"Original" と "Compilation" + "Re-Issue" の2つの部門に分けてきましたが、2012年以来の統合ランキングにしました。年々線引きが難しくなってきたのは、以前から言い訳のように述べてきました。線引きを止めてしまうと、相対的に "Compilation" + "Re-Issue" のランクインが減って、買い過ぎを反省するという裏テーマが反映されなくなります。その代わり、ランキングの選考は早くなりました。
2012年は、音楽アルバムにすら限定しなかったため、映像商品もランクインするという結果になりました。映像作品を昔ほど買わなくなったからです。単独ではランキングとして成立しなくなりましたが、「君の名は。」のケースは「爆買い部門」で反省しました。その分、より一層SunHeroのお気に入り度が反映されたと思います。チョット遊び心を加味しましたが、それが不快に感じられましたらゴメンナサイ。
Top 20 MUSIC ALBUMs 2017Rank Title Artist Nation Release Year Format
- 何度でも新しく生まれる MONDO GROSSO 日本 2017 CD/DVD
- Buckingham Nicks Buckingham Nicks USA 2017 (1973) CD
- 3 Kasim Sulton USA 2014 USB
- PINK 土岐麻子 日本 2017 CD/DVD
- identity 山本彩 日本 2017 CD/DVD
- 私は幸せ 柴田淳 日本 2017 CD/写真集
- 音楽と私 原田知世 日本 2017 SHM/DVD
- MANIJU 佐野元春&ザ・コヨーテ・バンド 日本 2017 2CD/DVD
- がらくた 桑田佳祐 日本 2017 CD/BR
- ディケイド~輝ける10年 ニール・ヤング USA 2017 (1977) 2SHM
- Finally 安室奈美恵 日本 2017 3CD/BR
- プラチナムベスト Bonnie's Kitchen BONNIE PINK 日本 2017 (1999・2000) 2UHQ
- 3 キリンジ 日本 2014 (2000) CD
- ホワイト・ナイト トッド・ラングレン USA 2017 CD
- Rise Herb Alpert USA 2015 (1979) CD
- リンジー・バッキンガム クリスティン・マクヴィー リンジー・バッキンガム クリスティン・マクヴィー USA 2017 SHM
- Crystal Visions...The Very Best Of Stevie Nicks Stevie Nicks USA 2007 CD/DVD
- Your Name. [Original Soundtrack] RADWIMPS USA 2017 (2016) 2CD
- and... 上白石萌音 日本 2017 CD
- チープ・クリスマス:ドナルド・フェイゲン・コンプリート ドナルド・フェイゲン USA 2017 (1982~2012) 5CD
Top 3は紹介済みなので、各リンク先をご覧下さい。
4~7位は、4位タイと言える作品ばかりです。佐野元春や桑田佳祐よりも上位な所が、SunHeroらしいランキングでしょ?
中でも、2年毎に新譜を出してきた土岐麻子を、前作・前々作ではランク外にしてしまったことを、「PINK」を聞いて反省させられました。土岐麻子にマンネリを感じていたのはSunHeroの方で、常に1970~80年代の音楽の影響を21世紀に堂々と再現してみせながら、アナログ再評価やSuchmosのようなヒップホップを経た世代によるシティ・ポップスなど、昨今の音楽的潮流に合流して行った。否、待っていた!? 天晴れとしか言い様がない。
山本彩のSophomore Albumは、ソロ・デビュー作の高評価を受けて、延長上の作品でありながら、勢いを増した新鮮さにKOを食らった感じだ。ドリカムのカバーを取り上げたり、どういう経緯だったのか、阿久悠の遺稿にいきものがかりの水野良樹が曲を付けた作品まで収録されている。2002年に松浦亜弥の8枚目のシングルとしてリリースされた「草原の人」を思い出したのは、SunHeroくらいのものだろう。
