2016年03月18日

のぞきめ [完成披露先行上映会] (2016日本)

映画「のぞきめ」公式サイトホラーは苦手なSunHeroが板野友美主演という情報だけで飛び付いてしまったのが、三津田信三原作・「トリハダ 劇場版」シリーズの三木康一郎監督の「のぞきめ」だった。例によって、チケットぴあ絡みのイベントだったので、鑑賞料金だけでも2,000円なのに、諸々の手数料が加算されて高く付いた。

どうせ4月2日の初日舞台挨拶上映だって、そういうことになるだろうから、当選確率が高い方を選んだわけ。開催日は3月10日(木)で、会場は新宿バルト9だ。席は前から14列目だったが、目論み通り当選した。後は映画自体をどう凌ぐかだ。視覚的に辛ければ目をつぶり、音響的に厳しければ耳栓でもして・・・・のはずが、結局、全部観てしまった。

SunHero的には、AKB御一行様は蚊帳の外だった。所謂アイドル商法は、CDさえ売れれば、音楽なんて二の次・三の次だ。音楽業界にとっては、一時凌ぎの手法だ。名の知れた作詞家・作曲家が作った、一応体裁の整った楽曲は、それを歌って魅せるアイドルの、極端な言い方をすればBGMに過ぎない。長い目で見れば、業界の発展にはマイナスだ。

そんなAKBに興味を持つキッカケが、板野友美出演のTVCM(2010年)だった。多分、あの時、初めて「いってみヨーカドー」というキャッチ・コピーも登場したと思うが、若い女の子がオヤジギャグを可愛らしく言うというギャップ以上に、視覚的なインパクトに目を奪われた。



あの子は誰?と思ったら、程なくAKB48のメンバーだと分った。だが、グループ内ではホント目立たないというか、不当な扱いだと思った。ピンであれだけのインパクトを持っているなら、サッサとソロ活動すればいいのに!と思っていたら、既にソロやデュオでの活動を開始していた。

歌唱力には難はあったが、キレのあるダンスで魅せる音楽なら、ソロでも勝算はあると思ったが、現実は甘くなかった。Emobileやサマンサ・タバサなどのタイアップ曲はなかなかヒットに結びつかず、他の卒業メンバー同様、AKBという後ろ盾が無いと厳しいようだ。ましてや、歌手活動に主軸を置いたため、女優業へ転進した連中よりも苦戦を強いられた。

「東京パフォーマンスドール」出身の篠原涼子が好例だ。ソロでミリオン・ヒットを放ちながら、今や女優として確固たるスタンスを築いている。前田敦子も大島優子も女優としてイマイチ伸び悩んでいる中、AKB在籍時の「マジすか学園」で演技力を評価された川栄李奈が、4月スタートのNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」への出演が決っている。歌手を続けるにしても、今の芸能界を生き抜くには、やはり演技力が要求される。

2014年にようやくファースト・アルバムの発表に漕ぎ着けた板野友美だったが、サマンサ・タバサの後援があっても、歌手として認められるに足りる成果は上げられなかった。今の板野友美にとって華々しい経歴と言えば、AKB時代から「おしゃれ番長」と呼ばれたファッション・アイコンとしての受賞歴しかない。

昨年「みんな!エスパーだよ!」に唐突に登場した時は、若手女優の無駄使いと思ったが、水面下では園子温監督の元に、「是非ウチの子を使って下さい」というオファーが山ほど来ていたのだろう。イチイチ選り好みをして時間を割かれるくらいなら、全員使っちゃえと思ったのが、「リアル鬼ごっこ」の制作事情だとしたら、実に賢明な解決策だ。公開作が相次いだのも、納得できる。

HIDE & SEEK(初回限定盤 TYPE-A DVD付)そして、初(?)主演映画「のぞきめ」の公開(4月2日)だ。主題歌「HIDE《&》SEEK」を歌うという条件で、渋々受けたオファーかもしれないが、ようやく俳優業に正面から取り組むことになった。

