The Same Song, Different Renditions - TOKYO 2021 (Amazon Music & Spotify)

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TOKYO 2020 いよいよ開会式ですね。既に試合は始まっていますが、陽性判定で出場を断念せざるを得ない選手とか、亡命(死語?)を希望して逃亡した選手(結局、説得されて帰国)とか、試合6時間前のPCR検査結果次第で不戦敗になるかもしれないとか・・・・枚挙に暇がないほどの混迷振り。

欲に目の恨んだ連中の皮算用のおかげで、COIVD-19の感染再拡大の中、強行(強硬・恐慌)開催。IOCは人命よりも放送権等の収益を選択した。明日にでも東京の新規感染者数は2,000人を超えそうな勢い。次々に気泡が破裂しているバブル方式では、試合そのものが成立しなくなるんじゃないのか?

政府のコロナ対策も、初めにオリンピックありきの前提で進められていると揶揄されてきたが、闇雲に多岐のワクチン接種を推し進めても、全然間に合っていない。ワクチンの安定供給の確保も出来ていなければ、接種開始時期も遅すぎる。場当たり的なやり方は、いつもながらの政府・自民党のお家芸なんて批判で済まされるものではない。

そんな状況下でも練習を欠かさないアスリートの皆さんの気持ちを慮る(おもんばかる)と、期間中だけでもパタリと感染が止まればいいのにと思ってしまう。従来は試合に向けて体調管理に留意しながら、集中力を高めていくことに専念すれば良かったのに、今回は感染リスクや思いやりの無いSNS投稿など、集中力が削がれそうなギリギリの状況に置かれている。

やり場のない怒りが込み上げてくる。甚だ不謹慎かもしれないが、SunHeroはそんな気持ちをプレイリストに込めてみた。例えば、冒頭の”Family Affair”。頭の中で「family」の部分を「national」とか「mankind」とかに置き換えてみてほしい。

  1. Family Affair (Sly Stone)
  2. Mockingbird (Inez Foxx, Charlie Foxx)
  3. Proud Mary (John Fogerty)
  4. You Are So Beautiful (Billy Preston, Bruce Fisher )
  5. Calling Occupants of Interplanetary Craft (Terry Draper & John Woloschuk)
  6. Lucky Guy (Todd Rundgren)
  7. What You Won't Do for Love (Bobby Caldwell, Alfons Kettner)
  8. You Are in My System (Mic Murphy, David Frank)
  9. Heart of Mine (Jason Scheff, Dennis Matkovsky, Bobby Caldwell)
  10. I Didn't Mean to Turn You On (James Harris III, Terry Lewis)
  11. Higher Love (Steve Winwood, Will Jennings)
  12. Nothing's Gonna Stop Us Now (Albert Hammond, Diane Warren)
  13. One Moment in Time (Albert Hammond, John Bettis)

プレイリストの序盤には、何でこんな脳天気な曲がなんだと、疑問に思われるだろう。場当たりな対応で凌げると思っていた関係者を皮肉っているつもりだ。それに対して、Steve Winwoodの”Higher Love”は、アスリートへの応援歌のつもりで加えてみた。

他にも、”You're in My System”の「you」は、ずばりコロナウィルスを指していると思って聞いて欲しい。”I Didn't Mean to Turn You On”も同様だ。”You Are So Beautiful”は過酷な条件下で頂点を目指すアスリートへの賞賛、”Lucky Guy”は感染せず無事出場できた選手達に贈るという意味合いを込めた。

一方、”Nothing's Gonna Stop Us Now”の「us」は、もちろんIOCの上級役員の皆様のこと。開催地がどのみち(開催・中止・延期)大赤字になるのは不可避だ。それを尻目に強行開催してでも、スポンサー料は確保したいという魂胆が明け透けだ。

その半分近くが米NBCの放送権料だと言われている。アメリカのスポーツ放送の都合のままに、猛暑開催されるんだから、アスリートはもちろん、ボランティアに至るまで、関係者は気の毒だ。57年前は「スポーツの秋」に開催されたのだから。

どうせ現在のIOCのお歴々は覚えていないだろうが、1988年ソウル大会時にアメリカで制作されたオリンピック・コンピレーション・アルバムの表題曲で締め括った。ロス五輪でスポンサー制に大きく舵を切ったIOCに、猛省を促したくてピックアップした。

曲の背景には、ソ連のアフガン侵攻に端を発した1980年モスクワ大会の西側諸国のボイコット、そのシコリが残ったまま開催されたロス五輪と、政治の影響は断固拒むというオリンピック精神を踏みにじった事態の後、平たく言えば仲直り大会という意味合いがあった。

もはやオリンピック憲章が形骸化した今、IOCの存在意義は何なのか?多くの競技施設が廃墟と化したリオデジャネイロは、SDGsの観点からもオリンピックの在り方を再考するよう促しているとは言えないか?アスリートは、今やIOCの金儲けの道具でしかない。こんな酷い話があるか!!

当時は自国開催ではなかったこともあって、”One Moment in Time”はWhitney Houstonが高らかに歌い上げても、中ヒットに終わった。もはや「復興五輪」とか「お・も・て・な・し」どころではなくなった。性急な問題は、「打倒!コロナ禍五輪」だ。今こそ、もう一度この歌の意味を噛み締めて欲しい。

とりわけ「復興五輪」にこだわっている東北の被災者の皆さんは、大いに落胆していると思う。だが、その後も地震や豪雨災害が相次いでいる。熊本はWパンチだったし、つい先日、熱海で土石流が起きたばかりだ。辛うじて難を逃れた人達は、オリンピック観戦どころではないはずだ。被災者は東北の皆さん、もはや皆さんだけではない。





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