テロとは全く無縁の楽しい「戦争」に参戦して来ました。戦争と言っても、アメリカ西海岸の陽気なファンク・バンド=WARのことです。今やオリジナル・メンバーは、Lonnie Jordan唯一人になってしまいましたが、2014年に20年振りで発表したアルバムとほぼ同じメンバーで来日。今回で何度目の来日なるのか全く分りませんが、Blue Note TOKYOで 2 Days 4 Showsを陽気に盛り上げてくれたようです。
SunHeroは、東京4公演のラスト=2日目の2nd Showに参戦しましたが、どうもWARのことを余り知らない観客が多かったようです。客席にまで傾れ込んで盛り上げようと奮闘する、御年68歳(11月には69歳)のLonnieのパフォーマンスは、やや空回り気味でした。せめて「Cisco Kid was a friend of mine」程度のフレーズは、マイクを向けられたら、ちゃんと歌って欲しかったです。
整理番号は32だったけど、最前列の上手(ステージに向かって右側)寄りテーブルの一席が確保できました。本当は、下手側が希望だったのですけどね。WARのファンというよりは、会場の常連なのでしょう。アーティストが下手からステージに上がるのを心得ている観客によって、既に下手側のテーブルには空き席が無かったのです。
ところが、場の雰囲気を楽しみに来ただけで、WARの曲は知らない感じの客ばかり。EDMのビートしか乗れない観客は、WARのラテンのリズムとジャズの洗練さを兼ね備えた緩いグルーブに、どう反応すればいいのか分らない様子。それでも、Lonnieはサービス精神旺盛で、2nd Showということもあってか、90分くらい演ってくれた感じです。
彼等の最大のヒット曲は"The Cisco Kid"ですが、代表曲と言えば、やはり"Why Can't We Be Friends?"なんでしょうか?イントロだけで総立ちになって、サビの「Why Can't We Be Friends?」を連呼していました。物騒なグループ名に反して、彼等のメッセージは一貫して「平和」です。某国の暴君にこそデリヴァーしたい!そんな気持ちで、SunHeroも観客の合唱に加わりました。
Blue Note TOKYOの公式サイトに掲載されているセットリスト(下記参照)より、一曲くらい多く演ってくれた気がするんだけど、勇気が無くて確認できなかった。終演後に機材を片付け始めていた外国人スタッフに、メンバーが使っていたセットリストを一枚おねだりするだけなのに、あそこは系列のCotton Clubみたいに気軽に声を掛けられる雰囲気じゃないんだよな。
最近の来日コンサートは、アリーナやホール級の会場でも、一番安い席種ですら一万円超えだから、90分のショーでも自由席¥8,500は、妙に安く感じられました。そういう訳で、1月のBryan Adamsをはじめ、Sting(6月)もJackson Browne(10月)も諦めたので、WARが今年唯一の海外アーティストのライブ鑑賞になりそうです。
WAR @Blue Note Tokyo
Setlist of the 2nd show on May 16, 2017
- Me And Baby Brother from "Deliver The Word" 1973
- Slippin' Into Darkness from "All Day Music" 1971
- The Cisco Kid from "The World Is A Ghetto" 1972
- Spill The Wine from "Eric Burdon Declares 'War'" 1970
- Galaxy from "Galaxy" 1977
- All Day Music from "All Day Music" 1971
- So from "Why Can't We Be Friends?" 1975
- Why Can't We Be Friends? from "Why Can't We Be Friends?" 1975
- Low Rider from "Why Can't We Be Friends?" 1975
WAR's Discography:visit Discogs for detailMusicians:
- Lonnie Jordan (key)
- Stuart Ziff (g)
- René Camacho (b)
- Scott Martin (sax)
- Stanley Behrens (harmonica)
- Marcos J. Reyes (per)
- Sal Rodriguez (ds)
そもそも、会場に着いた時点で、グッズはおろか、CDすら販売していなかった。どんなモノがあったのか定かじゃないが、売り切れちゃったってことだけは確かな様子でした。物販コーナーのショーケースは、ご覧のような有様でした。
注)後日バックデートするかも?
この記事へのコメント
SunHero
Duran DuranのB席でも12,500円に比べると、Blue Noteのミュージック・チャージ8,500円(自由席)が安く感じられるようになって、採算性は大丈夫なのかなんて心配になったりして・・・・余計なお世話でしょうし、何も支援できませんけどね。
ob