柴田淳は、白い衣装の通常盤で十分だった。写真集等のオマケに釣られて、黒い衣装の初回限定盤を買ったが、どう見ても喪服の未亡人にしか見えない。タイトルとは正反対のイメージで、深遠なクオリティーの高い楽曲が揃っているだけに、パッケージで随分損をしている印象だ。否、歌詞に注耳(?)すれば、相変わらず超ネガティブな上に、何やら毒気すら漂う感じだ。その点では、黒い衣装の方が相応しいのだろう。
対照的に、原田知世は不惑の歳になっても、アイドル時代からの清楚なイメージを保ち続けてきた。女優業も音楽活動も、綱渡りのような危うさを感じさせるキャリアを歩んできたが、相次いだ新旧リリースと全国ツアーで、無事35周年を華やかに迎えた。
8・9位は、不当に低いランクだと不満に思う方々もいらっしゃると思いますが、ベテランだからこそ辛口評価になったという訳ではありません。評論家でも業界関係者でもない一個人による相対評価なので、4~7位の作品群より上にするかどうか、随分迷いました。
ここから、いわゆるベスト盤が三作続きます。
まず10位は、これしか無いと、初めから決めていました。1977年にLPレコード3枚組で発売された、当時としては異例のベスト盤です。時を経るに連れて、ニール・ヤングの初めの10年を総括する音楽ドキュメンタリーとしての価値が高まり、ついに40周年記念で復刻されました。できることなら、故ニコレット・ラーソンがカバーヒットさせた「溢れる愛」を、追加収録して欲しかった。
続いては、既発表のアルバム未収録曲に加えて、新曲も多数含んだ安室奈美恵です。SunHeroが安室奈美恵の音楽に興味を持ったのは、2003年のSUITE CHIC名義のアルバムからです。当時はCCCD問題があって、結局2007年の「PLAY」が初めて買ったオリジナル・アルバムとなりました。先頃アムロ人気の礎を築いた小室哲哉も引退宣言をして、日本の音楽界は大きな節目を迎えたように感じました。
ベスト盤三連発の締め括りは、BONNIE PINKです。驚いたことに、2012年の「Chasing Hope」以降は、オリジナル・アルバムを全くリリースしていない。全く音楽活動をしていない訳では無いが、新曲は配信限定で2曲発表されただけ。それだけに、古巣ポニー・キャニオンから「プレミアムベスト」シリーズの一環として、Bonnie's Kitchen #1と#2がワン・パッケージで再発されたのは、喜ばしい限りだ。
偶然にも「3」というタイトルのアルバムが、二作品ランクインした。キリンジのファンには申し訳ないが、タイトルに因んだ順位にした。
14位は、SunHeroにとって永遠のヒーロー=Todd Rundgrenの最新作だが、過去のどの作品よりも馴染みにくい。YouTubeには、本作のプロモ・ツアーの動画が多数アップされている。あれを実体験しないと、違和感は払拭されないのかもしれない。
15位は、「楽曲部門」に続くランクイン。こちらは、一斉再発の中から、ソロ名義作を選んだ。ただし、リンク先は前回再発時の紹介記事です。ちなみに、今回の再発では、ボーナス・トラックは無くなったが、曲順が元に戻った。
ちなみに、Herbの奥方=Lani Hallは、その昔A&Mから“Hello It's Me”というタイトルのアルバムを出している。アルバムのトップを飾る表題曲は、もちろんTodd Rundgren最大のヒット曲だ。だから、こういうランキングになった。
16・17位は、2位も含めて、Fleetwood Mac関連となった。特にLinsey Buckinghamに関しては、44年のキャリアの最初と最新作がランクインという格好になった。
18位は、今更説明不要のサントラのUSA盤だ。ただし、リンク先は主題歌4曲の英語バージョンを収録した国内盤の紹介記事です。
19位は、映画(アニメ)繋がりのランクイン。インパクトのあるジャケットに対して、地味すぎるタイトル。最近は妹の萌歌さんも紅茶のCMで歌っているから、どうせシンプルなタイトルを付けるなら、「Moné」とかにすれば良かったのに。
締め括りの20位は、「爆買い部門」に登場しなかった逸品だ。元々2012年に配信限定でリリースされたそうだが、相棒が亡くなった年に、待望のCD化が実現した。もっとも、多くのファンが欲しかったのは、アルバム未収録曲集のDisc 5だけだろう。
以上で、2017年の個人的エンタメ総括はおしまいです。
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