今春、Todd Rundgrenがコンサート・ツアーを再開した。基本的には無観客のライブ配信だった。ただし、お金に余裕のある人には、客席に設置された液晶パネルに、ライブを楽しんでいる客の姿が映し出されるというオプションが用意された。これなら、演奏者と観客は離れていても、リアルタイムで意思疎通が図れる。YouTubeで見たシカゴ公演では、何とシカゴ市長が会場でライブを楽しんでいた。他にも、客かスタッフが区別は付かなかったが、客席に人影があった。
そういえば、昨秋から一曲ずつ配信が開始されたToddのニュー・アルバムは、全曲配信後にCD等で発売になるという話だったが、未だにその気配は無い。YouTubeで確認できたのは3曲だけ。いずれのMVもアニメーションだった。「白馬の騎士」同様、楽曲毎に色々なアーティストとのコラボになっていた。そんなアルバムを引っ提げてツアーを行う場合、コラボ相手全員に同行してもらうのだろうか?前回はアルバムとは関連性の薄いツアーだったらしい。
そんな折り、Utopia解散後もツアーやレコーディングに参加しているKasim Sultonが、「3」以来のニュー・アルバムを発売するというニュースが飛び込んできた。8月20日からAmazon Music・Spotifyをはじめ、主要な配信サービスで、先行シングル“More Love”が解禁になっている。Utopia時代の同名曲とは別物だ。
残念ながら、kasimsulton.comが知らぬ間に消滅してしまったため、発売元のdeko entertainmentの広告サイトだけが頼りだ。それによると、先行シングルには元Tubes、元Jefferson StarshipのPrairie Princeと、Todd Rundgren's Utopia時代のベーシストで、最盛期のHall & OatesのベーシストでもあったJohn Sieglerが参加しているそうだ。
CDはデジパック仕様で、全12曲収録。今作では、Nick LoweがBrinsley Schwarz時代(1974)に発表した“(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding”をカバーしている。Elvis Costelloが“Armed Forces”でカバーして有名になった曲だ。最近では、コロナ禍に作者自身の弾き語りで、ロンドンの自宅から配信された。プロデュースは前作にも関わっていたPhil Thornalley。ひょっとしたら、世界初のリモート・プロデュース作品かもしれない。
deko entertainmentでは予約受付中だが、CD単体での発売以外に、Autographed Mega Bundleと銘打った限定盤($59.98)も同時リリースとなる。限定盤のTシャツだけは、単体でも注文可能となっている。どうします、Dogwoodさん?
この記事へのコメント
SunHero
限定盤、欲しいですよね?欲しいんでしょ?
そのために、わざわざ取り上げたんですから・・・
どうやら勘違いされているようなので、
もう一度、読み返して下さい。笑
Dogwood
残暑お見舞い申し上げます。
ToddとKasimの情報ありがとうございます!
More Love、聴きました。Utopiaを彷彿させる、、
いや、カシムらしい素晴らしい曲ですね。
SunHeroさんは、限定版もTシャツも買われると
信じてますので、是非こちらでご紹介頂きたいと思います(笑)
それでは~