2017年04月16日

メディアージュからアクアシティお台場へ (シネマメディアージュの跡地利用で)

1996年3月~10月に開催されるはずだった世界都市博覧会(通称=都市博)は、前年4月の都知事選で圧勝した故・青島幸男が、公約通り中止にした。1980年代後半の所謂バブル景気の頃、日本各地で様々な博覧会が開催された。口火を切ったのは、恐らく1985年に茨城県筑波市で開催された国際科学技術博覧会(通称=科学万博、つくば博、つくば'85、etc.)だと思う。関東圏では、1989年に神奈川県横浜市で、市制100周年&開港130周年を記念した横浜博覧会(通称:横浜博、みなとみらい博)が開催された。

1993年に当時の都知事=故・鈴木俊一(鈴木善幸元総理の長男とは同姓同名の別人)が、東京開催を果たせなかった(大阪)万国博覧会への個人的な思い入れから、都知事4期目に打ち出した構想だった。横浜博覧会のような大義名分も無く、また、所謂「バブルの崩壊」で、大盛況だったみなとみらい博のように行く訳がないという、都民の世論の高まりにも拘わらず、都議会も折に触れ開催決議を繰り返した。結果は前述の通り。

中止を決定した青島知事も、後始末のために何かイベントをやる必要があるといった主旨の発言をしたが、その意を汲んだのはフジテレビだろう。本社屋や周辺を会場としたイベントが毎年開かれている。何しろ、今のお台場一帯が、メイン会場となるはずだった。横浜博覧会は跡地の一部に「みなとみらい」という地名を残したが、こちらはもっと由緒ある地名が付けられている。

跡地利用にはフジテレビのような企業の本社移転もあったが、人々の注目を集めたのはエンターテイメントとショッピングの融合施設の方だろう。フジテレビとはゆりかもめを挟んだ向かい側に2000年に出来たアクアシティお台場は、その先駆的施設だった。その一角に、近未来的な娯楽施設の実験モデルとして設けられたのが、メディアージュだった。実態はソニーがFeliCaの運用可能性を探る試験場だったから、最初から採算性は度外視だったのだろう。

2002年には、FeliCa一枚で施設への入退場から娯楽・飲食等のサービスまでカバーするという実験目的は、一定の成果を上げたようだ。会員証というよりは、何度も使える入場券的なICカードの発行は中止され、最終的にはICカードの回収と引き換えに、残金の全額払い戻しが行われ、2009年には払い戻しも終了した。

東宝は、シネマメディアージュのオープンから関わってきた。将来的なシネコン参入を見越して参画したと思うが、2003年に創業者からヴァージン・シネマズを丸ごと売却された際、多額の費用負担を強いられるFeliCaを導入したシネコン展開は、既に構想外だったようだ。

日比谷・有楽町界隈に点在する東宝系映画館の統廃合を更に推進するため、ついに昨年シネマメディアージュの閉館を発表した。大ヒットシリーズ「踊る大捜査線」では、ロケ地に隣接する施設ということもあって、向かいのフジテレビとタイアップしたイベントを行う等、メディアージュ独自の企画が頻繁に実施されたが、今となっては延命措置に過ぎなかったと思える。

東宝の撤退をチャンス到来と捉えたのが、イオンシネマTOHOシネマズに次ぐ国内第三位のシネコン=ユナイテッド・シネマだった。メディアージュの既存設備を有効活用しながらも、館名は『ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場』となる。もはやメディアージュ・エリアを仕切っておく意味は無い。二度目の跡地利用だ。

視野を広げれば、ゆりかもめでわざわざ遠回りしてまで行く必要があるかどうかは別にして、ユナイテッド・シネマは豊洲にもある。豊洲が12スクリーン 1,756席、お台場が13スクリーン 2,920席、合わせて25スクリーン 4,676席だ。この二館をどう連携させていくのか見当も付かないが、東京臨海部はユナイテッド・シネマの排他的経済領域となる。

東京西部の住人=SunHeroにとっては、所詮は東方の出来事に過ぎない。最寄りのユナイテッド・シネマと言えば、関東進出第一号に当たる隣県の入間で事足りそうだ。4DXの導入で小田原まで行く必要がなくなったのが、非常に有り難い。

ただし、圏央道を利用した場合、途中にイオンシネマ日の出がある。時間的に余裕があれば、その内側にある国道16号を行くことになるが、今度はMOVIX昭島がある。コンサート映画のような音響重視作品なら、立川のシネマシティがきっと得意の「極音」・「極爆」で上映してくれるだろう。

交通費とアドオン料金を天秤に掛けた場合、MX4Dを導入したTOHOシネマズ府中の方がベターだろう。ただし、府中という地名のせいか、否、自分の不注意が原因なのは重々承知だが、最近相性が悪くなってきた気がする。

あとはIMAXだ。東京西部(多摩地区)で唯一IMAX完備の109シネマズ グランベリーモールは、モール自体がクローズしてしまったので、休館になってしまった。二番目に近いのは、ららぽーと横浜か新宿か?どっちもTOHOシネマズだ。東映系と共にIMAX料金が500円なのは、どうにも解せないが、実際には昨年末以降、横浜ばかり行っている。

全国的にも最大級のシネコンとはいえ、東方のユナイテッド・シネマとは当分縁が無さそうだ。大きなお世話だと言われそうだが、TOHOシネマズ日比谷の2018年オープンを契機に、東京の中心部で心置きなく再編成を推進しようとしている東宝の影響が無いとは思えない。否、SunHeroが興味を持ったのは、一連のオープン記念行事の中に、元・能年玲奈こと「のん」さんの舞台挨拶が予定されていることだ。
posted by SunHero at 09:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ニュース | 更新情報をチェックする
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