があるのに、どうして物欲を抑えられないのか!それは多分、SunHeroが21世紀の精神異常者だからに違いない。(嘆)

【俺の煩悩を掻き立てるモノ達(川)】
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もう既にあちこちでライブレポートを見聞きされたと思いますが、立川公演に関してはプロのレビューでも、セットリストはフリップ陛下の作成した物を直貼り。アンコールでもう一曲(?)やったのを聞き逃したんでしょうか?正しいセトリをたずねて三千里?ホントは2週間。答えは風の中?いや、意外に身近な所にありました。(下記山椒魚?笑)

それから、Tony Levinが使用していたスタンド楽器が、アップライト・ベースだってぇ~?それでもプロか!チコちゃんに叱られるぞ!いや、叱ってもらいたい。(`ヘ´) 確かに変わった形のベースに見えるが、あれこそが両手の指で弦を叩く楽器=Stickだ!ドラム・スティックと紛らわしいので、開発者の名前から「チャップマン・スティック」と呼ぶこともあるそうだ。

一応来日メンバーをリストアップしておきましょう。2015年の来日公演と変更がありました。ステージ中央でドラムスとキーボードを担っていたBill Rieflinは、ガン治療のため入退を繰り返していたそうですが、昨年奥様の後を追うように逝去されました。妻のFrancesca Sundstenさんは、近年のクリムゾンのカバーアートも手掛けている画家だそうですね。改めて、ご冥福をお祈り申し上げます。

<ConstruKtion of the Band>
Robert Fripp - Guitar, Mellotron
Jakko Jakszyk - Guitar, Vocals
Mel Collins - Saxophones, Flute, Synthesizer
Tony Levin - Bass, Stick, Backing Vocals
Pat Mastelotto - Acoustic & Electronic Percussion
Gavin Harrison - Acoustic & Electronic Percussion
Jeremy Stacey - Acoustic & Electronic Percussion, all other Keyboards

フリップ陛下のお作りになられた御セットリスト(左下の地名が嬉しい)
KCsetlist-tachikawa-5-Dec-21.jpg
Setlilst.fmに投稿されたセットリスト
King Crimson Setlist TACHIKAWA STAGE GARDEN, Tachikawa, Japan, Music Is Our Friend 2021

フリップ陛下の御セットリストは暗号めいた表記で、それを解読したのがSetlist.fmの方ということになります。ただ、ITCOTCKの解読をしくじっていますね。”In”が足りないのは、北米ツアーから引き続く傾向なので、困ったものです。

さて、立川公演最大の謎は、なぜ”Discipline”を二回も演奏したのか?実は第二部冒頭、トリプル・ドラムの競演に続いて披露された際、陛下のギターの音が出なかったのです。機材担当ローディーが出て来てチェックし、程なく音が出るようになりましたが、陛下はかなりご立腹のご様子でございました。そこで、予定を変更して、アンコールでリベンジを果たした訳です。

難癖を付けるとしたら、ジャコのボーカルやコリンズのサックスが、音の洪水に埋もれてしまったことでしょうか?特に象徴的だったのは、ITCOTCKでのフルート・ソロがほとんど分からず、締め括りにフルートを高く掲げたのに、全く拍手が起こらなかったことです。

逆に、今回はトリプル・ドラムの音の分離が良くて、6年前の誰が叩いている音なのか分からないほど混沌とした状態にはならず、洪水に押し流されずに楽しめました。特に第一部では、Jeremy Staceyが冒頭と締め括り以外キーボードに専念する状態だったので、左のPatと右のGavin、それぞれの音が聞き分けられたのが、とても嬉しかったです。

開演前の効果音(サウンドスケープ)やアンコールを求める歓声まで、ライブの臨場感は7~9月に敢行された北米ツアーの実況録音盤で体験することが出来ます。曲順・曲数は違いますが、ワシントンDCでの公演を丸ごと収録しています。ジャコのボーカルやコリンズの管楽器は、ライブ盤の方がハッキリ聞こえます。

・・・と言う訳で、またもやAmazon MusicとSpotifyの試聴リンクを埋め込んでおきます。


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