昨年11月下旬くらいから、急にTVのバラエティー番組に出始めた柴田淳。一体どういう心境の変化だったのだろうか?モチロン、11月25日にリリースしたデビュー15周年記念ベスト盤「しばづくし」のプロモーションの一環だった訳だけど、自虐的なキャラに徹していた姿が何となく痛々しかった。
豪華2枚組CDの販売促進なら、少なくとも東名阪くらいはツアーで回るべきだろうが、ライブはこのコンサート1回限りだった。その代替策として、バラエティー番組出捲りを承諾したのかもしれない。一応、15周年なので、ファンの期待に応えるべく、ベスト盤のリリースが第一弾、このコンサートが第二弾となっている。第三弾は今年後半に新譜リリースか?
かつて、しばじゅんは東京国際フォーラムでコンサートをするのが目標だと語っていた(2008年実現)。きっと観客として訪れた際には、二階席になったことが無いのだろう。同規模のホールなら、しばじゅんが目標とすべきだったのは、パシフィコ横浜の方だと思う。そして、ついにデビュー15周年記念の一夜限りの公演会場となった。SunHeroが感慨に耽るのは筋違いだが、やっぱり感慨深い。
みなとみらい線の開通でアクセスは格段に良くなったが、後から出来た東京国際フォーラムに比べると、エンタメ系の利用は極端に少ない。その代わり、「国立大ホール」の英語名通り、地道に国際会議で利用されることが多いようだ。2008年のサミット首脳会合は、ほんの一端に過ぎなかったらしい(閣僚会合は新潟で開催された)。
SunHeroの場合、東京国際フォーラムには既に26回(Hall A+Hall C)訪れているが、パシフィコ横浜となると今回が3度目の訪問だ。前回が3年2ヶ月前のThe Dukes of September Rhythm Revueだったのは、やはりみなとみらい線が開通していたおかげだ。
東京国際フォーラムは旧都庁跡地の狭いスペースを立体的に有効活用しているが、あそこのHall Aはどう見てもパシフィコ横浜国際大ホールの模倣だ。どちらも、エントランスの上にステージが位置し、客席の下が広いロビーになっている。だが、後から建てたくせに、二階席からのステージ・ビューの悪さは、設計ミスとしか思えない。どうして、こちらの二階席くらいの傾斜を付けなかったのだろうか?
さて、早めに会場に着いたつもりだったが、開場前のグッズ販売には間に合わなかった。開場待ちの長い列に並ぶ気になれなかったので、会場周辺を散策して、並ばずに入場できるのを待つことにした。だが、これが仇となあって、ようやく入場したら、物販コーナー前には人集りが出来ていた。17時開演予定だったから、グッズは終演後にじっくり品定めすることにして、客席へ向かった。
17時を5分くらい過ぎた頃、幕が開いて静かにコンサートは始まった。セットリストは後述の通り。全15曲中、13曲は最新ベスト盤「しばづくし」に収録されている。ベスト盤の選外になった2曲が、本編中盤の衣装替えの後に続けて披露されたのは、何か意図があったのか?
ベスト盤の目玉だったインディーズ時代の3曲からは「パズル」、そして、Chemistryと中島美嘉、それぞれに提供した曲は両方ともやってくれた。特に、「パズル」は新鮮だった。長いこと歌っていなかったせいか、見事に出だしをトチってやり直すという、ライブならではの微笑ましいハプニングがあった。Chemistryの「月夜」は、アンコール恒例の観客リクエストに応えたもので、無伴奏で前半だけ歌った。
たった15曲(+バンド演奏のインスト1曲)だったが、毎度お馴染みの脈絡の無いMCが長めだったりして、本編凡そ1時間半+アンコールが3曲で30分余り。終わってみれば、時計は19時を回っていた。ほとんどのグッズが売り切れになっていた。
終演後のパシフィコならではのお楽しみは、海側のテラス出入口が開放されることだ。潮風に吹かれながら、昼間とは違う景観に、写メを取り捲った。みなとみらい駅の崎陽軒の売店で、チョット豪華なシウマイ弁当を買って帰った。
Jun Shibata: 15th Anniversary Special Moon night Miracle party
2016年1月11日(月・祝)パシフィコ横浜国立大ホール
- 十数えて
- 隣の部屋
- 後ろ姿
[[ MC:greeting of welcome ]]- あなたの手
- 救世主
- 哀れな女たち
(( "Hideking" instrumental tune by the band=change of costume ))- 白い世界
[[ MC:15th anniversary gratitude & introduction of the musicians ]]- かなわない
- 未成年
[[ MC:Japan's Darkest Singer & しばづくし ]]- パズル(出だしをトチってやり直す)
- それでも来た道
- 月光浴
<アンコール>
[[ MC:information of concert merchandise & Q&A session ]]- 月夜 written for Chemistry 2002(a cappella by request)
- 声 written for Mika Nakashima 2008
- 今夜、君の声が聞きたい
Musicians: - 松原秀樹(Bass)
- 田中義人(Guitar)
- 森俊之(Keyboards)
- 江口信夫(Drums)
- 坂本昌之(Piano、Musical Director)
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