Todd Rundgren @Sumida Triphony Hall, May 22, 2019

TR Japan Tour 2019 poster.jpg当初ドイツからスタートする予定だったTodd Rundgrenの “The Individualist World Tour” は、ドイツ2都市での公演がキャンセルになり、4月3日のオランダ・アムステルダム公演が初日となった。そして、4月10日から5月13日まで各都市2日間ずつという、Back-to-Back形式の北米ツアーが行なわれた。だが、来月22日に71歳なるという年齢に配慮した日程という訳ではなかった。

今回のツアーは、 “THE INDIVIDUALIST” Hybrid Concert / Book Tour! と冠したように、各都市で自伝本 The Individualist: Digressions, Dreams & Dissertations のサイン会も行なうためだった。ところが、日本公演は東京・大阪で各一公演のみ、サイン会も無しだ。その代わり、ツアーグッズのひとつとして、サイン本も販売された。1冊=6,000円だったようだが、SunHeroが入場した時には既に売り切れていた。

多くの日本の洋楽ファンにとって、Todd Rundgrenといえば、やはり1970年代に発表した数々の楽曲以外は、興味が無いというのが実態だろう。ましてや、21世紀に入ってからのEDM路線には、興味が無いどころか、全く馴染みが無いんじゃないだろうか?ところが、今回はそんな古(イニシエーション?笑)の楽曲がメインという訳で、久々にホール・コンサートの開催となった。

プロモーターの読み通り、すみだトリフォニーホールの方は前売りチケット売り切れとなったが、実際には2席連続の空席が散見された。チケット不正転売禁止法の施行直前のため、大量にチケットを押さえていたネットダフ屋が売りさばき切れなかった痕跡と思われる。おかげで、14列目の端の方の席だったにもかかわらず、前2列のステージ方向の席が最後まで空いていたので、とても眺め良く鑑賞できた。(実際には当日券の販売があった)

実は、直前にYouTubeでアムステルダム公演の全貌を観てしまった上、来日アーティストのセットリストの転載で日頃お世話になっている setlist.fm で、全米ツアー各地のセットリストまで見ちゃったため、日本公演の19時30分開演に首を傾げてしまった。15分休憩も含めると、軽く2時間半を超えるボリュームだったからだ。

日本武道館クラスじゃないんだから、18時開場・18時半開演が一般的だろう。五十歩譲っても、19時開演が妥当だろう。東京西部在住のSunHeroにとって、山手線を突き抜けた東方の会場は、帰宅時間が翌日になってしまう恐れがあるからだ。ワガママな都合と希望に過ぎないが、懐かしの中野サンプラザだったら、22時を回ってしまっても No Problem At All だった。

click to enlargeそもそも、会場入口には、こんな看板が設置してあって、拍子抜けした。ひょっとして、休憩無し?と思ったが、キッチリ15分の休憩があった。そして、ほぼ定刻に始まって、ギリギリ21時40分に終わった。伊達に50年もミュージシャンやってるんじゃないぜ!と言わんばかりのプロの仕事だった。

東京公演のセットリストは、以下の通りです。リンク先には大阪公演もアップされています。どういう訳か、大阪公演は二部構成ではなく、アンコール2回となっています。


        <<来日メンバー>>
        Todd Rundgren: Lead Vocal, Guitars
        Kasim Sulton: Bass, Backup Vocals
        Prairie Prince: Drums
        Jesse Gress: Guitars, Backup Vocals
        Greg Hawkes: Keyboards, Backup Vocals
        Bobby Strickland: Wind Instruments, Synthesizer

Kasim Sulton、Prairie Prince、Jesse Gressは、1990年代以降のTRのツアーでお馴染みのメンバーだ。Greg Hawkesは The Cars のオリジナル・メンバーで、New Cars のアルバム&ツアーでの共演以来、度々TRのツアーに参加しているようだが、来日となると今回が初めてだ。Bobby Stricklandは、 "Nearly Human" のツアーで来日したことがある。6人編成となると、どうしても Todd Rundgren's Utopia をイメージしてしまう。

それにしても、第一部が70分、第二部がアンコール込みで45分、休憩が15分で、締めて2時間10分。会場入口の看板に偽りなしだったとは言え、つくづく思い切ったセットリストだったと思う。何しろ、第一部と第二部の時間配分が、かつて経験したことがないほどアンバランスだ。

しかも、序盤で The Nazz のデビュー曲に続けて、3曲のシングル・ヒット曲を披露してしまった。その上、TRはソロで5曲のTop40ヒットを放ったが、Beach Boysのカバー以外、全てを第一部でやってしまった。遅い時刻の開演だったために、遠方から駆け付けた観客の早退に配慮したのだろうか?

個人的に悔しかったのは、大阪ではやった "Just One Victory" を、東京ではやってくれなかったことだ。 "Hello, It's Me" や "Can We Still Be Friends" で、観客に歌わせる場面があった。SunHeroは、その2曲はもちろん、あの曲もちゃんとコーラス・パートが歌えるように復習して臨んだ。それだけに、アンコールが "The Want Of A Nail" だけだったのは、本当に残念だった。

ちなみに、東京公演で最も古い曲は The Nazz のデビュー曲 "Open My Eyes" (1968)で、最も最近の曲はツアー・タイトルにもなっている "The Indivisualist" (1995)だ。来日前のセットリストを知っているから思うことだが、 “One Long Year” (2000)からもやって欲しかった。このアルバムのライブ定番曲と言えば 、大阪ではやった "Baffalo Grass" だが、もし "Where Does The Time Go?" をやってくれたら、感激の余り失神してしまったかもしれない。

この記事へのコメント

  • SunHero

    Dogwoodさん、コメントありがとうございました。
    まだまだ書き足りない気分ですが、5年振りの来日は本当に嬉しかったです。キーパッド片手にデジタル・カラオケで歌うToddも悪くはありませんが、生身のバンドが繰り出すダイナミックな演奏は格別でした。同じ体験を共有できて良かったです。
    2019年06月01日 01:46
  • Dogwood

    こんにちは!ブログ拝見しました。同じライブを体験出来て嬉しかったです。また大阪公演のセトリありがとうございました。確かにJust One Victoryは生で聴きたかったですね~。自分は3階席でReal ManからLove of the common manのコーラスパートを歌えて大満足でした。またKasimの存在感を改めて認識出来たライブでしたので、今度貴ブログを参考にさせて頂き、ソロアルバムも聴いてみたいと思います。今後もSunHeroさんの音楽情報楽しみにしています。
    2019年05月29日 13:38
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