2017年04月08日

Radwimps - 君の名は。 English Edition (February 2017) ~「君の名は。」 北米公開記念~

邦楽アーティストの記念すべき100作目の紹介作品は、RadwimpsEP(日本では死語?)です。公開から半年以上経っても、依然シネコンでの上映が続く、驚異的なロング・ランとなった「君の名は。」の英語主題歌4曲を収録したCDです。今更説明不要でしょうが、映画の北米公開が決まった際、台詞は字幕対応、主題歌の方は英語で歌い直すことになりました。演奏はモチロン、英詞も歌もRadwimpsが手掛けました。

当初「君の名は。」という題名だけで、嫌悪感に近い違和感を抱かずには居られなかったSunHeroは、音楽を担当したRadwimpsまで、第二回CDショップ大賞に輝いたBawdiesと勘違いしていた程の大馬鹿者でした。余りにも各所で絶賛するので、遅ればせながら観に行って、すっかりアニメにも音楽にもハマってしまいました。それでも、すぐには勘違いに気付きませんでした。

勘違いには、正当な理由(言い訳!笑)があります。第二回CDショップ大賞(2010)の邦楽部門の入賞者の中には、Radwimpsも居たのです。第一回では相対性理論大橋トリオというユニークな連中を知る事が出来た他、受賞者にはPerfumeや宇多田ヒカル、SAKEROCK(当時は知らなかったが、星野源や浜野謙太がメンバー)など、SunHeroの嗜好に合った連中が、複数いました。一転、第二回はメジャーなアーティストでも、興味の範疇外で、以降関心は失せてしまいました。

さて、Radwimpsが凄いと思ったのは、主題歌(・挿入歌)のみならず、映画全編の音楽を担当している事でした。彼等にとっても初挑戦だったようですが、新進気鋭の監督だったから、映画業界の常識に囚われずに済んだのでしょう。洋楽だけでなく邦画でも、主題歌とかエンディング・テーマだけ、有名アーティストやこれから売り出す新人が担当し、映画の感動が一気に冷めてしまうことがありませんか?

だからこそ、映画公開と相前後して発売されたサウンドトラック盤も、サントラとしては異例のヒットとなり、限定生産の豪華初回盤は早々に売り切れてしまいました。出遅れ初鑑賞の際に行った映画館の売店には、最後のワン・セットが残っていたのですが、豪華すぎて買えませんでした。それに、ネット通販で買えばいいやと、高を括っていました。DVD付初回盤なら、大抵の通販サイトで割引販売しているものです。

ところが、結果は前述の通り。通常盤じゃヤダ~!と思っていたら、英語版EPの発売決定です。やっぱり「果報は寝て待て」なんですね。しかも、英詞も自ら手掛けたというのも、大変興味深かったです。普通ならバイリンガルな作詞家に依頼するものでしょう。下手をすれば、現地のアーティストが代行しちゃう可能性だってあります。逆パターンもあるし。

一体、こいつら何者なんだ!?と、俄然興味が湧きました。調べてみたらビックリ!バンド結成はまだ高校生だった2001年。アマチュア高校生バンドの祭典=Yokohama High School Music Festival 2002に出場し、見事グランプリを獲得。2003年CDデビュー。2005年東芝EMIからメジャー・デビュー。音楽業界の再編を経て、現在はユニバーサル・ミュージック傘下になったEMI Recordsに所属。マネージメントは有限会社ボクチン(voque ting)。今のところバンドの個人事務所同然みたいです。

SunHero的に特に興味深かったのは、横浜市が後援していた高校生の高校生による高校生のための音楽祭=Yokohama High School Music Festival出身ということです。1981年から1998年まで続いたYokohama High School Hot Wave Festivalが、2000年に復活したものらしいですね。前進の音楽祭は、いんぐりもんぐりやSIAM SHADEなど、プロ・デビューを果たしたバンドやソロ・シンガーを沢山輩出しました。

何しろ1985年から最終回まで、決戦大会は横浜スタジアムで開催される程の盛況振りでした。たまたま仕事で神奈川県に住んでいたので、TVKでダイジェスト放送を見ました。勤務先の高校生アルバイトが頑張っている姿が映った時は、バイトもそのくらい頑張って欲しいなと半分不満げでしたが、結構バイトのシフトを融通してあげたものです。そのお礼だったのか、既にプロ・デビューしていたDramatic 50'sというバンドを、勤務先に連れてきたことがありました。

1990年代のバンド・ブーム、一般的にはTBSの「イカ天」(三宅裕司のいかすバンド天国)が火付け役と言われていますが、実際にはHot Wave Festivalだったのでは無いでしょうか?少なくとも、番組の下地は、こうしたフェスだったと思われます。

ブルー・ハーツやイエロー・モンキーの後継的バンドだけあって、最新オリジナル・アルバム「人間開花」も聞きましたが、先人達ほどストレートでは無い歌詞が、21世紀型なんですかね。ファッション・ブランドのEarth Music & Ecologyが、宮﨑あおいにブルー・ハーツの突拍子も無い歌詞の曲を歌わせたCM、とっても好きでした。Radwimpsにブランドのビジョンを見据えた楽曲を手掛けてもらったら、バンドもブランドもWin+Winの効果が期待できそうだと思いませんか?

それにしても、映画の歌詞、否、英語の歌詞、ネイティブでは無いけど、洋楽歴だけは長いSunHeroの耳には、洋楽らしく聞こえます。ザッと目を通した程度ですが、結構語学力があるみたいですね。Brilliant Greenなんて、耳で聞いただけで、文法も発音も酷くて、SunHero好みのポップなサウンドだったにも拘わらず、CD一枚聞くのも苦痛だったのとは、正反対です。

曲名にしても、「夢灯籠」が「Dream Lantern」、「前前前世」が「Zenzenzense」と、妙訳だっただけに、「Nandemonaiya」が残念で仕方ありません。色々な英訳があると思いますが、オーソドックスな所では「It Doesn't Matter」とか「Nothing Matters」、日本語タイトルに比べるとシンプル過ぎるとは思いますが、「納豆や通る」じゃなくて「Not At All」もアリかと思います。

「Zenzenzense」だって、まんまやんけ!という御批判は、重々承知してます。ただ、曲の一番インパクトがある部分の歌詞だけに、ネイティブでも何と連呼しているのか、曲名ですぐ分かるという利点があります。意味はCD付属のリーフレットにでも、モロ直訳で「Life before 3 reincarnations」と付記すれば済むことです。

「generation」を使うと、EXILEになってしまいます(冗談!)。真面目な話、3世代前と解釈すると、「曾祖父母」を指すことになります。映画の主旨から判断すれば、「今の自分」に生まれ変わる3つ前の自分という訳で、「reincarnation」を使ってみました。単に「前世」なら「past life」や「previous life」が、一般的な言い方のようです。

モチロン、映画をご覧になった方なら、「前」3つに拘る必然性が無いのは、先刻承知のはず。「前前前世」が曲名としてインパクトがあり、サビのメロディにマッチしたというのが、真相だと思います。要は、瀧君と三葉の魂は、遠い昔から某かの因縁があったと言いたい訳です。「Zenzenzense」の英詞からも、意味(意図)は感じ取ってもらえると思います。

多分、意訳すれば「We have been repeatedly reincarnated together」とか「We have seen each other beyond reincarnations」ですかね?SunHero的には、英語バージョンの方が歌いやすいです。それよりも、米・加での映画の評判はどうなんでしょうか?

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Radwimps/人間開花:左=初回限定盤(CD+DVD)、右=通常盤(CD only)
posted by SunHero at 09:56| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介(日本) | 更新情報をチェックする
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