2017年03月18日

(今更ながら)シン・ゴジラ (2016日本)

shin-godzilla_poster.jpgまずは、日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞をはじめ、最多7部門受賞おめでとうございます。まさかまさかの最優秀作品賞、これと「家族はつらいよ」は絶対に無いと踏んでいただけに、岡田准一クンの「マルちゃん正麺カップ」じゃないけど、ビックラこきましたよ。

東宝制作のゴジラ・シリーズとしては、「ゴジラ FINAL WARS」以来12年振りの29作目に当たるそうだ。前作がFINAL WARS(最後の戦い?)なんだから、仕切り直して「シン・ゴジラ」というのは分かる。むしろ、今度こそ納得の行くリブート作品になることを期待した。実際、期待以上だったから、新年まで引っ張る大ヒットとなった。

それにしても、公開の半年以上も前に、映画館でタイトルと公開時期のみという斬新な予告を見た時は、独特の書体の「シン・ゴジラ」にダサいとしか思わなかった。だが、これも観客のハードルを下げさせる戦術だったのかもしれない。その後小出しされたトレーラーでは、予想とは全然違うゴジラの勇姿を、ユニークなアングルで描写してみせて、一度は見ておこうかな?という気にさせた。

実際、豪華俳優陣も所詮は全員脇役で、主役はあくまでもゴジラだった。もちろん、各自真摯に役作りをして撮影に臨んだからこそ、子供だましでは無い、風刺の効いたリアリティーのある作品に仕上がっていた。怪獣映画の体裁だが、今の日本にとって災害や他国の武力行使があった時、政府や政治家はどう対処するか?まず頼りにならないだろうし、マスコミもどれだけ的確な情報を素早く国民に報道できるか怪しい。

北からの挑戦を受けたら、それこそガミラスの遊星爆弾状態(どこが攻撃されるのか、予想が付かないから、逃げようが無い)だろうし、大災害となったら、いっそ日本沈没の方がハッピーかもしれない。だが、日本の政治・科学の分野で、最前線で活躍している人達の英知を結集すれば、絶対ピンチと思われた瞬間でも、形勢を逆転できるかもしれない。そんな希望も込められた作品だ。

SunHero的には、どういう訳か作品賞にノミネートされた映画って、見てない物が多い。今回だって、「怒り」と本作しか見ていない。前回だと「海街diary」だけ。前々回だと「永遠の0」、「ふしぎな岬の物語」しか見ていない。そして、なぜかSunHeroが見た映画が、最優秀賞に輝いた。

たまたま3年連続でそういうことになったが、それ以前となると、SunHeroが映画館で見なかった作品ばかりだ。元々単館系のマイナーな作品の方が好きなんだから、作品賞に選ばれた作品すら、ことごとく見てない年の方が多いのは当然だ。近年アカデミー賞とシンクロするようになってきたのは、マイナー映画の上映館の相次ぐ閉館と無関係では無い。

また、シネコンのおかげで、わざわざ都心まで出掛けなくても、かつて単館系と呼ばれた作品が近場で見れるようになった。SunHeroの居住地周辺だけでも、TOHOシネマズとMOVIXが2つ、独立系のシネマシティがある。範囲をもう少し広げると、イオンシネマが3つ、ユナイテッドシネマや109シネマズがある。ついつい、お目当ての映画だけ見て帰るのは勿体なく思えて、もう1本ないし2本見てしまうことになる。

実は、「シン・ゴジラ」も、『ついで』の部類だった。お目当てはビートルズの映画で、シネマシティでは丁度両方とも、得意の【極音】・【極爆】上映だった。もしIMAX版があったら、立川には行かなかったもしれないので、何か因縁めいたものを感じた。突然、見覚えのある場所が登場したからだ。シネマシティのある立川市でもロケが行われていたのだ。一気に親近感が沸いた。

都心部が壊滅状態で、政府機関等が立川へ避難した後、内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)と米国国務省から派遣されたカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)が、モノレールの車庫の脇を歩いているシーンがそれだ。立川広域防災基地の近くにある多摩モノレールの整備基地だ。実際に行ったことが無いと、あのシーンの整合性は理解できないだろう。

そして、痛快だったのが、ゴジラ凍結作戦で通勤電車が次々に体当たりするシーンだ。記念すべき第一作で、東京に上陸したゴジラがやらかした悪事の中でも、一番有名なのは東京タワー破壊だろうが、その前に山手線を鷲掴みにして、引きちぎるシーンがありましたよね?今回は、電車達が一丸となって、62年目にしてリベンジを果たしたという訳だ。

これ、絶対に続編がありますよね?次作で丁度30作目という節目を迎えるし。ストーリー的にも、ゴジラは凍結させられただけで、息絶えた訳では無い。攻撃で飛び散ったゴジラの肉片が、瓦礫の中で不気味に光っていたり、尻尾の先が半魚人(背びれの付いた人間)のような形に枝分かれしていて、凍結がもっと遅かったら、各々が分離して・・・・まだまだ厄介な問題が山積のままです。

それでも、尚、「シン・ゴジラ」という題名と題字に対する違和感は、払拭できずに居ます。確かに、「新ゴジラ」じゃ、超平凡だよな~。続編は「シン・ゴジラ2」あたりでしょうか?「新」という漢字を意図的に避けた訳だから、「続・シン・ゴジラ」はあり得ないと思うのですが、いかがでしょうか。
posted by SunHero at 23:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画鑑賞 | 更新情報をチェックする
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