パイパイ銀行誕生？～PayPayブランドの拡大戦略

日本のインターネット銀行の最古参＝ジャパンネット銀行が、来年、行名を変更することが発表された。新名称は何とパイパイ銀行！(^_^;)・・・・否、ペイペイ銀行とのことだ。他にも、ソフトバンクグループのＺホールディングス傘下あるいは出資先の金融事業会社５社（後述）を、早いところは今秋にも「PayPay」に改称するそうだ。今年２月、福岡ヤフオク！ドーム（通称：ヤフオクドーム）が、福岡PayPayドーム（通称：ペイペイドーム）に変更されたのは、その先駆けだったようだ。

余談だが、ダイエーホークスの本拠地として建造された福岡ドーム（1993年開業）は、球団がソフトバンク傘下になってから、「福岡Yahoo! JAPANドーム」（通称：ヤフードーム）→「福岡ヤフオク！ドーム」→「福岡PayPayドーム」と、ほぼ７年毎に名称変更してきた。球団こそダイエーから直接買収したが、福岡ドームは長らく海外企業の所有物件だった。名実ともに所有権を獲得したのは、ヤフオクドームに改称後の2015年だそうだ。それまでは、巨額の賃借料や命名権料を所有企業に払っていたことになる。

そもそも、世の中に最初に「PayPay」という言葉が登場したのは、つい最近＝2018年のことだ。この年６月にソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の合弁で設立されたPayPay株式会社が始まりだ。そして、同年10月にスマホを利用した電子決済サービス＝PayPayがスタートした。

ご存じの通り、採算度外視のキャンペーンを次々に繰り出して、先行する電子決済サービスを凌駕して、あっという間に利用者数No.1の業界最大手に躍り出た。その勢いに乗じて、昨秋にはPayPayモールやPayPayフリマと、PayPayを冠したサービスが登場した。そして、今年は既存事業のPayPay化に着手した。停滞気味のヤフオクも、そう遠くない将来、PayPayフリマに統合されそうな気がする。

SunHeroの場合、影響を受けるのはヤフーカードとジャパンネット銀行だ。PayPayをよりお得で便利に利用するため、つい最近それぞれ入会と口座開設をしたが、クレジットカードおよびキャッシュカードは、どうなるのだろうか？JR東日本がグループ内のポイントをJREポイントに一本化した際は、既に入会していたルミネカードで、更新時に新しいカードが発行されるまで、JREポイントが一部貯められない・使えないという状態だった。二の舞は御免だ！