ホラー嫌いという共通点のある板野友美にホラー映画主演とは、ホリプロも嫌味なことをするもんだと思ったが、案外撮影現場ではタネも仕掛けもバレバレだから、平気なのかもしれない。むしろ、公開へ向けての宣伝活動で、毎回仕掛けられたホラー演出の方が酷だったようだ。

この先行上映会でも、舞台挨拶の途中で突然全ての照明が落ちて、映画に出てくる「のぞきめちゃん」の格好をした少女が現れた。登壇者には「のぞきめちゃん」こと“すず”役の石井心愛も居たから、一体誰が扮装していたのか?そのことの方が怖かった。

舞台挨拶には、監督や男性陣に交じって、入来茉里も居た。2007年の第32回ホリプロタレントスカウトキャラバンで、審査員特別賞を受賞して芸能界入り。同イベントでグランプリに輝いた足立梨花の映画初出演&初主演だった「愛流通センター」(2008年)で、足立梨花の親友役を演じていた。あれから8年、すっかり大人になった入来茉里に会うのも楽しみだった。

ところで、あの映画には、クラスメイトの一人として(ホリプロに移籍したばかりの)板野友美も出演していたそうだが、全く印象に残っていない。同時期のモノと思われる動画を見たが、「ともちん」という愛称通りに子供っぽくて、僅か2年であんなに大人びてしまうんだから、ホンマびっくりポンや!(もう時代遅れ?)

さて、肝心の映画はというと、TV局の新米AD=三嶋彩乃(板野友美)が一人で残業をしていると、隣の報道部の電話がけたたましく鳴り出した。急遽取材に出掛けて、スクープをモノにした。自殺と報じられた青年の怪死に疑問を抱いた彩乃は、その恋人(入来茉里)から「のぞきめ」の祟りだと聞かされ、勝手に単独取材を始めた。そんな矢先、その恋人までが半狂乱になって自殺した。

彩乃の彼氏(白石隼也)は、最初は取材に非協力的だったが、余りにも手掛かりが無さ過ぎて困っている彩乃を、徐々に手助けするようになる。やっとの思いで「のぞきめ」の言い伝えを知っているという老人(吉田鋼太郎)を探し当てる。その老人こそ祟りを鎮める唯一の手段を知っていて、現地へ取材に行くならと、魔除けの品を彩乃に渡す。

問題の峠に辿り着くと、眼下にはダム湖があった。変死した二人の撮った写真には、湖ではなく集落が写っていた。すると、わら傘に白装束の少女が現れた。彼氏は少女に話し掛けようと近付くが、少女と目が合った瞬間、彩乃にこの子の目を見るな!と叫んだ。彩乃が魔除けの品を取り出すと、少女は姿を消してしまった。

やがて、彩乃の彼氏も「のぞきめ」に取り憑かれ入院するが、常に感じる「のぞきめ」の視線に耐えかねて、あの老人と同様に、自分で自分の目を潰してしまう。意を決した彩乃は、単身問題の峠へ再び出掛けて行く。そこで待ち受けていた衝撃の事実とは?魔除けの品の本当の意味が明らかになった時、彩乃の身に降りかかった宿命とは?

普通、この手の映画では、主役は祟りの元凶を退治して、メデタシめでたしとなるものだ。否、以前観た「ラビットホラー3D」がそうであったように、彩乃には過酷な運命が待っていた。今の芸能界で例えるなら、順風満帆に活躍していたタレントが、下衆な男に引っ掛かって、全てを失うようなものだ。

板野友美には、映画の結末を地で行くような芸能活動にならないことを願うばかりだ。そのためには、まずは前田敦子や大島優子を追い越し、川栄李奈のようなスタンスを築くことだろう
posted by SunHero at 23:56| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画鑑賞 | 更新情報をチェックする
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