Keep Out of LINE(ヤフーとの経営統合で露呈した漏洩危機)

ヤフー・ジャパンとの経営統合で明らかになったLINEのコンプライアンス意識の低さには、本当に驚かされた。Twitterが半角文字文化圏のコミュニケーション・ツールだけに、全角文字文化の日本人には馴染みにくかった。それこそ、LINEが日本で8600万人ユーザーを抱えるインフラ的ツールに成長した要因だろう。だが、その情報管理体制は、脆弱という言葉さえも相応しくないほどお粗末だった。

今更中国にある子会社からのデータ・アクセスを遮断したところで、手遅れじゃないかと思う。中国が2017年に施行した「インターネット安全法」は、中国の内部情報が国外へ持ち出されることに歯止めを掛けた法律だが、同時に中国に拠点を置く外国企業に対して、情報開示請求が行える。LINEの中国子会社が、遮断される前にバックアップを取っていたら、どうなるだろうか?

LINEは、元を辿れば韓国のインターネットサービス企業NAVERの日本法人(2000年の設立時はハンゲームジャパン)だった。情報の信憑性や無断転載を問わず、インターネット上の情報を収集分類した「NAVERまとめ」(2020年9月30日サービス終了)を運営していたのも、グループ会社だ。

LINEの安全性に関して、最初に疑問を抱いたのは「ゲス不倫」報道だった。当事者二人のLINEを文春にリークしたのは、当時は婚姻関係にあった男性の妻だとされているが、その後もダダ漏れだった。記者会見後の世間を嘲笑うような二人のやりとりまで、元妻は覗けたのだろうか?

ごく最近では、オリンピック開閉会式の演出チームの一年も前のLINEの流出がある。「白戸家のお父さん犬」や「宇宙人ジョーンズ」の発想は、数多の没ネタの積み重ねで生まれたものだろう。件の「豚」は、そうした没ネタのひとつに過ぎず、実際にチームの賛同を得られずボツになった。

それが、オリンピックまで4ヶ月という時期に、昨年末に演出チームのトップ交代があったばかりだというのに、今頃になって暴露された。やはり、デーブ・スペクターが番組でコメントしたように、どこからか排除の力が働いたとしか思えない。

もし、マスコミの情報操作がなかったとしたら、取材時に演出チームメンバーは、異口同音に「豚」プランを批判し、誰一人として没ネタが今頃蒸し返されたことに疑問を呈さず、チームリーダーを擁護する気も無かったということになる。だから、潔くというよりは、そんな連中に愛想を尽かして、サッサと辞任したのかもしれない。

もはや開閉会式を取り仕切れる人材はいない。誰が新リーダーになろうと、世界の賞賛を集めるような演出は、時間的に無理だろう。コロナ禍が新しい局面を迎えつつある今、コロナ禍など「どこ吹く風」という素振りの中国も、来年の冬季大会が従来通りに開催できるのか怪しいものだ。未曾有の異常事態には、前例のないIOCの大英断が求められるが、今のIOCにそんな度量があるのだろうか?

話が随分逸れた。SunHeroの大胆予想だと、中国の子会社と文春の間には、LINEダダ漏れの密通者が介在しているとしか思えない。すなわち、ヤフーとの経営統合で露呈したLINEのコンプライアンスの甘さは、今後も過去のLINEの漏洩が続くことを示唆している。今回のような措置は、遅くとも2017年に中国で「インターネット安全法」が施行される前に、実施しておくべきだったと思う。

あくまでも、個人の想像の域を超えない話であり、だから何の裏付けも無い。SNSがネガティブな危険性を内包しているため、mixiの時代からTwitter、LINEといったSNSを利用したことがない。その中でもLINEが特に問題になるのは、LINE PayやLINEモバイルなど、サービスがもはやコミュニケーション・ツールの域を超えてしまっているため、根幹の情報が悪用された場合、被害は他のSNSの比ではないということだ。

SunHeroの場合、「音楽旅館SunHeroアーカイブ」をlivedoorBLOGに開設している。LINEとの繋がりはそれだけだ。ヤフーとの経営統合で、LINEのサービスがどうなっていくのか、しばらくは様子を窺うしかないだろう。

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